詩羽のいる街

著者 : 山本弘

• 角川グループパブリッシング (2008年9月25日発売)

感想・レビュー・書評

[solaninさんの感想 · 2008年10月19日]

それは、毎日を変える方法。

軽快で爽やかなウェルメイドでしょうね。
ヒロインの詩羽がもつ太陽のような魅力が、読者も物語も引っ張っていってくれます。つまり、２８．０１Ｇの力で。

ただ。
もうちょっとオタクネタを薄めにしたほうが良かったんじゃないかと思ったり。いや、それによって物語が成立していることもわかるんですが。
オタクネタ、といってもマニアックなほうへ行かず、割とメジャーな作品を取り上げたりしていますし。
そのぶん、現在のオタク消費行動を分析的すぎるほどに描写しているような感じがしまして、逆になんかムズムズ感が多かったです。それはそれでおもしろいですけどね。

著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」