夜は短し歩けよ乙女

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  • 角川書店 (2006年11月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784048737449

作品紹介・あらすじ

「黒髪の乙女」に想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。2人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件、そして運命の大転回だった!

みんなの感想まとめ

恋愛と青春をテーマにしたこの物語は、京都を舞台に、独特のキャラクターたちが織りなす奇妙な出来事を描いています。主人公は意中の「黒髪の乙女」を追い求め、四季折々のイベントを通じて少しずつ関係を深めていき...

感想・レビュー・書評

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  • 「成瀬」に影響されて、森見作品二作目読破。

    本作品、以前読んだことがあるのですが、私に合わず、序盤で読むのを諦めた過去があります。
    しかし、今回はスラスラと飲むことができました。
    「四畳半神話大系」を読んだ後だったので読めたのか、はたまた読力がついたからなのか。とにかく嬉しかったです。

    京都大学二回生の私と一回生の女性の二つの視点で紡がれる京都を舞台にした奇々怪々な物語。
    春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、冬の猛威を振るう風邪の四章で構成されています。

    一癖も二癖もある人物たちと、ユーモアある文章。ハマる人にはハマりそうですね。

    主人公は、意中の人を目指し、外堀を埋めに埋め、石橋を叩いて叩いて壊しそう。

    そんな恋に奥手な所、すこーーーし共感できました。

  • 『この、青春の役立たずっ!』
    と、言ってやりたい!声を大にして。

    恥ずかしいくらいに青春を活写したボーイ•ミーツ•ガールもの。でも、ヘン。すごくヘン。だがそれがいい(笑)

    春の披露宴会場で二人が出会い、夏の古本市ですれ違い、秋の大学祭でちょっとだけ触れ合って、冬の感冒大流行でお互いを意識し合う。みっちりと詰め込まれた一年間。面白くて一気読みでした。

    文体は、なんか懐かしい“昭和軽薄体”の残り香を感じた。一人称の独白で成り立っている小説なので、その饒舌な感じがそう思わせるのかもしれない。かえって“レトロ•ポップ”な感じを出してるかも。嫌いじゃない。

    個人的にツボだったのは大学祭の胡散臭さ。「…あぁ、こういうのあったなぁ」って描写が目白押し。冒頭の一言を声に出して叫びたい。言ってやりたい。え、誰に?自分に決まってるじゃないですか(泣)

    …ちなみに、これで私の中の
    “京都大学三大女性奇人”
    が決定しました。
    ①楠木ふみ嬢【鴨川ホルモー】
    ②成瀬あかり嬢【成瀬は天下を取りにいく】
    ③プリンセス•ダルマ嬢【夜は短し歩けよ乙女】…てか、本名ですらないじゃん、これ!

  • すごくハマる人と読みづらく感じる人と分かれる気がするな〜というのが正直な印象。

    ウブな恋心が描かれていて
    共感する人も多いのかな〜。

    ヒロインはとても純粋で少し心配になるレベル。
    そこがファンの多い理由なのかなとも思った。

  • 著者、森見登美彦さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    森見 登美彦(もりみ とみひこ、1979年1月6日 - )は、日本の小説家。

    『太陽の塔』(2003年)でデビュー。多くの作品の舞台が京都で、独特の妄想的な虚構世界を小気味のよい筆致で描き、読者を引き込む。作品に『夜は短し歩けよ乙女』(2006年)、『宵山万華鏡』(2009年)、『夜行』(2016年)など。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    「黒髪の乙女」に想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。2人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件、そして運命の大転回だった!

    ---引用終了

  •  森見さんの文章のリズムに最後までなかなか慣れなくて、内容が全くと言っていいほど頭に入ってきませんでした。

     リズムに慣れれば面白い作品だと思います。

     それでもまた森見登美彦さん作品チャレンジしよう思います。

  • 映画の脚本のような、不思議でちょっと甘酸っぱいお話しでした。

    妄想と現実を行き来しながら、外堀を埋めることに一生懸命だったころが懐かしい。「御縁」「奇遇」を装って、一喜一憂してたなぁ。

    京都が舞台というのも、雰囲気バッチリ感あり。

  • この作品は今年の本屋大賞 第二位になったものです。
    この本屋大賞に選ばれる本ははずれがないですね。
    今回も非常に面白い作品でした。
    ファンタジー作品はあまり好きではないのですが、この本は面白く読めました。
    舞台は京都、大学生の男女の物語。
    晩熟の男性の先輩と恋愛に疎い純粋な女子後輩。
    ファンタジーですが、純粋な男女の心の中が表現されています。
    読み終わってとてもハッピーになれる本でした。

