月光スイッチ

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 445
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737623

作品紹介・あらすじ

おだやかな日々、おだやかでいられない私、こころをそっと揺さぶる新世代のラブ&ライフ小説。

感想・レビュー・書評

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  • いけないことをしている。
    不倫だもの、いいわけがない。
    そうわかっていても、そこに留まってしまう。

    うれしかったはずの彼との新婚生活(仮)で
    奥さんとの彼の時間が香織の心へ入り込む。
    彼の隣で寝られなくなり、押し入れで安心する。
    狭さとか暗さとか空気とか、
    香織の感じたその居心地はわかる気がする。
    それより、なぜ新婚生活(仮)ができるようになったのか、
    その理由はどうなの!うれしい、というのもわかる。
    でも押し入れで安心してしまうのはもっとわかる。

    奥さんの登場もあるが、
    修羅場のはずなのになんだかとても嘘くさかった。
    もしかするとそれは情けない彼のせいかもしれない。

    香織は彼に心のなかで語りかける。
    「わたしはちゃんとあなたのことが好きだったんだよ」

    睦月と弥生との出会い方やその後がいい。
    名前だってステキだ。
    香織に二人がいてくれてよかった。
    もっといい恋ができるよ。

  • 2014.10.5

  • なんかかわいい
    おままごとみたい
    えっ男性作家?びっくりしました!

  • いつも不思議なのだけれど橋本氏の本を読む前はあまり期待しないで読んで、読み終わって想像よりもよかったということが多い。この本も同じだった。本のタイトルが懲りすぎていて、受け入れにくいのかなとも思ったりするけど、これは不倫の話なので、読む前にはあまりいいと思わなかったということだが、アパートの住人を含め主人公の回りがよかった。

  • 『流れ星が消えないうちに』では玄関で寝る女の子が主人公だったが今回は押し入れでしか眠れない女性が主人公。不倫ものなのにあんまりドロドロしてないから読みやすかった。ハナちゃんが可愛い。セイちゃんはほんと都合良すぎて腹立つね…!2011/487

  • 不倫ものですが爽やかで優しい物語です。読めば分かると思います。また、あっさりしていてあまりドキドキせずに読み進められるところが良いトコロ。

  • 香織とセイちゃんの不倫話。
    小さい頃、押入れで寝ようとしたことがあったけど、
    怖くなって途中で出てきちゃったな。

    あたしもたまにはマニキュア塗ろうかな。

  • 不倫ものは苦手ですが、微笑ましく読めるのがこの本のすごいところ。
    全体的な雰囲気や展開は好きなのですが、個人的に8、9章目のエピソードがうーんという感じで、一人称にもかかわらず香織への共感が一気に薄れたのが致命的。
    弥生さん、睦月くん姉弟に救われた本でした。

  • 「『十年とか二十年とか生きてれば、誰だってあると思うよ。虐めてた側が虐められる側になることもよくあるでしょう。簡単にひっくり返るから。辛かったな。世界が終わっちゃえばいいと思った。ねえ、たまに想像しない?もし自殺してやったら相手は嫌だろうなって。ちょっとは仕返しになるかなって』
    『します、すごくします』
     ハナちゃんは何度も頷いた。わたしたちはちょっとだけ笑い合った。
    『本気で自殺なんかするつもりないけど、考えるよね。試しにね。それでたまに、本当に死んじゃう子がいる。ねえ、ハナちゃんは死なないでね。こうして一緒にビスケット食べられなくなっちゃうから。わたし、誰かと食べるのが好きなんだ』
     最後の方は、あえて茶化した感じにしておいた。
     ハナちゃんも同じような声で言った。
    『またビスケットくれますか』
    『あげるよ。今度はチョコがかかった奴にしようよ』
    『わたし、チョコレート大好き』
     与えられることも楽しいけれど、与えることだって楽しい。誰かを助けることが、自分を助けることになったりする。
     もちろん、いつだってうまくいくわけじゃない。
     正しいことをしようとして、大きく間違ってしまうことだってあるだろう。純粋な好意や永遠なんて、わたしは信じていない。でも、たまにこういう瞬間がある。通じたように思えることがある。」

    「『お母さん!』
     わたしの腕に飛び込んだ彼女がそう言ったものだから、びっくりしてしまった。
     お母さん? どうして?
     戸惑いながらも、人の流れに引き離されないように、ハナちゃんをしっかり抱きしめた。意味を悟ったのは、人が乗ってきたときだった。ぎゅうぎゅうと押されながら思い出した。

     ハナちゃん、これからわたしをお母さんって呼ぶんだよ。とにかく、絶対にわたしをお母さんって呼んでね――。

     交番に行く前にそう言ったことを、ハナちゃんはまだ律儀に守っているのだ。あの場だけの方便だったものの、子供にそんなことわかるはずない。」

    ただひたすら好きな人の幸福を祈って生きられたらいいのにね。
    ハナちゃんかわいい

  • 図書館でジャケ借りした本。
    彼の奥さんが里帰りしている間に、家に転がり込む主人公・香織。
    不倫小説かーと思ったけど、さほどドロドロしていなかった。

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