ライオンの冬

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 47
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738392

作品紹介・あらすじ

かつて狙撃兵として国のために戦った男がふたたび立ち上がる。愛しい人を守るため囚われた過去へ銃を撃つ。

感想・レビュー・書評

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  • *かつて狙撃兵として国のために戦った男がふたたび立ち上がる。愛しい人を守るため、囚われた過去へ銃を撃つー*
    なんと言っても、男気溢れる「やまじじぃ」たちの生きざまと活躍ぶりに痺れること請け合い!「昔、米の狙撃兵と戦った・・・あいつらに比べて、おまえさんのやることなんぞ、ガキの遊びだじゃい」にぐっときた。人生の重みが違う。「約束の森」から来ましたが、沢木氏は男性の年輪や静かな渋みを書くのが本当に上手いと思う。設定と背景と人物がややこしいので二度読みは必須ですが、余韻も含めて素晴らしい作品でした。

  • 娘(結さん)と祖父(伊沢)の人物像が素晴らしい。抱えている物を、飄々として乗り越えてしまう。ストーリーは。もしかしたら類似のものがあるかもしれないし、必然性にはやや欠ける面があるのかも知れない。でも、娘のキャラクターは、他では見当たらないのではないか。これだけでも愛せる作品。
     それにしても、沢木さんは、作品発表に関しては、ずっと沈黙状態か。惜しい。

  • おもしろかったが戦闘シーンが惜しい

  • 戦時下で起こったフィリピンでの惨劇を巡り、40数年後、日本の雪山の地で銃撃戦が開始される。

    元日本兵の伊沢と猫田の「山のじじぃ」コンビと、伊沢の孫である結のキャラがとにかくイイ。でも、正直それだけで何とか読み進めたという感じ、、、。彼ら三人以外、守る側も攻める側も、いまひとつのめり込めなかった。どうしてこの戦いに伊沢たちが巻き込まれなくてはいけなかったのか、いまいち腑に落ちないまま終わってしまった。
    キャラが多いせいもあるが、会話が誰の会話なのかややこしかったのも難点。

  • 戦争の遺産を巡り 冬山での戦いを描写。主人公の孫 が明るく さっぱりとして そして 祖父思いのせつなさをもち いい味を出している。おもしろかった。

  • アディオス、ユウ・・・。
    15年前の銃撃戦。あの森の中で何が起こったのか。

    かつての旧日本軍狙撃兵の伊沢吾郎と孫の女子高生、結。
    かつてフィリピンで吾郎と伴に戦ったという猫田。
    彼らが暮らす人里離れた山の中、「髭の森」。

    二人の暮らしを見守る麓の人々。
    そして天文観測に訪れたタイ人の学生たち。

    「オレの森は吾郎の森。
    愛する者を守るため、戦った・・・。

    老兵が人生の最後に再び立ち上がり、そして静かに去っていく物語です。
    結と吾郎。
    とっても素敵でした。

  • 人物描写がいまいち。
    吾郎じぃちゃんと猫田じぃちゃんはカッコ良い

  • 孫娘とお祖父さんの微妙なリズムの会話が面白い。
    じいさんS大活躍。カッコいい。

  • 今一つ話しに入っていけなかった・・・・
    2011.3.22

  • う〜ん
    おもしろいんだか
    面白くないんだかわかんない

    もう一冊読んでみようか

    人物にのめり込めない・・・

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著者プロフィール

1970年、岩手県花巻市生まれ。99年、『愛こそすべて、と愚か者は言った』で第三回新潮ミステリー倶楽部賞・高見浩特別賞を受賞。他の著書に『償いの椅子』『天国の扉』『ライオンの冬』などがある。

「2012年 『握りしめた欠片』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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