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  • 角川書店 (2007年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784048737258

作品紹介・あらすじ

結婚八年目の記念日にもらったチケットでバリ島に訪れた中夫婦。倦怠期を迎えた二人だったが、ある出来事をきっかけに、愛の記憶を取り戻す事になるが・・・。

みんなの感想まとめ

倦怠期を迎えた夫婦が、バリ島での出来事を通じて愛の記憶を取り戻す物語は、シニカルな視点を持つ主人公の言葉が印象的です。特に「冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」というセリフは、逆説的な愛の形を浮き...

感想・レビュー・書評

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  • なんか読むのに時間がかかってしまった。
    それほどおもしろくなかったということか?
    掌を使ってエネルギーのやりとりをする場面は面白いと思ったのに、それ以外はピンとこず。
    小説家、津田のどうしようもなさに共感できないのか……。
    でも、どうしようもないほうがモテるとは思う。

  • 「月の満ち欠け」が良かったので、図書館で佐藤正午作品ですぐ借りられた作品。
    次々とネットで知り合う女性達との逢瀬を重ね、自堕落な生活の中執筆を続ける小説家と彼女達とのやり取り、所作が細か過ぎる描写で延々と続く500ページ。
    「月の〜」では、生まれ代わりを研究した実在の本に触れる場面があって「あってもおかしくないのかも」と思わせる1つの要素になっていたが、本作でも記憶術に関する実在の本「アレクサンドル・ルリヤ著 偉大な記憶力の物語」の話が出て来たので同様に「そんな事もあり得るのかも」と思わせる様な展開がこの後きっとあるのだろうと期待し続けたのに、何も無く終わってしまった感。
    はあ?

  • この作者は好きなんだが、この作品は流石に?です。長い割には共感できない。世間常識からズレた小説家の身から出たサビ的な展開。

  • 「かならず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶのだ。」というシニカルな主人公津田伸一のセリフは、佐藤正午の逆説的言辞だろう。それは最新作「月の満ち欠け」で証明されることになる。

  • コアなファン以外には何かと評判の悪い正午さんの本の中でも特に評判のよろしくない「5」を読んでみた。
    噂に違わず「長い」「くどい」「うざい」の三拍子で正直この人も終わったか!と思われても仕方がないような駄作…と見せかけてこれがスマッシュヒット鳩の撃退法へと繋がっていく序章となっていることは知る人ぞ知ることか。
    しかしいかに難癖つけようと小説を読んでいるんだ感は半端なく伊達に巧者の異名は取っていない。
    あとは爽快な読後感を得るために取り去っておきたい疑問がふたつ…先ずはこの箸にも棒にもかからない主人公がなぜ女に不自由しないのか、そしてこの本は何が言いたかったかということだ

  • 主人公をここまで駄目ダメに描かなくてもカタルシスはあるではないかと思うものの、構成を考えると必然でもあるんだな。共感は出来なくても(なにも共感するだけが本ではないのだが)落としどころがある結末には、どこかホッとしてしまうものです。
    いつかまた会えるということは良いことなのかもしれない。いつかまた会ってしまうよりは、だけど。

  • 文章は相変わらず素敵だし、言いたいこともわかるけど、冷めないスープもあるって信じたいから、この評価。

  • 記憶も感情も、薄れていくからこそ、
    人は生きていくことが出来るのだと思う。

  • 多分、ダ・ヴィンチで見かけて借りた。
    その後2012年に再読。
    再読の時も面白かったが、こんな話だったっけ?と思った。
    リーダビリティ半端ない。

  •  結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。
     二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、
     はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、
     旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていた
     かつての愛の記憶が甦る。

     「Y」がすごく面白かったので、かなり期待して読んだんだけど、なかなか
     読み進まなくて結局1週間もかかってしまった。

     莫大な記憶をすることが出来る超能力を持つ女性「石橋」から、
     その能力を移された中志郎だったが、その能力は過去の記憶を
     思い出すという能力に変質して移されていた。
     つまり、中は過去に妻を愛していたという記憶を思い出すことが出来た
     のだが、それはたった一ヶ月で元の木阿弥になってしまう能力だったた
     め一ヶ月おきにまた「石橋」に会って能力を移動してもらわないといけな
     かった。
     同じように「石橋」から能力を移動された「津田」は過去ではなく未来の
     記憶?を知る能力を持ってしまった。
     ・・・・・というような話なんだけど、つまりこの世に冷めないスープはない
     ということが言いたかったのかな??
     過去にこだわることの空しさが描きたかったのだろうか?
     なんだか、よくわからない話だった。

  • とりあえず、長すぎ。
    途中から完全に間延びしちゃった。主人公がうざい。
    村上春樹の亜流と言われたら、なんとなく否定はできないような気もするけど。

  • もう一回読むといいのかもと思いつつ読んだ。
    主人公の小説家が薄情をよそおいつつ
    恩人の先生のお墓参りに行くところがすきだった。
    いろいろな伏線がからまりすぎて
    何だかいつもの佐藤作品を読んだ後の感じが
    なかった。

  • 推理小説とか純文とかそういうのじゃないし、これといったオチも無いっちゃ無いんだけど、良かったです。楽しめました。


    スープも愛も。

  • ひとりとして共感できる人物は出てこなかったけど、主人公の情けなさ加減には、深いあわれを感じました。

  •  結婚生活が長くなり、子供もおらず、なんだか妻への愛も妻からの愛もよくわからなくなってしまった中志郎は、妻と出かけたバリ旅行で不思議な女と出会う。
     その女と出会ったことで、志郎は妻を愛していたときの気持ちを取り戻すことができた。
     そして、主人公である小説家・津田と志郎が出会うことで、2人を取り巻く人々の人生は大きく変化していくことになる。

     冷めないスープはないっていうのは、一つの真理だとは思うけど、それだけってのはなんだか悲しい。
     結局最後まで不思議な力は不思議な力のままで、なにひとつ解明はされないんだけど、これは解明されなくていいタイプの謎だなあ。
     恋愛は、難しい。

  • 誰かに似ている

  • ML 2011.1.4-2011.1.15

  • 冷めないスープがないのと同じように冷めない愛はないんだそうです。
    そんなネガティブな・・。読んだけどさ。

  • 「あたしたち、もう会わない方がいいと思う」
    不倫相手の中真智子は旅行先で豹変した夫を愛し僕に別れを告げた。
    その後サイン会で中志郎と知り合い彼から記憶力の話を聞く。
    石橋という女性から記憶力を注がれた彼は
    妻への愛情を思い出すことが出来るようになったのだ。
    僕はその話に興味を持ち彼女と接する機会を得るのだが…
    装丁:高柳雅人(角川装丁室)

    「必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」
    「愛の記憶と、愛は別のものだ」
    愛ってなんだろう。未来の記憶があるってどんな感じなのか。

  • 語り手となる作家、第二の語り手の男、色々出てくる女、誰にも感情移入できないのはわざと?北上次郎は「ストレートにテーマを出してくるような作家じゃない」と作者を評価していたが、うーん、おもしろくないんですけど。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』で「すばる文学賞」を受賞し、デビュー。2015年『鳩の撃退法』で「山田風太郎賞」を受賞、17年『月の満ち欠け』で第157回「直木賞」を受賞した。2025年『熟柿』は「中央公論文芸賞」を受賞した。ほかの著作に『身の上話』『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

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