- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738057
感想・レビュー・書評
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表題作を含む三編が収録された作品集。
簡潔な言葉で紡がれる、静謐で幻想的な作品世界に魅了されました。
実は私が気付いていないだけで、本当はこのような不思議な世界があるのかも、という気持ちにさせられます。
秋の夕暮れのグラデーションのような色使いが印象的な装丁も素敵で、作品の雰囲気に合っていると思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秋の牢獄
異空間へ飛ばされる話ってけっこうあるけど、
仲間と行動したり、そいいうもんだとあきらめて満喫するって新しいかも。
それでも不気味な雰囲気はただよう物語。
神家没落
神様も没落しちゃうのか・・となんだか現代的な話
幻は夜成長する
まーありがちな話かな・・ -
【再読】装丁がとにかく美しい。
中身は語り口は軽い感じでありながら不思議な現象を描き、不思議な読後感。
三作中、最後の一編だけはどこをとっても寝覚めの悪い感じですがそれすらも独特の幻想的な雰囲気に飲み込まれてしまう。
気持ち悪い感じが気持ちいい。 -
主人公の女子大生が、秋のその日を何度もくり返している。周りの友人たちはそのことに気づいていない。しかし、公園でこのくり返しに気づいた人に出会って…。
(一般担当/カリカリ)平成28年6月の特集「時間に関する本」 -
短編3つ。
秋の牢獄、神家没落、幻は夜に成長するの3本。
同じ日が繰り返される「秋の牢獄」は、同じ日が繰り返される者同士が、どうせならこの世界を楽しもうと弾丸旅行をしたり無茶をしたりとちょっと楽しそう。
その反面、この状況がいつまで続くのかという焦燥感や切なさが随所に滲み出ている。
「神家没落」は、次元の異なる民家を巡るミステリー。
街角に突如出現しそうな民家が、本当にありそうな気になるさせてくれるファンタジー。 -
短編
一月七日を繰り返す -
自分とは 違う感性をぶつけられた気がした。自分とは違う世界が見えた。