世界の果てに生まれる光

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 16
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737913

作品紹介・あらすじ

「ジョンを背負って7000メートル」12月9日。構成作家のボクは、ジョン・レノン追悼番組で使った彼の巨大な写真パネルを、たった一人で六本木から新宿ゴールデン街の店まで約7キロも歩いて運ぶことにした。「ナッツ」仕事もお金もすべて失った中年男・里村のもとに、かつて自分の店に出入りしていたデリヘル嬢の奈々が訪ねてきた。奈々は癌にかかって死にかかっているハムスターを里村に預けにきたのだ。「プリズムの記憶」ライターの洋介とフォトグラファーの麻里は、雑誌の仕事を通して出会い、やがて深い関係になった。そんなある日、洋介は玉川の多摩水道橋で待ち合わせをしたが、麻里は現れなかった…。喪失の悼みを抱え、もがき苦しむ人間を優しく包みこむ、静かな救済の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 明川哲也さんの名で出しているドリアン助川さんの短編集。今まで読んだドリアン助川さんの本と雰囲気が違って少し驚いた。

    1.ジョンを背負って7000メートル。
    2.ナッツ
    3.プリズムの記憶

    1の、ジョンレノンの大型パネルを背負って都内の街を歩く話が一番印象に残った。ジョンレノンのことも曲も、あまり知らないので、調べながら読んだ。ジョンレノンを好きな人が読めば、もっと感じるものがあるのかもしれない。
    大型パネルを徒歩で強風の中運ぶと男のひとの姿が脳内でずっと再現されていたので、インパクトはすごかった。

    もうドリアン助川さんの名作は、読み終わってしまっているのかもしれない…と少し残念に思った。

  • みんなそれぞれの痛みを抱えてもなんとか生きてるんだなぁ…って言うのがひしひし伝わってきた。

  • 表紙がきれいで図書館借り。かなりいまいち。
    一瞬面白い展開になりかけても、横にそれてつまらなくなる。残念な短編集。
    読み終えて帰宅してこれを書いてるけど、もうほとんど忘れた。

    って今調べたら、明川哲也ってドリアン助川なのか。どうりで作家のレベルに達してないはずだ。

  • 何かを背負って生きること。それが人生。

  • 「オーロラマシーンにのって」がとても良かったので、また図書館で借りてきました。3つの話が収められていますが、1話目がいちばん気に入りました。今はもう返してしまって手元にないのですが、3話目のストーリーがまったく思い出せません。そんなに記憶に残るお話ではなかったのでしょうか・・・(もしかしたら読んでないってことも;)

  • 「すばらしき迷い人たちに告ぐ!我々が抱きしめたものは全部ホンモノだ!―宮沢和史」という帯に惹かれて読んだ。 私としては「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」の方が面白く、力強く励まされたと思う。 そうは言っても、最後に収められた「プリズムの記憶」の後半には驚かされた。

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