- Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738019
作品紹介・あらすじ
東京近郊、農業と漁業の町、崎浜。二月に花の咲きほこる常春の集落で、重症化するインフルエンザ患者が続出?現場に入った国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員・島袋ケイトは、ただならぬ気配を感じていた。果たしてこれはインフルエンザなのか?ケイトは、総合病院の高柳医師、保健所所員の小堺らと、症例の多発地区に向かう。重症患者が爆発的に増え、死者が出はじめても、特定されない感染源。恐怖に陥った人々は、住民を感染地区に閉じこめ、封鎖をはじめた。ケイトは娘を母に預け、人類未到の災厄を封じこめるため、集団感染のただ中に飛びこんだ-。
感想・レビュー・書評
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疫学者が主人公。
東京近郊の町で、重症化するインフルエンザ患者が続出という設定で、感染症の発生・拡大・終息の流れを描いている。
作者の川端裕人(1964-)年は、日本テレビ記者出身の小説家・ノンフィクション作家。 -
この小説をコロナウイルスの対応状況と比較しながら読むと、新型ウイルスへの対応の是非について残念に感じてしまいます。10年以上前の小説です。
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目の前で現象が起こっているというのに、その原因がはっきりしないって気持ち悪い。
避けて通りたいのに、何に気をつければいいのかもはっきりしないってね〜。最初の場面で、なにげに触れていたから「もしや?」と思ったらやっぱり。
病気っていつの時代も恐怖だ。 -
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978-404-873801-9 509p 2007・11・30 初版
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疫学探偵という素敵なジャンルを開拓。
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好きなジャンルの作品だったのだが、なんとも読みにくい個所が数々。
次のページを開くと前頁とシチュエーションが変わっているとか・・・
病の発生がどこかさまざまな可能性を示唆したかったのだろうが、ブルーという子供の必要性が分からない。
ブルーを登場させるならもっと書き込むべきだったのではないか。
この手の作品で一押しなのは、篠田節子の「夏の災厄」