幻想小品集

  • 角川書店 (2007年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784048738132

作品紹介・あらすじ

さまざまな愛のかたちを、いつも以上にファンタスティックな世界で深く、潔く描き出す全7篇。愛しく切なく、ときに背筋を凍らせるのもいとわず。甘やかな殻を破り、嶽本野ばらが素裸の魂をみせる、最新短篇集。

みんなの感想まとめ

さまざまな愛のかたちを幻想的な世界で描く本作は、独特の酩酊感をもたらします。嶽本野ばらならではの耽美な世界観と、ファッションやカルチャーを反映したキャラクターたちが織りなす物語は、時に背筋を凍らせるよ...

感想・レビュー・書評

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  • 星10。野ばらちゃんの作品からしか得られない酩酊感がある。特別な幻想世界にトリップするこの一冊。ここまで好き嫌いの分かれそうな作品は珍しいと思うが私は大好き、特別、偏愛してしまう。間違いなく名刺代わりの小説10選入り。死ぬ前に読む本はこれがいい。

  • 嶽本野ばらを呼んでるなあ、、と思わせてくれる
    嶽本野ばらにしか書けないお耽美な世界観。
    ファッションやカルチャーを感じさせてくれるキャラクターたちの偏った偏愛的な趣味の作り込み。

    ありきたりな正しさからは逸脱していても
    とてつもない純粋さを抱えている登場人物たちには、いつも励まされる

    特に本作は常軌を逸したような設定が散りばめられている
    ボディピアスや宗教や近親相姦、、などなど
    手放しに容認できるキャラは1人もいないが、心が澄んでいるから、この狂った世界においては狂ったように見えるのかなと思った

  • ゴスロリの話と悪魔の話がすき。
    気持ち悪いけれど、何故か上品。
    カタカナ表記のところは読むのが億劫で、結構とばしてしまった。

  • 発売当時購入

    チョコレートの話が一等スキ。

  • 独特の文体は、どういう意図によるものなのか判断がつかないけれど、登場人物たちの、一つのことをとことん突きつめていこうとするマニアックさと、それを包み込む幻想とがとても美しかった。文章自体にはそれほど美しさを感じないけれども、その感性、その事柄、が美しい。美しくないこの世界から、美しいと感じられるものだけを取り出してみた。そんな感じだ。
    中でも、「Sleeping Pill」が一番好きだった。
    一般的に「異常」と言われる物事は、時に美しさを孕んでいるものだと思う。気付かれぬ美。気付いた者は、幸い。

  • ゴシックとロマンスとファンタジーとデカダンスの標本。
    そしてやっぱり、唯美しい。「ねぇ君、愛は痛いのです」

    Sleeping Pill | Pierce | Religion | Chocolate Cantata

  • 判決が出てからの初の作品がこの「幻想小品集」。
    「上手くなったなぁ」というのが率直な感想。個人的には2番目に収録されている「Somnolency」がよかった。嶽本野ばらの小説の難点を挙げるとすれば全て恋愛小説であったというところだと思うのだが、恋愛抜きにした小説をもっと書いて欲しい。
    そして嶽本野ばらが50歳、60歳になった時に中井英夫のように化けているかどうか、とても興味深い。同じ年代であることを嬉しく思う。おそらくこれからも彼が小説を刊行する度購入するであろう。
    もう一つ気になるところを挙げると意識的に「こと」という言葉を省略している。例えば「あることを」が「あるを」と言う風に。ちょっと気持ち悪い気もしないでもないが、作者の文体なのかなという風に無理矢理理解している。

    一番最初の物語「Sleeping Pill」に依るとワタシが就寝前に飲んでいる薬は「怜悧な女王」と「娼婦」のレシピらしい。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00502344

  • 今から十数年前、発売日に買って嶽本氏の幻想的な世界観に酔い痴れた記憶がある。
    過去に読んだ本の内容を忘れがちな自分だが、本書のサバトを題材にした物語は強く印象に残っている。

  • 非現実的な世界を楽しみたい人に…

  • このふわふわとした夢遊病みたいな文体、たまに無性に読みたくなる。

  • チョコレート。

  • 愛するもののためなら、どんなことでもやり遂げてしまう。
    そのパワーが、ものすごい特殊な方向へいっちゃってる感じですね。

    とても痛かったり、寂しかったり・・・どの話も後味わるく、あんまり好みじゃなかったです。。

  • 野ばらさんお得意の、毒をはらんだ耽美な世界観が全開です。

    「終わり」に救いを見出しているような、そんなお話が多く見受けられました。

    個人的に一押しなのは「Double dare」。お洋服をきっかけに新たな自分に出会い、ゆくゆくは内に秘めた狂気と向き合っていく…というお話。

    大好きなGothicメゾン、alice auaaの世界観にマッチした退廃的な展開に、著者のGothicへの理解の深さも感じられました。

  • 読んでたらbauhausが聴きたくなった。
    読んでたらauaaのお洋服が欲しくなった。
    単純です。
    野ばらちゃんの過剰で無駄な世界観が大好き。

  • 麻薬のようにくらくらする話が集められた短編集。性的だけど決して下品ではない。

  • 嶽本さんの作品は初読です。
    長々と読むのは勘弁願いたいけれど短いので適度に魅力が伝わる、
    そんな短編集でした。

  • 睡眠導入剤による死のような眠りを求める「Sleeping Pill」
    嗜眠性脳炎の研究から究極の睡眠薬を開発する「Somnolency」
    ゴシックに目覚めた私の前には婚約者の遺体があった「Double Dare」
    左右の耳に40個ものピアスをしている「Pierce」
    クレオパトラの真珠の秘密を探る「Pearl Parable」
    キルケに誘われて悪魔と契約を結ぶ「Religion」
    菓子職人の父にチョコレートをねだる娘の「Chocolate Cantata」
    装丁・本文デザイン:松田行正+日向麻梨子

    ゴシックで退廃的な短編集です。
    Somnolencyが一番興味深かったです。
    そんな病気があるなんて知らなかった。

  • 収録された七篇の恋愛小説。どれも、苦しく耽美で、どこか幻想的。短い話ばかりだけれど、この美しさは、これだけ短くなければ生きられないのかもしれない。ただ、最後の二編は、個人的に大嫌いなシュチエーションだったので、あんま読み返したくない。

  • 友人に借りてはじめてこの嶽本さんの作品を読んだのですが、唯美的なエロティシズムに魅せられました。登場人物の美化された気高い女性像がとても魅力的です。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嶽本野ばらの作品

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