燃える秋

  • 角川書店 (2008年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784048738927

作品紹介・あらすじ

祇園祭の宵山の雑踏で、岸田と出逢った亜希。初老の画廊主の恋人がいながら、亜希は岸田に惹かれてゆく。暗い性の深淵か、真摯で穏やかな結婚生活か。どちらからも自由でいることを選び、亜希はイランへと旅だった。

みんなの感想まとめ

テーマは、複雑な人間関係と恋愛の葛藤を描いた物語です。主人公の亜希は、初老の画廊主との関係にありながら、岸田に惹かれていく様子が描かれています。この作品は、男女の魅力や恋愛観を一昔前の視点から捉えてお...

感想・レビュー・書評

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  • 五木寛之 著「燃える秋」、2008.9発行です。60近くの画廊のオーナーの愛から逃れられないでいた桐生亜希27歳は、祇園祭の夜出会った商社勤めの青年にペルシャ絨毯の話を聞き、その青年とペルシャ絨毯に魅かれていく。ハッピーエンドにつながると思いきや、意外な別れの結末に。不可解な後味の悪い恋愛小説です。純朴な青年にとっては理不尽すぎる亜希の振る舞いでしょう!

  • 20数年前に読んだ。真っ赤な落ち葉を見てタイトルをおもいだした。もう一度読んでみよう。

  • 正直に言うと、一昔前の男性から見た魅力的な女性像、と言う描き方が終始一貫していました(笑
    でも、主人公が惹かれたというペルシア絨毯については、もっとよく知りたいな、という気持ちになりました。

  • 始めて著者の本を読んだ。そして年代は自分が生まれた頃。礼儀正しい言葉がより淫靡に聞こえる。

  • 初版1985年。
    グラフィックデザイナーの桐生亜紀。初老の画廊の性の誘惑に囚われながらも、そこから抜け出すために祇園祭に出向く。そこで出会った商社マンの岸田。彼に連れられて行ったペルシャ絨毯の展示会で、亜紀はそれに魅了される。

    後日、突然かけた夜中の電話にも関わらず、大雨の中 名古屋から東京まで車で飛ばして会いに来てくれた岸田と交際をつづけるも「犬の事件」で考え方の違いに気付く。
    岸田と別れ、初老の影山が亡くなり、亜紀はイランに行くことを決意。そこでペルシャ絨毯を見て回る。

    イランで体調を崩した亜紀のところまで何年分もの有休を使って飛んできた岸田からプロポーズを受け、一緒になることを決意した亜紀だが、最後に目にした岸田のアタッシュケース「何百枚ものペルシャ絨毯の写真」に、心が揺れる。

    今の時代ではごく普通に受け止められるかもしれない亜紀の決断だが、この時代に、こういった女性像 ー”頭デッカチな女”と表現されていたがー・このような決断を描いていることはすごいと思った。

    ただの恋愛小説ではなく、もっと深い「価値観」を表した、とても興味深い作品だった。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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