楽園に間借り

著者 :
  • 角川書店
3.31
  • (7)
  • (10)
  • (24)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 76
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737975

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久々に買った小説。
    ヒモ男子物語。ですね。
    ヒモはヒモなりに気を使って生きている彼。
    彼と一緒に暮らし養う看護師の彼女。
    ヒモを謳歌しているバカな若者。

    なんだかんだでいろいろありつつ、最後の展開はいいんじゃないかな、と。
    さらさら~っと読めます。

    貢ぎ体質の女子は共感できるのでは。

    楽園に間借り。というタイトルも好きだなぁ。

  • 吉井百輔、二十七。
    無能無資格無宗教、完全無欠の無職であり、看護士の彼女の部屋に住まわせてもらっている、いわゆる「ヒモ」という人種である。
    彼女のことは愛しているので、「ヒモ」なりに彼女に尽くしたりもしてみます。朝は起こしてあげるし、猫の世話もする、彼女が疲れて帰ってきたら慰めたりなんかして・・・。最強の「ヒモ」、ルイとの会話。お金の出所である彼女との関係。ろくでもない元同級生と、地元の姉の変化。幸せなような不幸のような、自由なような不自由なような、百輔のヒモライフとその終焉を綴った「ヒモ文学」、ここに登場!

    ヒモなりの苦労やら、心情やらの妙な面白さもありますが、何より地の文が秀逸。言葉の選び方や軽快なテンポにセンスを感じます。一人で悩んだり、問題にぶち当たったりする百輔も見所ですが、彼女との関係もまた気になるところ。依存心とか共依存とかそういうものが絡み合うと、「ヒモ」になる気がなくても「ヒモ」っぽくなってしまう可能性って多くありそうですね。「ヒモ文学」。意外と共感する人間が多くいたりして。

    余談ですが、昔やった占いで出た適職が「ヒモ」でした。「ヒモ」・・・「ヒモ」か。

  • 愛すべき自堕落オトコが主人公。
    分かりやすい&読みやすい。

  • 彼女からお金を貰いながら生活してる男性のお話。
    自分で少しだけ罪悪感を感じているけど
    深くは反省していないみたい。

    サラサラと読んだ。
    会話のテンポが好きだった。
    登場人物の気持ち、
    繊細なのか単純なのか、
    優しくて甘くて、、
    こんなに生きれたらいいなと
    思ってしまった。モラトリアム。
    夢とか向上心は面倒だとか、、
    単純な考えも時には大事なのかもしれない、、、
    でも時には迷ったりしながらも成長するときもあるのかな。



  • 書評で読んで読了。

    図書館では児童書扱いだった。
    ヒモとして生活している百輔の生活。最後のどんでん返しがおもしろかった。


    作成日時 2007年10月13日 14:47

黒澤珠々の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×