  •  う、胡散臭い!一章を読み始めた私に襲い掛かって来た、苦手意識。そう、お祭りの見せ物小屋に「オオイタチ」があった時のような胡散臭さ。いや、そこから10年後の、月刊誌『ムー』を学校の図書室で眺めた時のような胡散臭さと言うべきか。
     結局、そういうものも昔は嫌いではなかったと自分に言い聞かせ、ブク友のjubeさんのオススメだから、これだけでも頑張るんだと読み進めていくうちに、いつしかクスッと笑いが漏れ、古本市の風景描写に心を躍らせ、まんまと森見登美彦氏の罠にハマってしまった。

     題名を見てから読み始めるまで、ずっと「ゴンドラの唄」が頭の中で回っていた。ブランコを漕ぎながら主演俳優が歌う黒澤明の『生きる』である。どんなに高尚な物語なのか密かに期待していたが。
     高尚とは対極にある内容、そして胡散臭い。『生きる』の中で人間の営みの力強さと妖しいまでの若さを描写している部分だけを文章にしたようだ。だが、それがいい。不思議な世界に迷い込んでしまった時間だった。

     うん、森見登美彦氏、もう一冊読んでみよう。

    • jubeさん
      ありがとうございます。
      初めて飲んだコーヒー的な、なんかわからんけど、癖になっていく感じ。森見本と万城目本両方に通じるものだとおもいます。...
      ありがとうございます。
      初めて飲んだコーヒー的な、なんかわからんけど、癖になっていく感じ。森見本と万城目本両方に通じるものだとおもいます。私、高校時代に筒井本を爆読した時期があるのですが、あの頃の没入感をお二人から感じます。
      森見本、京都に親しんだ人間には、実際の風景がブワッと脳みそに再生される効果もあります。ともかく、これで”成瀬”完結巻を読んだときに「ぐふふ」ってなると思います。
      2025/12/12
    • 青格子さん
      あ、筒井康隆、高校の時私もハマりました。その後、大学教授に、『文学部唯野教授』を勧められ、筒井本はコンプリートしている話をしたら、絶句された...
      あ、筒井康隆、高校の時私もハマりました。その後、大学教授に、『文学部唯野教授』を勧められ、筒井本はコンプリートしている話をしたら、絶句された覚えが(笑)
      2025/12/12
  • 言い回しが面白くてずっと笑っていた(笑)京都に行きたくなる。

  • 最高傑作です‼

    こんなにオモシロイ小説
    是非多くの人に読んでもらいたいです

    俺もこんな素敵な彼女に出会いたい

    なむなむ…

  • 久しぶりに再読です。

    黒髪の乙女と彼女に恋する先輩の、不思議でおかしな春夏秋冬を描いた物語。
    無邪気は無敵、を体現するような黒髪の乙女がかわいらしいです。
    登美彦氏の筆によりワンダーランドと化した京都の町を、ふわふわと歩き回る彼女のヒロインっぷりはあっぱれ。

    個人的には春の物語が好き。
    ぼんやり霞んだような季節と、あやしくおかしな京都の夜、そしてお酒の酩酊感の相性は抜群です。

  • すっかり著者の作品によって“不思議都市”になってしまった京都を舞台に、オモチロイ事満載で物語が展開していきます。
    正直、最初は“黒髪の乙女”の天然・不思議ちゃんキャラに馴染めずにいたのですが、第二話から徐々に起動するロマンチックエンジン(笑)。
    文章の遊び具合が抜群で、テンポも良いので一気に読んでしまいました。
    そしてラストはもう・・ほのぼのの真骨頂です。
    「空気のように軽い小さな猫をお腹に載せて草原に寝転んでいるような気持ち」になること請け合い!

  • 威風堂々と歩く彼女と路傍の石ころと甘んじつつ
    片思いしている男の子。

    好きな女の子をストーカーの如く追い回し、
    ご都合主義も恐れることなく、ぐいぐいと人も運命も繋げていくお話を
    かくも壮大な物語と足らしめる文章の妙が絶妙に楽しい。

    彼女の行く先々で偶然を装い出逢うべく、
    奔走する先輩と黒髪の乙女の間に起きる
    不思議で魅力的な出来事と縁の数々。

    残念にすれ違いながらも重なっていく思い出。

    妖怪の如く得体の知れない老人・李白さん。
    三階建の風変りな乗り物に、ぎっしりのお宝の本や浮世絵、
    口に含むたびにじつに可愛らしい花が咲き
    お腹の中がお花畑になっていくかのような感覚を覚える
    「偽電気ブラン」と名付けられた、幻のお酒。

    錦鯉と春画を愛する東堂さん、鯨飲の美人・羽貫さん、
    掴みどころなき天狗・樋口さん、詭弁踊りの考案者・内田さん。

    齢を重ねた木々が立ち並ぶ森の参道に幾つものテントが
    立ち並ぶ暑い夏の日の「下鴨納涼古本まつり」。
    本についてなんでも知っている少年。古本市の神様。

