甘栗と金貨とエルム

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 280
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737166

感想・レビュー・書評

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  • 名古屋を舞台にした青春ミステリ。軽い読み口であっさり読めるし、謎はそれほど大きなものじゃないと思っていたら。ラストで明かされた真相にはびっくり。そういえばたしかに伏線はあった……!
    名古屋のご当地情報らしき描写がいろいろあるのも読みどころかな。特に食べ物関係は気になるかも。

  • シロノワールがまぁまぁ面白かったので、こちらも。ふむふむ、甘栗くんはこのような経緯で探偵稼業を始めたのね。最後に意外などんでん返し。気付かなかった…。個人的にはシロノワールの方が好みだけどエルムも悪くない。甘栗くんシリーズ第3弾出ないかなぁ。2011/427

  • 【あらすじ】
    名古屋に暮らす高校生・甘栗晃は、突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることに。依頼は、ナマイキな小学生・淑子の母親探し。―美枝子は鍵の中に?謎めいたこの一言だけを手がかりに、調査を始めた晃は、初めての「出張」で、大都会・東京へ。慣れない街に四苦八苦しつつ、謎を解こうと必死の晃だが、衝撃の事実を知り!?太田忠司が贈る、とびきりの青春ミステリ。

    【感想】

  • 嫌いではないが仕掛けが単純
    この程度の謎なら大半の読者に見破られる
    3.6点

  • 再読。

    不慮の事故で亡くなったお父さんの遣り残した探偵依頼を、成り行き上引き継ぐ羽目になってしまった甘栗くんの青春ミステリ。

    以前読んだ時よりも楽しめた気がする、何故だろう。
    会話文と語り部分の一人称の違いも前程気にならなかった。
    甘栗くんは探偵への道に進むのだろうか?

  • 会話の中では「俺」なのに、話が始まると「私」になる一人称が気になりました。正直気持ち悪かったです。
    でも、出てくるものが舞台がなじみのあるところだったので親近感。まぁ、もういいかなと思ってしまった一冊です。

  • 久しぶりの太田忠司さん。
    そういえば名古屋の人だったんだ。
    舞台は名古屋、名古屋の地名や食べ物が出てくるのが嬉しい。

    事故で亡くなった父の後を継いで、探偵業をやることになった高校生。
    失踪人探しに始まり、意外な結末という定番のストーリー。
    読みやすく、人生訓のような台詞が出てくるところも太田忠司さんらしい。
    また読みたくなってきた。
    (図書館)

  • 探偵事務所を開いていた父が死んだ。
    主人公甘栗晃は、片付けにきた事務所で一人の女の子に出くわす。高飛車で生意気な彼女が言うには、父に、彼女の母親探しを依頼していたらしい。仕方なくその仕事を受けることにした晃は、調査していくうちに父の過去を知る……。

    読みやすく、青春小説としてはよかった。
    ただ、全体的に都合良くことが運びすぎで、もうちょっと葛藤とか躓きとかほしかったような。
    続編が出ているようなのであとで。

  •  舞台が名古屋というので図書館で借りてみました。うーん、でも思ったより名古屋名古屋してはいないなぁ、という印象。主人公(男子高校生)も名古屋弁じゃないし。おばちゃんにはかなり軽めのお話で、読者対象は中高生くらいでしょうか。でも、ラスト近くのひと捻りは良かったです。さて『……シロノワール』はどうしようか……。懐かしのコメダが出てくるなら読もうかな。

  • 甘栗くんは、なんだかんだ責任感が強く義理堅い子だな。
    彼は探偵業に向いてる気がする。
    絵の道に進むのも有りと言えば有りなのかもしれないが、探偵の道に進んだ方が才能が開花するんじゃないかな?

    ストーリーはなかなか面白かった。
    まさかあの純子と美枝子が入れ換わってるとは思わなかったが。
    だが、花屋での美枝子の反応の薄さには違和感を覚えた。
    あと、甘栗の父親の死を知った純子の反応もちょっとだけ「ん?」となった。
    伏線だったのかあれは。

    続編もはやく読みたい。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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