- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048737319
作品紹介・あらすじ
『当遊園地は今年末をもち、78年の歴史に幕を下ろします』初めてのデートも将来の夢もプロポーズも、家族の喜びも哀しみも、すべてを包み込むように存在していた遊園地が、閉園する-。懐かしい思い出に導かれて再び集まってきた、恋人、元恋人、友人、親子、そして夫婦たち。世界でいちばん淋しい遊園地で逢いましょう。きっと、大好きな誰かが待っているはずだから。『love history』の西田俊也が描き出した、いとしい記憶のかけらたち。ノスタルジックなきらめきを放つ、9+1ストーリーズ。
感想・レビュー・書評
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2023.10.26
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3時間
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17/02/08 ⑪
装丁がきれい。かわいい。
タイトルにこころがぎゅっとなる。
・ いろいろなことがある。別れと出会いと始まりと終わりと、どうしようもなくこんがらがり、どこから解いていいのかわからなくなるような出来事の連続だった。人生はそれらがサイコロのだす目のように、気まぐれに現れる。時に疲れ、イヤになり、立ち止まってうずくまり、動きだせなくなる。けれど人のささやかな思いの連鎖から、思いがけず出来事が立ち現れて、どうしようもなかったことに救いの光を差しだしてくれたりする。世界はまだまだだいじょうぶかもしれないと信じたくなる。
ゲートを抜けたぼくは、さっき聴いたメロディを口ずさんだ。この思いをどうしたら誰かに伝えられるのだろうかと思いながら。
(P77 さよならの歌は響かない) -
良くも悪くもドラマっぽい、短篇ではなく連作であるのもあって。
恋愛小説にしてはライトで、一気に読むにはクドいので、ドラマのように1話1話を少しずつ開けて読むのがオススメ。
こういう本ばかり読みたいとは思わないけど、飾る意味もこめて、あってもいいんじゃないかなって。 -
潰れることが決まった遊園地。そんな場所にまつわる人々の短編集。
それぞれが少しずつリンクしていて、そういうの好きなんだけど、なんか……ちょっと驚きに欠けたかなあ。
わたしも近所の遊園地がなくなるとき、無料になってて遊びにいったことがあるから、なんだか胸がきゅっとなった。まるで、あの遊園地をモデルにしたかのような記述にいちいちハッとしたりして。 -
h19.6/4
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哀しいけれど、不思議と懐かしい愛しさが込み上げてくる物語でした。
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タイトルいいね。
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装丁が美しい。
好きでない。