- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048737869
感想・レビュー・書評
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NHKのアニメの出来が酷いので原作を読むことにした。宮部みゆきの三島屋シリーズまでとはいかないが、結構面白いではないか、最後は初期有川浩張りのあまあまラブラブの話になってこそばゆかった。しかしアニメ化或いは映像化する時は原作者はもっと締め付けたほうがいいと思う、ほっとくと原作の価値まで下げられてしまう。
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「しゃばけ」の畠中恵の江戸あやかし人情ものシリーズ。
作られてから100年がたち、付喪神という神さまになった道具たちに囲まれた損料屋(道具レンタル業)「出雲屋」のお紅と清次が、すこし不思議な騒動に巻き込まれていく。
付喪神は噂話をするくらいしか活躍しないけれど、彼らが狂言回しになっていたり、「もの」を通して話が広がっていくのは面白い。
舞台がイギリスなら、おしゃべり好きの魔法の古道具たちってことになるんだろうな。そういうファンタジーがしっくりハマる江戸時代って面白い。 -
好き。
付喪神たちと損料屋出雲屋の二人の話。
5編の短編。
通して、お紅と清次に関係のあった
佐太郎の行方を探す。
上野の広徳寺が出てくる。
出雲屋は深川で
多分若旦那の店は日本橋だろうから
もしかしたら、お互いに出てくるかも、出てきてるかも。
カバー取ったところの
お紅と清次が利休鼠にメッてやってるとこが可愛い。 -
ものを大切にする江戸時代。100年使われると“つくも神”になるのです。何でも貸出すお店の中にはただものではないモノが混じっているのです。楽しく読める妖かしのお話です。
(カウンター担当/のらぱんだ)平成29年8月の特集「涼を感じる本」 -
付喪神となった品々を貸し出す損料屋が舞台のほのぼのとしたファンタジー作品。
主人公が幸せになって、良かったです。 -
鍋、釜、ふとんなど、何でも貸し出す損料屋を商うお紅と清次の姉弟。その出雲屋にある品の多くが、100年使われて付喪神となった古道具たち。
貸し出された先で見聞きしたことを、帰って来た付喪神たちが噂話し、それを聞いた清次は推理を巡らせます。
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しゃばけシリーズは、鳴家や屏風のぞき、貧乏神など様々な種類の妖怪や神様が出て来たけれど、こちらはほぼ付喪神のみ。
そして、しゃばけと決定的に違うのは、清次たちと付喪神たちがまったく打ち解けていないこと。
付喪神たちは出雲屋で好き勝手に噂話をし、清次たちが話し掛けたら口を噤むといった具合。
清次も、己の都合のいいように、付喪神を様々なところに貸し出します。
この、打ち解けてない感じが、何かモヤモヤ…。
しゃばけで、妖たちと若だんながあまりにも仲良しだったから。
あと、清次もそうだけれど、お紅のキャラがあんまり好きじゃない…。
何か2人の関係性も、何かモヤモヤ…。
しゃばけが好き過ぎたから、こっちを読むと、何かもよっとする。 -
つくも神と清次たちのやり取りが面白く、軽い読み物として良かった。
シリーズも一通り読んでみたい。 -
江戸は深川、小さな古道具屋兼損料屋「出雲屋」を切り盛りする姉弟、お紅と清次。
若き二人の許に次々と舞い込む、珍妙奇妙な出来事。
店の道具に宿る付喪神たちに振り回され、助けられ、姉弟は事件解決に奔走する。
花のお江戸を舞台としたほのぼのファンタジックな謎解き物であるが、一方で、血のつながらない姉弟の心の通い合いを描く恋物語でもある。
連作形態の構成で、短編ごとに題名に合った伝統色の表紙を挿み込む遊び心も楽しい。 -
品物を貸し出す損料屋を営む義姉弟。
付喪神達の力を借りて謎を解く。
あっさり風味。
【図書館・再読・7/7読了】