    学園祭でゲリラ的に細切れ開催される演劇「偏屈王」。
    パンツ番長の恋。

    嵐のように町に蔓延する強烈な風邪と神様の計らい。

    ―――今までの人生で読んできた本をすべて順にならべてみたい。

    ほんとにその通り。
    自分の読んできた本の歴史は、自分の思考の歴史の一旦。
    だから、ブクログなどのツールで読んだ本や持っている本を
    羅列して振り返ることができることがすごくうれしい。
    小さい頃からの忘れてる本の記憶も全部全部羅列できたら幸せだろうなぁ♡

    1つの恋を奇想天外に繰り広げた筆力に感嘆!
    じれる想いも可笑しみに変わり魅力となる森見ワールド。

    「夜は短し 歩けよ乙女」
    願わくは 恋する2人に 声援を。

  • 独特の口上口調だけど嫌みがない。様々な賞を受賞しているが納得した。
    小道具や情景描写が鮮やかで、京都の街の様子が浮かんでくる。

  • 何度読んでも、良いものは良い。
    主人公の、迂遠なるアプローチで黒髪の乙女に想いを寄せる男子、黒髪の乙女、その他魅力的なキャラクターが、京を舞台にお祭り騒ぎ。ごちゃごちゃとしていて、わけのわからんものが跳梁跋扈して、それでいて、楽しく、夢がある。
    まるでおもちゃ箱のような本である。
    文庫を持っていたが、読みすぎてぼろぼろになったので、長持ちするようにとハードカバーで買い直した。
    こんな素敵な本に出会えたのも、何かのご縁。

  • どこがおもしろいのか最後まで分からなかった作品。
    表紙に惹かれて手に取ってしまった。
    映像化でもしたらいいのかも?

  • 色々な方のレビューを拝見させていただき、独特な文章なので、大正ロマンチックな雰囲気の漂わせ方&後半からのキテレツな文章で、読者が好む好まないの大きく二つの結果に分かれていた意味を深く理解することができました\(^o^)/。
    京都を舞台に、好きになった同じ大学生の女性と、どのように自然な形でお近づきになれるのかと、主人公はストーカー的な感じで彼女のあとをつけ、いつも自分の妄想とは違い、とんでもない方向へ進んでしまうのですが、まるで漫画のようで面白かったです。
    私が特に好きだったのが、学園祭。
    ゲリラ的に出没する芝居&こたつ(豆乳鍋を食す)、象のお尻の模型展示(撫でてみたい)…なんとも本当にあったら是非楽しんでみたい〜♡。
    作品全体が着物をきての設定ならもっと違う形で楽しいのでは…なんて思いながら良いんに浸りました(^-^)/。

    • しをん。さん
      おおお!
      「夜は短し歩けよ乙女」読まれていたのですか!
      私も、昨日手に入れたばかりでまだ読めてなくて…。

      確かに、このレビューを見ていると...
      おおお!
      「夜は短し歩けよ乙女」読まれていたのですか!
      私も、昨日手に入れたばかりでまだ読めてなくて…。

      確かに、このレビューを見ていると、賛否両論あるみたいで…。
      私は、どちらの意見になるか分かりませんが、読んでいこうと思います(●^o^●)♪
      2012/11/17
    • kharaさん
      いいねをくださったので本棚を覗かせていただいたのですが好みが近いようで嬉しく思います(*^^*)
      早速フォローさせていただきました。
      嫌でな...
      いいねをくださったので本棚を覗かせていただいたのですが好みが近いようで嬉しく思います(*^^*)
      早速フォローさせていただきました。
      嫌でなければ今後本を選ぶ際の参考にさせてください。
      2012/12/01
  • 確かにー、人に寄ると思いますが、僕は読みづらい文でした。なかなか頭に入ってこず(T-T)
    だけど、ストーリー的には厨二病的な感じで楽しめました!
    私と黒髪の乙女の話なんですが、これって映像化してるらしーので、そちらで読書の補填をしたいと思います。

  • やっと読んだ!
    ファンが多いのも納得。こんなに面白いのならもっと早くに手に取れば良かったなぁ

  • 読めた〜!!というのが1番の感想。読み進めらなくて断念したことがある本。他の森見登美彦さんの本が読みたくなって、この本を読まずして他の本は読めない!と数年ぶりに再挑戦。読めた、読めたよ!!この本の内容に対してこの感想もどうかと思うけど。
    真面目な感想を書くと、ファンタジーと現実の境目が分からなくなる本だなぁ、と。こんなことあり得ないだろうと思いながら、京都という舞台と独特な文章が、まぁいっか!と思わせてくれる。それにしても、願掛けはいいけど、パンツは履き替えてほしい。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生駒市に生まれる。小説家。『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー、最新作は『シャーロック・ホームズの凱旋』。好きな食べ物はチャーハン。城崎にて人生初のスマートボールを楽しむ。

「2024年 『城崎にて 四篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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