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著者 :
  • KADOKAWA
3.06
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本棚登録 : 191
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737258

感想・レビュー・書評

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  • なんか読むのに時間がかかってしまった。
    それほどおもしろくなかったということか?
    掌を使ってエネルギーのやりとりをする場面は面白いと思ったのに、それ以外はピンとこず。
    小説家、津田のどうしようもなさに共感できないのか……。
    でも、どうしようもないほうがモテるとは思う。

  • 「月の満ち欠け」が良かったので、図書館で佐藤正午作品ですぐ借りられた作品。
    次々とネットで知り合う女性達との逢瀬を重ね、自堕落な生活の中執筆を続ける小説家と彼女達とのやり取り、所作が細か過ぎる描写で延々と続く500ページ。
    「月の〜」では、生まれ代わりを研究した実在の本に触れる場面があって「あってもおかしくないのかも」と思わせる1つの要素になっていたが、本作でも記憶術に関する実在の本「アレクサンドル・ルリヤ著 偉大な記憶力の物語」の話が出て来たので同様に「そんな事もあり得るのかも」と思わせる様な展開がこの後きっとあるのだろうと期待し続けたのに、何も無く終わってしまった感。
    はあ?

  • この作者は好きなんだが、この作品は流石に?です。長い割には共感できない。世間常識からズレた小説家の身から出たサビ的な展開。

  • 冷めないスープがないのと同じように冷めない愛はないんだそうです。
    そんなネガティブな・・。読んだけどさ。

  • 語り手となる作家、第二の語り手の男、色々出てくる女、誰にも感情移入できないのはわざと?北上次郎は「ストレートにテーマを出してくるような作家じゃない」と作者を評価していたが、うーん、おもしろくないんですけど。

  • <font color=#d30066>
    結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る
    </font>
    <br><br>
    <font color=#5c8dff>【その他読んだ本】</font><br>

  • 【結婚八年目の記念にバリ島を訪れた中志郎と真智子。二人にとって、意味のない発言のやりとりにこそ意味のあった時代は、はるか昔に過ぎ去っていた。そんな倦怠期を迎えた二人だったが、旅行中に起こったある出来事をきっかけに、志郎の中で埋もれていたかつての愛の記憶が甦る】

    <br><br>初佐藤正午ですが・・・
    <br>なんだか読んでて嫌な気分になる事が多かったです。
    <br>「気持ち悪い」じゃなくて、「嫌な気分」
    <br>この本の語り手である津田がすごく嫌な男で、その男にも腹がたったし、
    <br>その男に騙される女達にも腹がたった。
    <br>なんでこんな男に騙されるのだろう?って事ばかり考えてたような。。(苦笑)
    <br>初めての作品がこれだと、他の作品を読む気になれないのは私だけでしょうか?

  • なが〜い!
    500ページもあるのに読んだ後何も感じなかった・・・。
    またまた他の人が絶賛するものは私は駄目というのが分かった1冊。
    この本のせいで今月出遅れた(`□´)コラッ!

  •  文章力は相変わらず素晴らしい。 この作品のキモは「スープも人の感情もいずれ冷めてしまう」「必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ」。それを懸命に(超能力に頼って)否定しようとするのが、作家のいう「町内会の回覧板と小説の区別もつかない連中」である中志郎。因果応報。天にツバを吐き、作家として抹殺されかけている作家の再生ようと「愛の記憶と、今愛することの実感とは違う!」と言い放った彼の末路は…(汗)。そのヘンに著者の大いなる皮肉を感じる。 結局、その「記憶」にまつわる超能力がどう作家の再生に繋がるのか、明確に暗示されないまま終わってしまったことに不満を感じるし、そもそも「愛していた記憶がないと愛せない相手との結婚生活を続けてる方がヘン!別れて当然!」と思っていたら…志郎ってなんかヘンなトラウマがあって、人をちゃんと愛せない問題を抱えてるんじゃないかと思うな。「結婚=性欲」みたく描かれてるのもイヤ。夫婦の愛情って、年とともに変容していくもんだと思うんだけど。

  • 奇妙な話だ。
    人の記憶にまつわる奇跡の掌を持つ女、石橋と、妻への愛が薄れきっているサラリーマン、中と、皮肉屋で意地が悪く誰とでも関係をもつ札付き小説家の津田、三人の物語なんだけどとらえどころがない。わかるのは津田という作家が鼻持ちならないイヤな奴だということくらいだ(ホテルのティールームの禁煙席で喫煙して、コーヒーカップを灰皿代わりにする、というエピソードだけで本当にイヤな奴だと思う)。
    そして愛とスープは冷めるものだということくらいか?
    嫌いじゃないけど好きにもなれない一冊。

著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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