テンペスト 下 花風の巻

著者 : 池上永一

• 角川グループパブリッシング (2008年8月28日発売)

作品紹介・あらすじ

流刑にされた宦官・寧温は、九死に一生を得て、側室として返り咲いた。折しも内外に国難を抱える五百年王国にペリー来航。近代化の嵐が吹きすさぶ-。

感想・レビュー・書評

[mayさんの感想 · 2019年6月22日]

何気なく手に取ってみた本だったけれど、最後まで一気に読んでしまいました！！
真鶴と浅倉殿の展開が読んでいてずっとそわそわしていました(*≧∀≦*)
琉球の歴史なだけあって、読みとか難しかったけれど、話の内容はとても面白かったです！
ただ、龍の件は要らなかったような気も…？

[こたろうさんの感想 · 2012年6月16日]

"時代物のようでそうじゃない作品です。
いちおう、琉球王国滅亡までの話。
実在の人物が出てくるかと思いきや、
かなり浮いてる変態が出てきたり、作品自体のバランスが悪い。
どうせなら、
①史実に忠実。本当にこういう人がいたのではないか?!的展開
②ベース以外は全てファンタジー。突飛な展開
このどちらかにしてほしかった。
本作はどちらにも寄りきれていない。
また、文章の書き方が硬い箇所と緩過ぎる箇所があり、
かなり違和感を感じる。
上下ハードカバーの２段組だけど、こんなにページが必要だった？
と思うような繰り返しが多いし。
そして『シャングリ・ラ』の時もラストに行くにつれ、失速したけど、これもまた同じ。
いちおう最後まで読んだけど、まぁ、読まなくても良かったな。

[nejimakidaiさんの感想 · 2018年1月1日]

壮大な琉球エンターテイメント。
歴史、政治、学問、文化、人情、恋愛…てんこ盛りの上下巻。
首里城見学に行きたくなりました。

[aoime-nyankoさんの感想 · 2013年6月6日]

悪魔にも勝る無邪気な天使・真美那のお嬢様爆弾炸裂が痛快愉快な下巻。真牛の執念には見習いたいものがあります。決して真牛になりたいとは思いませんが。。。
ハラハラドキドキの展開に、また一気読みです。
一体主人公の人生はどこへ行き着くのか最後まで見届けないと気になって夜も眠れませんでした。

[くろまめさんの感想 · 2013年4月11日]

上巻よりさらにテンポアップするジェットコースターストーリー。真美那の登場で殺伐としていた話に明るさとやわらかさが加わった気がする。軽さは著者の持ち味なんだとあきらめました(褒め言葉)。

[蛙子さんの感想 · 2013年3月11日]

それはないよな～とつっ込む事かなり多し。力技で読ませる、ジェットコースター小説。最後が少し拍子抜けなのが残念・・・。

[kiratty2000さんの感想 · 2013年2月5日]

琉球王国が沖縄県へ変わる時の話。真牛、良かったね(>_<)

[koma9さんの感想 · 2012年11月15日]

ちょっと「蒼穹の昴」と比べてしまいました。こっちは敵が多すぎ。琉球について詳しくなった気がする。

[kuroshiba0508さんの感想 · 2011年11月18日]

国を豊かにするため、男として王宮に入る道を選んだ少女、真鶴の物語。

NHKでドラマ化されてたこともあって、大河歴史小説的なものを期待していたのですが…、琉球を舞台にして、昼ドラと韓流と大奥を全部混ぜました！みたいな感じ。
物語でも、やはりリアルな部分はほしいと思ってしまうので自分にはあっていなかった。
エンタメ小説としても、意図してコミカルな感じにしてるんだろうけど、地の文もセリフもあまりに軽すぎるし、女たちの戦いの場面なんてコントのようだし、ご都合主義なところも満載。

[ちぃさんの感想 · 2011年10月6日]

おもしろかった。

女ながら男を凌ぐ知性があり、女を捨て王宮にあがる主人公。

まさに波瀾万丈。

沖縄に、琉球王国に興味を持った。

著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」