サイゴン・タンゴ・カフェ

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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738330

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  • 哀しさや迷いを情熱がもやしてゆく
    愛するがゆえの苦しみのなかでさえ あいするひとを離すことはできない
    中山可穂の女たちは 強く脆く優しくて しなやかで上等な獣のよう

  • 「わたしがおそばにいられなくても、このからだが隅から隅まであなたのものであることをどうか一瞬たりともお疑いにならないでください。わたしの魂があなたに支配されていることをどうか片隅も忘れないでください。」

    こんなこと言われたらこわくて二度と逢えない。

  • タンゴをテーマにした短編集。ピアソラが聴きたくなります。どの話もいい。印象に残ったのは最初と最後、あと猫の話です。

  •  女、猫、タンゴ。

  • 表題作は『弱法師』の中の『卒塔婆小町』と対になる作品だと、何かの記事で読んだので気になっていました。作家と編集の深く壮絶な関係。それでも『卒塔婆〜』と違い、『サイゴン〜』のラストは穏やかな空気に満ちていて、今までの中山可穂作品とは違った印象を受けました。(2008.04.04読了)

  • 日本、アルゼンチン、ベトナムを舞台にしたタンゴに魅せられた女たちの愛と哀を描く5編の物語。
    中山さんにしてはさらっと読めるな~と4編を読み終わり、表題作に突入するや、女性作家と若き女性編集者の濃密な魂のやりとりに絡み取られる。
    バンドネオンの奏でるタンゴのメロディーが頭の中で鳴り響く・・・卒塔婆小町を彷彿とさせる作家と編集者との命を削るようなやり取りは目が離せず、息を詰めるように読んだ。
    5編目にして中山ワールド全開、ビアンの世界にどっぷり。
    それにしても、タンゴの魅力を十分に感じられる作品で、久しぶりにバンドネオンの音色を聞きたくなった。

  • タンゴを絡めた短編集。どの話も良かったけど、表題作の「サイゴンタンゴカフェ」ベトナムのハノイの迷路のような路地の中にある不思議なタンゴカフェの話がやはり一番心に残った。どことなく幻想的な中にはっきりとした現実感がある、そんな空気の作り方が絶妙だった。好きな作家になった。

  • スタイリッシュな恋愛小説という感じ。タンゴの熱気が伝わってくるような。
    装丁が、クリムトを思い起こさせる美しさに引かれて古本で購入。

  • 初中山可穂。表題作の文章や言葉がやや過剰なきらいはあるが、凄い物を読んだ、と感じた。
    他の作品も読んでみたい。
    限りなく5つ星に近い星4つ。

  • アルゼンチンといえば「EVITA」ぐらいしか知らないし、
    ピアソラの名前とヨー・ヨー・マの「リベルタンゴ」くらいは知っていたがタンゴの世界は全然わからない。
    というか、歌舞音曲の類が全くといっていいほど苦手な私なのに、それでも「フーガと神秘」に出てるくる名ダンサーに手を委ね踊りたくなってしまうのだから、この方の文章力って半端ない。
    やっぱ中山可穂はすごいなぁ。
    表題作がまた良いのです~

    恋はスコールに似ているかも知れない。
    何の前触れもなく突然降り出して、すべてを機能停止にさせてしまう。
    そして雨上がりの街は何事もなかったかのように、しかし今まで見たことのないような鮮やかな緑を滴らせて通常に生活に戻るのだ。

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