そんなはずない

著者 :
  • 角川書店
3.07
  • (3)
  • (20)
  • (50)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 160
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737647

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 続きがもっとみたくなるストーリーでした。
    複雑な姉妹関係と、主人公の女性として自信満々な感じがおもしろく、最後は思い通りの結果となり、大満足でした☆

  • 27.04.15

  • ストーリーはざらりと感触を残す。

    朝倉さんの作品に、
    そういう読後感を抱いたことはなかったので、
    驚きました。

    嫌な人たちが出てくるんだよなあ、
    でもその嫌悪感が乖離していない、ということは、
    リアリティとして、作品が傍にあるような、
    きっかけがあるのです。

    お姉さんの負い目も、
    妹さんの不足も、
    泣けてきた。

    好きになった相手を「入り用になる」と
    表現すること、
    そして、そういう言葉を選ぶこと。

    妹さんの選択が「そんなはずない」んだよなあ。

  • これ、先どうなる、どうなる?って読んだ。

  • 30歳になった鳩子は婚約者に逃げられ、勤め先の信金も破綻。
    失業中に妹を通じて年下の彼氏ができ、さらに元カレが次々に表れ、心も揺れる。地下鉄、発寒南駅から始まるというローカルな設定もいい。

  • 朝倉かすみが読みたくて、図書館で借りた。主人公の松村鳩子が、婚約者に逃げられ、勤め先が破たんとするところからお話が始まる。次の就職先が図書館っていうのも興味があって読んだ。それなりに図書館の描写があって、微妙にリアルでおもしろかった。

    むかしのおとこが鳩子をまだ自分のものだと思っている、と鳩子が愚痴る場面があるが、鳩子もまたむかしのおとこを自分のもののように語っているように思えて、読んでいてぐったりする。全体的に鳩子が自意識過剰ではないかと思うのだけれど、わざとなんだろうかどうなんだろうか。30歳を迎え、思っていた自分にはなれなかったことに納得していないのはわかるが、その原因を自分ではないところに求めすぎなような。

    あと、姉妹のお話は、なにを読んでも胸が痛い。
    うまくいっていない姉妹系のはなしは誰得なんだろう。

  • はっきり言うと、妹の塔子は気味が悪いんだけど、人物としてはとても魅力的。実際にいたら面倒くさいし、何をしでかすのか分らないけれど。

  • 読んでいて清々しい物語ではまったくありません。でも、登場人物たちが次にどう動くか、どう考えるかが気になって、ついつい読み進めてしまいました。

    主人公の女性の考え方や同性に向ける観察の目、反感を覚えつつも、どういうわけか理解できる。女性全員が同じように考えるとは思わないけれど、思考の流れがとても自然で、女性がここでこう考えるのは大いにありうると思えてしまう。挙句の果てには、自分にも同じようなところがあるかもしれないとも。

    途中がぐちゃぐちゃするわりに、最後は思いがけずきれいに終わってしまった。主人公が一人ですっくと立って前に進む姿も見てみたかった。

  •  30歳の姉が、妹の好きな人を好きになった。姉妹間でのドロドロ…こんなあらすじ。 
     
     登場人物の誰にも感情移入はできない。姉はふらふらした性格だし、妹は思い詰めるあまり狂気の方向へ…!
     これだと普通の(?)恋愛小説です。たぶんいつもなら私も読まない。が、そこはやっぱり朝倉作品。「出てくるみんなもっとしっかりしろー」という人物描写も、うんざりな男女間のやりとりも、「ありえないだろー」という展開も、すべて上手くまとめているのです。合間合間に日常生活の丁寧な描写をはさみながら(この普通の家事とか暮らしぶりの細かな説明がある分、登場人物の感情の上がり下がりを強めているのかな)。
     読んでてイライラする人はいると思う。でも私は楽しんだ。

  • 松村鳩子は、30歳の誕生日を挟んで、ふたつの大災難に見舞われる。婚約者に逃げられ、勤め先が破綻。自分を高く売ることを考え、抜け目なく生きてきたのに。失業保険が切れる頃、変りものの妹・塔子を介し年下の男、午来と知り合う。そして、心ならずも自分の過去の男たちとつぎつぎに合う羽目に。さらに、新しい職場である図書館の同僚たちに探偵がつきまとい、鳩子の男関係を嗅ぎまわっている、らしい。果して依頼人は?目的は―。

全42件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年、北海道小樽市生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞しデビュー。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に『ほかに誰がいる』『そんなはずない』『好かれようとしない』『タイム屋文庫』『エンジョイしなけりゃ意味ないね』『静かにしなさい、でないと』『少しだけ、おともだち』『てらさふ』『乙女の家』『植物たち』『たそがれどきに見つけたもの』などがある。

「2016年 『少女奇譚 あたしたちは無敵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

そんなはずないのその他の作品

朝倉かすみの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする