首挽村の殺人

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 210
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737845

作品紹介・あらすじ

「ますます事件は奇怪だ。尋常ではないね」岩手県の雪深い村・鷲尻村。無医村の状態が続いていたこの村に、東京から待望の医師・滝本志門がやってきた。しかし、滝本の着任以後、村では謎の変死が立て続けに起こる。それは、殺害後の遺体を異様な形で人目に触れさせるという、前代未聞の連続猟奇殺人事件だった。この村が「首挽村」という不吉な名前で呼ばれる理由とは?村人すら忘れかけていた忌まわしい過去が、事件の真相を浮かび上がらせる-。第27回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 岩手県の雪深い村、鷲尻村。無医村の村に、東京から若い医師、滝本がやってくる。彼の着任以降、村では謎の変死が立て続け起こり出し。
    滝本の前任の医師の転落死との関連は。
    巨大で凶暴な赤熊の目撃も相次ぐ中、また事件が。

    滝本、村人、警察と視点があちこち動くので、緊迫感がイマイチ。バラバラした感じがする。
    村の昔話に事件を絡めるのもかなり終盤なので、中途半端な印象。人も死にすぎるし。
    犯人は早々になんとなく分かってしまうけど、最後まで読んでも動機がなんだかなー。サイコってことなのか。
    とにかく熊が怖かった。
    山と自然に敬意を払いつつ共存するマタギのおじ様がカッコイイ。

  • 最近東北出身や在住の作家が増えてきたみたい。柚月裕子さんとか。
    北村薫さんの本作への評が意外と低かったのが驚き。
    村の住人が村の黒歴史を見立てにして殺人を犯すなんてあり得ないという見方に納得。
    人物の魅力に欠けるのが欠点かな。

  • 後になればよくわからない

  • 語彙力がないのですが、どんでん返しをしたかったのねと思いました。
    ただ、そこまでストーリーが進むまでに、推理が中々やりづらい。
    横溝正史氏の本は大好きで、色々触れ込み有りの作品なので期待していたのですが。
    説明不足なところもあり、なんだか消化不良。
    藤田警部補シリーズということは、まだシリーズは続いているのかな?

  • 設定がとても好み。横溝正史感てんこ盛り。しかし殺人よりも赤熊の方がめちゃくちゃ怖かった。

  • 横溝を意識しすぎているかもしれませんが、話がテンプレ的かなと。見立て殺人も行き当たりばったり、動機も行き当たりばったりという印象でした

  • 登場人物に魅力を感じるひとがいない

  • ※図書館

  • 読了日2012/10

  • 第27回横溝正史大賞受賞作。2007年。
    特に名産物もない、土地も豊かでない。昔はすぐ飢饉になり、働けない老人子供が間引きされていたような東北の山村。が舞台。山があるから熊も出る。マタギもいる。
    村の言い伝えをなぞらえた連続殺人がおき、並行して赤熊狩りも進められる。
    話は盛り上がるんだけど。犯人アナタですかーと意外性もあるんだけど。
    動機が・・・。そんなことで殺すんですか?で、バレるのがこわくて連続殺人ですか。で、ちょっと理詰めに問い詰められるとべらべらしゃべるんですか。
    浅いんですけど。
    舞台になった土地に敬意がない。まるで関係ない。
    てか、婚約者はさっさとルカママに話きけば良かったじゃん。
    せっかく横溝風(風ね)のいい雰囲気だったのに、結末ががっかりー

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著者プロフィール

1965年岩手県生まれ。中央大学文学部卒。2007年『首挽村の殺人』で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー。他の著作に『死墓島の殺人』『共謀』『存在しなかった男』『奇妙な遺産 村主准教授のミステリアスな講座』などがある。

「2016年 『梟首の遺宝 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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