キャット・シッターの君に。

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 51
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737296

作品紹介・あらすじ

一匹の茶トラが、僕らを出会わせてくれた…。猫によって、ゆっくりと癒され、結びついていく、孤独な人々の心と心…。静かな救済の物語-。陽だまりの猫のような気分になれる小説。

感想・レビュー・書評

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  • ヨットレースで負かした選手の将来をつぶしてしまった後悔から
    強化選手という身分を捨て、マリーナでのバイトと
    キャットシッターで淡々と生活を送る中山芹。

    飼い主の留守中に猫の世話をするのが本来の仕事だけれど、芹は、

    たこ焼きやさんの猫がタコを喉につまらせれば
    飛んで行って動物病院まで付き添い、
    漢字が苦手な飼い主が書く母親への手紙を丁寧に添削し、
    奥さんが外出して手持無沙汰なご主人のキャッチボールの相手をし、
    不倫の恋に走った奥さんがご主人の許に戻るお手伝いをし、
    玉の輿にのるチャンスを掴んだホステスさんのために
    「お水っぽくないコーディネート」選びにつきあってショップをハシゴし、
    急使した飼い主のために彼の母親に連絡を取って
    旅館をおさえ、思い出の場所を案内し。。。

    などなど、とにかく並外れて面倒見がいい。
    こんなシッターさんなら、確かに鍵を預けっぱなしにしてしまうかも。

    章ごとに、「坪内さんのタマ」とか「横山邸のエリー」とか
    「野良猫のマイケル」とか、
    猫好きにはたまらないタイトルがついていて、和みます♪

    • まろんさん
      koshoujiさんが愛読されていた作家さんだったんですね!
      「ミュージシャンで言えばTUBEのような」という比喩で、
      イメージがものすごく...
      koshoujiさんが愛読されていた作家さんだったんですね!
      「ミュージシャンで言えばTUBEのような」という比喩で、
      イメージがものすごくよく伝わりました!

      この作品にもヨットやマリーナや砂浜が登場していましたが、
      日本を舞台にしているからか、よそゆきっぽくないというか
      いい感じで生活の匂いがして、温かい作品になってました。
      海と猫を愛する作家さんなんだなぁと思いました(*^_^*)
      2012/06/26
    • 円軌道の外さん

      ああ〜
      これもまた
      触手が動くなぁぁ〜(笑)(^_^;)

      まろんさんのビビビとくるものと
      自分の読みたいツボが
      かなり似...

      ああ〜
      これもまた
      触手が動くなぁぁ〜(笑)(^_^;)

      まろんさんのビビビとくるものと
      自分の読みたいツボが
      かなり似通ってるんやって、
      今日改めて思い知りましたよ(笑)

      自分は昔、
      アルバイトで
      犬の散歩屋をやってたことあるんですけど、
      (時給は1500円で良かったけど、
      かなりしんどかったです笑)


      猫に関するそういう仕事があったら
      今こそやってみたいんやけどなぁぁ〜(*^o^*)

      2012/06/27
    • まろんさん
      円軌道の外さん、犬の散歩やさんもやってらしたんですか!
      楽しそうだけど、大型犬とか、寄り道好きなわんこだと、かなり大変そう(笑)

      この本で...
      円軌道の外さん、犬の散歩やさんもやってらしたんですか!
      楽しそうだけど、大型犬とか、寄り道好きなわんこだと、かなり大変そう(笑)

      この本で芹がやってるようなキャットシッターは
      オフィスを構えるわけでもなく、
      飼い主さんとの完全な信頼関係で成り立ってる感じなので、
      公園の猫たちまで大事にお世話してる円軌道の外さんなら
      今すぐにでも始められそうな気がします。
      私も、旅行で留守にするときとか
      もし身近に円軌道の外さんみたいな方がいたら
      お願いしたいと思いますもの!
      2012/06/28
  • 勝手に若い作家さんだと思っていた

    猫がとりもつ人間関係。肩の力の抜けた、なんとなくほっこりするお話。猫ちゃん飼いたい。

  • 私と同い年1949年生まれの喜多嶋隆さん、初読み作家さんです。これから長い間お世話になりそうですw。「キャット・シッターの君に。」、2006.10発行です。猫、飼い主、シッターの物語、いい人と可愛いネコの連作6話。主たる舞台は三浦半島、三浦半島は若い頃5年間住んでたところなので話にすっと入り込めました。心に沁みる話ばかり、こんな物語に私は滅法弱いです(^-^) 暑さ寒さには強いのですが~(^-^) 連作6話ではありますが、全編を通じての心地よいラブストーリーにもなっていました!おすすめできる作品です。

  • 景色がきれい。読点が多い。筋が脱線してるようにみえる。急に核心に迫るので困った。

  • 10代の頃読み漁った喜多嶋隆をふと見かけて手に取ってみた。鎌倉界隈、海と相変わらずのアイテムは出てくるが、変わらない雰囲気と読み進めやすさとすーっと頭に物語が入っていく感じは昔ながらだった。また何冊か読んでみようかね。

  • キャットシッターのバイトをしている芹

    学生時代ヨット部に所属してそれなりに活躍していたが
    試合に臆病になり選手としては引退したけれど、ヨットを修理するバイトをキャットシッターと同時にしながら生活をしている。

    キャットシッター、飼い主が留守の間に猫の世話をする仕事をつうじて
    出会った人と溝があった家族との和解。

    客から電話があった。電話にでた。キャットシッターの依頼だった。私はうなずいた。すぐに行くと言った。電話を切った。

    みたいな文章がやたらとぶつ切りにされて
    読みやすいっちゃー読みやすいけどなんか機械的でおもしろくない!

    お客さん家まで車で15分かかる道程を
    一回だけ車で行ってあとは行き先でビールを飲んでいるシーンもあったりで徒歩?電車?そこらへん不明な感じだったり

    設定が曖昧…

    やたらと……がたくさんあって謎だった)^o^(

  • 女性のキャット・シッターである主役が、キャット・シッターをして出会ういろいろな人の人生や主人公の人生が淡々と綴られた小説。

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/3753117.html

  • 過去の挫折を引きずりながら、ヨットハーバーでのバイトとキャットシッターで生活している芹という女性の話。
    キャットシッターをしながら出会った人々とのストーリー。
    「自分で時間を止めちゃいけない」っていう言葉が印象に残りました。

  • 「キャット・シッターの君に。」は登場人物の主人公は妹に恋人を取られるし、お客さんの医者夫婦は奥さんが駆け落ちするし、テキ屋の兄さんは殺されるし、ドロドログタグタをさらりと書いているのは喜多嶋ワールドかな?
    これは結構面白く、サッと読めた。

  • 淡々と描かれているんだけど、後半になるにつれて、感情移入してしまう作品。
    ストーリー展開はありふれているのにね、不思議です。
    これを描く力というのでしょうか。

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著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2019年 『夏だけが知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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