- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738170
感想・レビュー・書評
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2011/4/28読了。
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今まで読んだ島本理生作品で、こんな風にPOPなのは
初めて読んだ~。
分析癖のある女の子が口にするような、
ドキッとするような心理の指摘があるけど、
そのへんも含めてあーなんて明るくて、健康的なんだ、と
ほっとさせられました。
と同時になんか、島本さんでこういうのじゃなくても…?
という「慊い(by西村賢太)」という印象でもって途中まで読んでいたんですが
主人公の男の子が少しずつ変わっていくさまに、
どんどん引き込まれていきました。
大学生のときに読んだら、もっと楽しめただろうなあ。
今は、彼らの若さがまぶしい、35歳のオバチャンです。 -
この人の作品の中で好きな部類の話だった 。
リトルバイリトル的な空気
あったかくて白くて透明な感じ
前作のような陰の話が続いていたから たまにこういう陽の話を書いてくれると読者はとっても安心するんです
そろそろ例のエッセイをだせ -
双子の姉弟、華子と冬治を中心にした
それぞれの不器用な恋愛を描いた作品
登場人物がみんないい、憎めない
その中ではやっぱり熊野さんが一番かな
姉弟っていう境遇が近くて入り込みやすかったし、共感した
いや、あんなに理不尽ではないですけど
でも絶対口に出さない信頼みたいのがあるのはほんとにそうだと思う
島本理生といえば恋愛小説だけど、
今回はそっちよりも家族ものだった印象 -
可愛い。
現実の中で、なるべく波をたてないように、自分を乱さないように生きる彼。
代わりのごとく波をたて、乱れながらも天真爛漫に生きる姉。
コンプレックスに苦しみながら、過去の苦い思い出を忘れようとしながら、それでも出会ってしまう大事な人。
先生の中で彼がいつの間にか動き出してしまったのだろうか。
装丁もとても可愛い。可愛い物語。 -
二人暮らしの双子姉弟。
奔放な姉に振り回される優しい弟
ってな話かと思ったら
二人とも違った側面ながら同じようなコンプレックスやジレンマを抱えながら
恋愛に進路に迷い進む物語。
青春を甘く切なく軽やかに描いていて
サブキャラもいい味。
【図書館・初読・2/9読了】 -
双子の姉弟の恋愛&モラトリアム物語。
前半の姉メインの話はフツーだけど
後半の弟の話はじれったさもどかしさ不安定さ
その他モヤモヤジリジリ感が楽しかった。 -
双子の姉弟。大学生。わりと好きな話でした。