- Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048737258
感想・レビュー・書評
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なんか読むのに時間がかかってしまった。
それほどおもしろくなかったということか?
掌を使ってエネルギーのやりとりをする場面は面白いと思ったのに、それ以外はピンとこず。
小説家、津田のどうしようもなさに共感できないのか……。
でも、どうしようもないほうがモテるとは思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「月の満ち欠け」が良かったので、図書館で佐藤正午作品ですぐ借りられた作品。
次々とネットで知り合う女性達との逢瀬を重ね、自堕落な生活の中執筆を続ける小説家と彼女達とのやり取り、所作が細か過ぎる描写で延々と続く500ページ。
「月の〜」では、生まれ代わりを研究した実在の本に触れる場面があって「あってもおかしくないのかも」と思わせる1つの要素になっていたが、本作でも記憶術に関する実在の本「アレクサンドル・ルリヤ著 偉大な記憶力の物語」の話が出て来たので同様に「そんな事もあり得るのかも」と思わせる様な展開がこの後きっとあるのだろうと期待し続けたのに、何も無く終わってしまった感。
はあ? -
この作者は好きなんだが、この作品は流石に?です。長い割には共感できない。世間常識からズレた小説家の身から出たサビ的な展開。
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「かならず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶのだ。」というシニカルな主人公津田伸一のセリフは、佐藤正午の逆説的言辞だろう。それは最新作「月の満ち欠け」で証明されることになる。
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コアなファン以外には何かと評判の悪い正午さんの本の中でも特に評判のよろしくない「5」を読んでみた。
噂に違わず「長い」「くどい」「うざい」の三拍子で正直この人も終わったか!と思われても仕方がないような駄作…と見せかけてこれがスマッシュヒット鳩の撃退法へと繋がっていく序章となっていることは知る人ぞ知ることか。
しかしいかに難癖つけようと小説を読んでいるんだ感は半端なく伊達に巧者の異名は取っていない。
あとは爽快な読後感を得るために取り去っておきたい疑問がふたつ…先ずはこの箸にも棒にもかからない主人公がなぜ女に不自由しないのか、そしてこの本は何が言いたかったかということだ -
主人公をここまで駄目ダメに描かなくてもカタルシスはあるではないかと思うものの、構成を考えると必然でもあるんだな。共感は出来なくても(なにも共感するだけが本ではないのだが)落としどころがある結末には、どこかホッとしてしまうものです。
いつかまた会えるということは良いことなのかもしれない。いつかまた会ってしまうよりは、だけど。 -
文章は相変わらず素敵だし、言いたいこともわかるけど、冷めないスープもあるって信じたいから、この評価。
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記憶も感情も、薄れていくからこそ、
人は生きていくことが出来るのだと思う。 -
多分、ダ・ヴィンチで見かけて借りた。
その後2012年に再読。
再読の時も面白かったが、こんな話だったっけ?と思った。
リーダビリティ半端ない。