- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738941
作品紹介・あらすじ
戦争孤児が見る夢を、佐々木海人も見る。小さな家を建て、消息不明の母を捜し出して、妹と弟を呼びよせて四人で慎ましく暮らすという夢を。八歳のころから見つづけてきたささやかな夢だ--。
感想・レビュー・書評
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打海文三さん、応化戦争記の三部作目「覇者と覇者」読了。近未来の日本を舞台にした戦争孤児の戦いを描いた作品。打海さんは2007年に急逝したため、本作も未完なのが残念。8歳から妹と弟を守るため戦争に身を投じた主人公の海人。戦争終決後も孤児部隊の教育や就職に駆け回る姿に目が離せなかった。巻末の解説を読んで、ものすごく深い物語なのでは?と思った。打海さんは、決してメジャーではない作家かもしれないが、他作家からの評判は高い。解説を読んで「ぼくが愛したゴウスト」や「されど修羅ゆく君は」は読もうと思った。良かった♪
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まさか完結しないとは。残念でならない。
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どうしてもこの続きが気になるがきっとみんな幸せになっていると信じたい!
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未完
この単語で終わる小説を見るのは辛いものだ。
つむがれなかった物語。
永遠に、終結することのない世界。
そんな感慨は別にしても、圧倒的な作品だった。
でもそれだけに、行き着く先を見届けたかったなぁ。。。 -
最高の本で、自分の人生のバイブル。
未完だがそれでも楽しめて悔しさが薄いのは、キャラみんながそれぞれの一瞬を全力で闘ってきたからだと思う。
また、白川少将の衝撃的な展開もみれて満足。
あの人はこの展開しかなかっただろうなぁと納得。 -
「裸者と裸者」、「愚者と愚者」に続く近未来の日本での内戦を描く『応化戦争記シリーズ』の完結編となるはずだった「覇者と覇者」
著者の打海文三が心筋梗塞にて急逝。上下巻合本で未完(下巻の第3章まで)のまま刊行された遺作。
未完ながらこの上ない面白さ。おすすめです。 -
最高です!!
未完なのが悲しい限り。 -
本屋でこの本を見たときには泣きそうになった。
内海文三のこの物語の続編が読めるなんて夢のようだ。
海人と椿子も年齢とその地位に応じて
大人になっているが、それでも彼ららしさは変わらない。
最後まで彼らしく戦場を駆け抜けていった。
この物語が未完なのは悲しくもあるが
永遠に終わらないという意味では幸せかもしれない。
内海文三氏の冥福をお祈りします。 -
戦争孤児が見る夢を、佐々木海人も見る。小さな家を建て、消息不明の母を捜し出して、妹と弟を呼びよせて四人で慎ましく暮らすという夢を。八歳のころから見つづけてきたささやかな夢だ。―応化十九年六月、ふたたび戦争の季節がおとずれる。未完の遺作、ついに刊行。『裸者と裸者』『愚者と愚者』に続く、「応化クロニクル三部作」完結編。
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遂に読み終わってしまった...最高に面白い本だった。これまでたくさんの本を読んできたけども応化3部作「裸者と裸者」「愚者と愚者」「覇者と覇者」は紛う事無き最強で最高の小説である。作者が急逝したために絶筆となってしまった本作...出来る事なら作者が締めくくった最後の一文を読んでみたかった。非常に残念だが、それゆえ心に残って行くのかもしれない。私は作者 打海文三の作品に出会えた事を本当にうれしく思う。応化3部作...ぜひ読んでみてほしい作品です。