首挽村の殺人

著者 :
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本棚登録 : 160
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737845

作品紹介・あらすじ

「ますます事件は奇怪だ。尋常ではないね」岩手県の雪深い村・鷲尻村。無医村の状態が続いていたこの村に、東京から待望の医師・滝本志門がやってきた。しかし、滝本の着任以後、村では謎の変死が立て続けに起こる。それは、殺害後の遺体を異様な形で人目に触れさせるという、前代未聞の連続猟奇殺人事件だった。この村が「首挽村」という不吉な名前で呼ばれる理由とは?村人すら忘れかけていた忌まわしい過去が、事件の真相を浮かび上がらせる-。第27回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 読了日2012/10

  • 第27回横溝正史大賞受賞作。2007年。
    特に名産物もない、土地も豊かでない。昔はすぐ飢饉になり、働けない老人子供が間引きされていたような東北の山村。が舞台。山があるから熊も出る。マタギもいる。
    村の言い伝えをなぞらえた連続殺人がおき、並行して赤熊狩りも進められる。
    話は盛り上がるんだけど。犯人アナタですかーと意外性もあるんだけど。
    動機が・・・。そんなことで殺すんですか?で、バレるのがこわくて連続殺人ですか。で、ちょっと理詰めに問い詰められるとべらべらしゃべるんですか。
    浅いんですけど。
    舞台になった土地に敬意がない。まるで関係ない。
    てか、婚約者はさっさとルカママに話きけば良かったじゃん。
    せっかく横溝風(風ね)のいい雰囲気だったのに、結末ががっかりー

  • 岩手県の雪深い鷲尻村で医師が事故死した。
    それを皮切りに鷲尻の昔話に見立てた連続殺人事件が起こり、また機を同じくして伝説の赤熊が出現して村人を食うようになった。
    忌まわしい昔話と赤熊の恐怖が村を包む。

    岩手出身だけあって方言が雰囲気を出しています。(「さ」という語尾は神奈川のものとは違うんですよね。)
    因縁話や風習もよく考えられていると思うし人物や事件の描写も淡々として読者を変に煽らず、私はほどよい距離感だと思いました。
    ただ、犯人と動機をそこにしてしまったことで、急におどろおどろしい演出がはげてしまったお化け屋敷、のようなシラケた印象になってしまった気がします。
    横溝風であるならば、動機ももっと芝居がかったお化粧を施して欲しかったです。
    読みごたえはありました。

  • 雪深い山村で起こる連続殺人。横溝正史ミステリ大賞受賞の作者デビュー作。けぅこう好きです。マタギの話や、地方医療や地方振興の問題は興味深かった。おどろおどろしい伝説の残る村の設定もよい雰囲気。
    事件を多視点から追うのは、焦点がぼやけすぎて、あまり上手く行ってなかったように思う。最後は刑事さんが探偵役でもよかったのでは。
    ラストは盛り上がりにかけました。引っ張ってきた要素を活かしきれなかったような気がします。刑事さんは明らかに最後に活躍する流れだったのに結局活躍しなかったり、ぽっと出の人に突然に焦点が当たったり、熊はどうなったのかとか。真相の意外さよりも、せっかくいろいろな要素を上手く積み上げてきたものをドラマチックに感動的に活かす方法を模索する方が、この作品の場合はよかったんじゃないかと感じます。
    あと、マタギから見た物語の決着がほしかったな。
    このあともいろいろ作品出てるようなので読んでみようと思います。

  • ★3.5と言った感じ
    面白かったがガツンと来るものがない

    閉鎖的な雪深い村の描写は雰囲気があって良かった
    昔話なども横溝ミステリーっぽくて怖い

  • 村の閉鎖的環境で発生する事件を現代で取り扱うと、と言うコンセプトなのか、おおむね横溝正史ミステリー大賞選考委員もそのような捉え方をしている。
    作品としては可もなく不可もなく。作品の売り文句である横溝正史的事件というキャッチコピーには同意しかねる。こと綾辻氏の社会派と横溝正史的作風の融合とする旨は横溝正史を読んでいないとしか受け取れない。

  • これはおもしろい。途中でやめることができなくて一気に読みました。まさか、るかが犯人とは。最後まで騙されました。

  • 2010/12/31

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著者プロフィール

1965年岩手県生まれ。中央大学文学部卒。2007年『首挽村の殺人』で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー。他の著作に『死墓島の殺人』『共謀』『存在しなかった男』『奇妙な遺産 村主准教授のミステリアスな講座』などがある。

「2016年 『梟首の遺宝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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