クローバー

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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738170

感想・レビュー・書評

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  • 双子の華子と冬冶の話。身勝手な華子とその世話を焼く弟、という関係で最初は進んでいくけれど、それぞれの恋愛話が出てきて、幸せな距離を保って終わるというところでしょうか?
    なんとなく実生活でも世話の焼ける人を選んで行く人もいるけれど、その道を選ぶ人も納得していて案外不幸でないことを教えてくれます。
     もちろん、華子になりたいけれど、ここに出てくる佐和子のように素敵だけれど本気の恋愛をするのを難しい人というのも、本人はわかっていて、だから冷静に男女の友情ができるかもしれません。
    あとがきにも書いてあるけれど、華子の話から、冬冶の話になっていて、途中で少し変わる印象があります。もう少し、じっくり書き込んだ感じのほうがよかったかな

  • 男と女の双子が中心となって進む恋愛小説。
    自分は双子でもないし、男兄弟がいても振り回す方ではないけれど(この華子ほどではないという意味で)
    まぁここまで綺麗なもんでもないよなー、とか思ったり。

    まぁまぁ優しく読みやすい本でした。
    大学生らしく、モラトリアムな時期に読むと冬治の気持ちも雪村さんの気持ちもわかるようで、ちょっとしみるかも。就活してる人とかは身につまされる部分もありそうで、いいかもね。

  • 2011/4/28読了。

  • 外見ばっちりで強い双子の姉華子と主体性のない双子の弟冬治と冬治が好きで大変身を遂げた雪江さんの大学から卒業するまでの話。
    恋バナというよりあとがきの通りモラトリアム話だった。
    不思議だけど、このときがずっと続くと思ってたんだよなあ。今は全然違う道歩んでるなあ。

    H23.9.17
    二度目。けなげな雪江さんに涙した。真面目で一生懸命でかわいいなあと思った。読むときの状況で感想が変わるなんてびっくり。
    大学時代がほんとに思い出に代わったんだなあと少し寂しかった。

  • 今まで読んだ島本理生作品で、こんな風にPOPなのは
    初めて読んだ~。
    分析癖のある女の子が口にするような、
    ドキッとするような心理の指摘があるけど、
    そのへんも含めてあーなんて明るくて、健康的なんだ、と
    ほっとさせられました。
    と同時になんか、島本さんでこういうのじゃなくても…?
    という「慊い(by西村賢太)」という印象でもって途中まで読んでいたんですが
    主人公の男の子が少しずつ変わっていくさまに、
    どんどん引き込まれていきました。
    大学生のときに読んだら、もっと楽しめただろうなあ。
    今は、彼らの若さがまぶしい、35歳のオバチャンです。

  • 気に入った作家の作品は
    一時に集中して読む、
    というのを「○○○○(作家の名前)祭り」として
    年に数回開催している。

    この祭りのきっかけになるのは
    雑誌『文藝』で
    昨年は
    「島本理生祭り」を開催。
    著書の中で一番面白かったのが
    この本だった。
    面白かった、というより
    明るい「光」の小説だった。

    ちょっと心の陰を中心に
    話を展開させる作家、という
    イメージが強かったので
    この作品を読んだときは
    「なんだ、こういう話も書けるんだ」
    とちょっと安心した。

    中高生ぐらいに読んでほしいなあ、
    と思ったので、最近文庫本も出たことだし、
    いつかうちの図書館の棚にも
    並ぶ日が来るでしょう。

    恋愛っていいものよ、って
    素直に喜べる本。


    島本理生の作風の幅はこれから
    どんどん広がっていくのだろう。
    ここ最近の作品はどんどん形を変えているから。

    ところが「一番面白い」と、この本を紹介しながらも
    「では一番好きな島本作品は?」と聞かれたら
    そこはやっぱり
    『ナラタージュ』と答えてしまう。

    あれは別格ですから。
    この本は比較的万人向け、かな。

  • この人の作品の中で好きな部類の話だった 。

    リトルバイリトル的な空気
    あったかくて白くて透明な感じ
    前作のような陰の話が続いていたから たまにこういう陽の話を書いてくれると読者はとっても安心するんです


    そろそろ例のエッセイをだせ

  • 大学生、双子の男女のお話。最初は島本さんのいつもの小説とは毛色が違うと思いましたが、どんどんなじんでくる本。

  • 双子の姉弟、華子と冬治を中心にした
    それぞれの不器用な恋愛を描いた作品

    登場人物がみんないい、憎めない
    その中ではやっぱり熊野さんが一番かな

    姉弟っていう境遇が近くて入り込みやすかったし、共感した
    いや、あんなに理不尽ではないですけど
    でも絶対口に出さない信頼みたいのがあるのはほんとにそうだと思う

    島本理生といえば恋愛小説だけど、
    今回はそっちよりも家族ものだった印象

  • 可愛い。
    現実の中で、なるべく波をたてないように、自分を乱さないように生きる彼。
    代わりのごとく波をたて、乱れながらも天真爛漫に生きる姉。
    コンプレックスに苦しみながら、過去の苦い思い出を忘れようとしながら、それでも出会ってしまう大事な人。
    先生の中で彼がいつの間にか動き出してしまったのだろうか。
    装丁もとても可愛い。可愛い物語。

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著者プロフィール

島本 理生(しまもと りお)
1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。小学生のころから小説を書き始め、1998年15歳で「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞(同賞史上最年少受賞)。2004年『生まれる森』が第130回芥川賞候補。2005年『ナラタージュ』が第18回山本周五郎賞候補。同作品は2005年『この恋愛小説がすごい! 2006年版』第1位、「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」第1位、本屋大賞第6位。2006年『大きな熊が来る前に、おやすみ。』が第135回芥川賞候補。2007年『Birthday』第33回川端康成文学賞候補。2011年『アンダスタンド・メイビー』第145回直木賞候補。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞受賞、『夏の裁断』で第153回芥川賞候補。『ファーストラヴ』で2回目の直木賞ノミネート、受賞に至る。

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