出口なし

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738286

作品紹介・あらすじ

命がけのゲームのために監禁された男女5人。あなたたちが無事にお家に帰るには、クイズの答えを探して、ゲームに勝つしかありません。完全な密室。1台のPC。そして残された酸素は12時間。命がけのクイズに不正解の場合は、恐ろしいお仕置きが待っている-。新感覚のソリッドシチュエーションホラー。

感想・レビュー・書評

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  • もちろん信じて買った訳じゃないんだけど...
    「CUBE」×「SAW」の衝撃!なんて書かれたら期待はするじゃん...。
    確かにシュチュエーションはCUBEっぽいけど...やっぱり違うよねぇ?

    そういった世界感を活字で展開し、新たな理不尽な死を伴う
    ゲームを繰り広げるストーリーにしたい意気込みと想いは伝わる。
    作中でいくつかの映画についての触れる箇所があるんですが
    伝わるイメージは作者の映画に対するオタク気質の蘊蓄なんですよねー。
    活字には活字での強力な表現方法があるハズなんですが、まずは
    映像ありきって感覚が自分とは合わないのかも。
    いや、ツマなくはないんですよ、決して。
    うん、山田悠介や椙本孝思などの作品が好きな方にはアリでしょうねー。

    ただこうして見ると「クラインの壺」って凄い作品
    だったんだなーと思ってみたりして。

  • アイデアのみで書かれた小説だし、そのアイデアも「キューブ」がベース。
    生き延びつつ、最後はポーカーゲームというのは面白いが小説としては全く現実感がない。
    レーザービームを使って処刑?浮世離れし過ぎ。
    これが映画だと実際の映像で説得力も持てるのだが。
    そもそも登場人物がどれも薄っぺらでキャラも曖昧で、性格設定がしっかり出来てないので、事件に対応する態度がコロコロ変わる。
    無駄な文章、特に映画のうんちくが多くて作者の自慢話みたい。その一方でこの作品が「トワイライト・ゾーン」のせいぜいワン・エピソード程度の内容になっているのは皮肉。果たして次回作は?

  • 何者かに拉致された5人一組のチーム5組が、生き残るために命がけのゲームを行うミステリー。
    あまりハマきれなかったのは設定が極端すぎるからだろうか?
    特に最後のゲームのあたりは、なんか釈然としない感じ。

  • こういう作品って悪のりしてる主宰者が何の目的でとかが明かされないからイラッとするなぁ。そこちゃんとしなさいよって。私が何にでも理由を求める性格だからだなー

  • うーん、残念でした。
    完全な密室。1台のPC。残された酸素は12時間。命がけのクイズに不正解の場合は、恐ろしいお仕置きが待っている-。
    たまに読みたくなってしまう、ソリッドシチュエーションでしたが、他の部屋の人達とのチャットも、展開も、結末も;;藤san、他作品に期待します。

  • 面白かったですね(^_^)久しぶりのゼロサムゲーム。映画のウンチクが長いなってこと以外はサラサラ読めました。

  • 90ページくらいで読むのをやめました。
    いちいち出てくる映画のタイトルとか、展開や文章が山田悠介を彷彿とさせて(個人的に好きではないですので)、読み続けるのも嫌だなと思ってやめました。

    とにかく状況の喩えに映画を持ち込むのがもどかしいです。
    そこは例えず、文章で表すのが小説の醍醐味じゃないのか?
    恐らくは大多数が見たことのある映像を記憶から掘り起こさせて、そこから緊迫感や恐怖感、臨場感を引っ張り出して内容とリンクさせるのは面白みに欠けるな……と思いました。

  • 山田悠介が好きな人が読みそうな本だな、
    っていう印象。
    なかなか面白かったと思う。

  • 2011年11月27日、読了。

    設定は秀逸だし、今すぐにでも先を読みたくなるように作り込まれているけど、、それに見合うラストが無い。結局、黒幕は?何が目的?

    人間の極限状態を描くのが、こういった作品のテーマなのだから、登場人物をRoom3内の人間だけに絞らず、他の部屋の人間も出せば良かったのに。密室っていう、他者との交流が完全に絶たれた環境を際立たせるにはRoom3の人間だけ描けば事足りるけれど、他の部屋で人が死んだ過程とか、それに対して思う事とか、もっと人間のドロドロしたエゴを表現する余地があったんじゃないかな、と思う。

    星三つ!

  • 最初の設定自体は非常に面白い。
    掴み方が上手く、1日で読んでしまいたいと思わせる本だった。
    その期待に応えられる結末が用意されているかといえば、逆に裏切られた感じを覚えた。
    設定が非常に質の高いものであるが故に、結末の質の低さが際立つ。結末が設定に釣り合わない。
    ただし、そう感じるのはページ数にして1割程度で、残りの結末に持っていく過程までの9割の時間はかなりの楽しい時間を提供してくれたことを考えれば総合的に見て悪くない。
    また、サスペンスミステリーとはこういう物なのかもしれないが、何かこの話を通して伝えたいもの、テーマみたいなものが欲しかった。

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著者プロフィール

札幌出身。映画やテレビアニメのシナリオライターを経て『出口なし』(角川ホラー文庫)で作家デビュー。主な著書に『山手線デス・サーキット』『同葬会』(共に角川ホラー文庫)、児童書には「絶体絶命ゲーム」のほか、「あやかし探偵団 事件ファイル」シリーズ(くもん出版)、「九死一生ゲーム」シリーズ(集英社みらい文庫)などがある。

「2023年 『絶体絶命ゲーム13 負けたら地獄の学年対抗戦!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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