退出ゲーム

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.60
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  • (6)
本棚登録 : 932
レビュー : 254
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738989

作品紹介・あらすじ

穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく日々練習に励むチカとハルタだったが、変わり者の先輩や同級生のせいで、校内の難事件に次々と遭遇するはめに-。化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」、六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」、演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」など、高校生ならではの謎と解決が冴える、爽やかな青春ミステリの決定版。

感想・レビュー・書評

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  • ハルチカシリーズ第一弾 初めて読んだ作家さんです。
    正直言うと、推理ものは苦手だけど…分かりにくいところはあったけど
    2日で読み終えることが出来ました。
    甘酸っぱくて、切なくて…おかしくて。ちょっと薄暗い感じもあるけど
    それがあるから、笑えるところが引き立っているような気がしました。

    すごく笑えて吹き出したり、じわー…と涙が出たり、フレッシュで
    青春していて、おもしろかった(o^∀^)星は3.5って感じです。

    個人的には「結晶泥棒」話が意外な方に進んでいって意表をつかれた。
    「クロスキューブ」もう…、成島と一緒に泣きました。
    「退出ゲーム」…おぉ~素晴らしい。。。思わず拍手
    「エレファンツ・ブレス」…ふ、深い…すごい設定です。

    部員がだんだん増えていって、このまま演奏できるまで部員を
    増やすのかな。わくわくする♪
    草壁先生の過去が気になる……、気になり過ぎる…。

    笑ったのが
    「藤間弥生子。マヤと呼んでやってやってくれ。家はラーメン屋だ。」
    (北島マヤを連想させられたのは私だけ…?)
    かなりツボに入りました(笑)

    『クロスキューブ』が一番好きだった。笑って泣いた。
    スピードキュービストのハルタ
    スクランブラーのチカ…でゲラゲラ(´w`*) 
    ハルとチカを脳内で想像して…もう笑い転げました。

    あぁー、高校生に戻りた~い!!制服着て青春したいー♪
    と、懐かしくいろいろとあの頃を、思い出すのでありました。

  • 高校の吹奏楽部で再会し、妙な三角関係に突入した
    幼なじみのハルとチカが遭遇する、さまざまな事件。

    事件が解決をみる度に、オーボエ、サックス、トロンボーンと
    弱小吹奏楽部に部員が増えていくのが楽しい。

    化学部から消えた硫酸銅の結晶の行方、
    学校で突如ブームを巻き起こしたルービックキューブに始まる
    6面すべて真っ白なルービックキューブの謎、と
    いかにも高校生らしい謎解きを繰り広げる前半と、
    戸籍のない子ども「ヘイハイズ」問題や
    ベトナム戦争での枯れ葉剤やPTSD問題へと
    テーマが急速に深刻化する後半とのギャップを
    すんなりと受け入れられるかどうかで、評価が分かれる作品かも。
    私としては、いかにも高校生らしい結末の「結晶泥棒」が好きですが。。。

    博識で頭脳明晰なのにどこか抜けているハル、
    ハルの背中に炸裂するキックも頼もしい熱血少女チカ、
    指揮者としての名声を捨てて赴任してきた謎多き草壁先生、
    尊大で目立ちたがり屋だけど意外と友達思いの名越、
    発明部を私物化する奇想天外なメカオタク萩本兄弟、などなど
    一筋縄ではいかない登場人物たちが
    第二作でも生き生きと活躍し、

    未だ情けない音しか出てこないチカのフルートが
    特訓の甲斐あって、少しでも上達することを願って!

    • まろんさん
      うんうん、あの軽妙なやりとりのおかげで、重くなりがちな謎解きが救われてる感じがする!

      ラーメン屋のマヤ、退出ゲームで本家顔負けの迫真の演技...
      うんうん、あの軽妙なやりとりのおかげで、重くなりがちな謎解きが救われてる感じがする!

      ラーメン屋のマヤ、退出ゲームで本家顔負けの迫真の演技してたね!
      でも、頬ずりしてたワンちゃんは。。。(笑)
      2012/06/10
  • 映画化されると知ってまずはオンエアを撮り溜めしといたアニメから見てみた、オンエア時はあまり関心がなかった作品だったが青春推理物語だと言うことがわかった、それに吹奏楽がおまけについていると言う感じ、言うなれば「氷菓」と「響けユーフォニアム」を合わせたような作品だった。ところが映画はひどい出来で推理部分をほとんど省いてしまい恋愛吹奏楽ものにしてしまっていた。そして原作を読んでみてもアニメがすこぶる良く出来ていることがわかった、今日本の優秀な脚本家はみんなアニメ業界に行っているということなのかも。

  • なんとなーく、シリーズっぽいなーっと思い前から気になっていた。これが第一作らしい、と手に取る。

    いやー好きだわー。
    なに、これ、おもしろいっ!
    青春ユーモアミステリーってやつでしょうか。

    最初、幼なじみが、と言ってたので、なるほどなるほど、幼なじみものかあ、いつの間にか好きになってるってやつね、っとひとり納得していたら、
    どーも、違うらしい。
    恋のライバル??え?顧問の先生??
    ええっ、そーゆー三角関係~~!!っとびっくり。
    ここにきて、よーやく、ケータイに入っていた隠し撮りの画像が誰だったのかに思いあたる。
    なるほど、そりゃあ、登校拒否になるわなー。
    まあ、この三角関係がどうなっていくのか、草壁先生の過去になにがあったのか、は後々のお楽しみ、とゆーことで。

    とりあえず、短編が四つ。
    退出ゲームは、なーるほど、そーゆー趣向か、と。
    こんな演劇部あったら楽しそうだ。
    最初のは違うけれど、あとの三つのおはなしは、
    事件解決、とともに吹奏楽のメンバー獲得のおはなしでもある。
    ひとりひとりの抱えている問題は軽いタッチの文とは
    裏腹に結構重かったりもするんだが、うまいことまとめてくれている。
    あと、「私の友情は生ハムより薄いんです」とか、
    ちょいちょいくすっとしてしまうセリフが楽しい。
    爆笑ものだったのは萩本兄弟。田んぼを疾走する恐怖の蛇ロボット。いやあおもしろすぎるわあ。
    敏腕生徒会長やら、変人演劇部長やら、おもしろキャラクターには事欠かない。どちらかとゆーと実写化より、
    コミカライズとかの方が楽しそう。

    どこか繊細そうでいて、自由人っぽいハルタに
    しっかりものっぽくて、でも等身大なチカのいい組み合わせ。
    どっちかってゆーと謎とき役はハルタで、チカは舞台回し的な役割。ホームズとワトソン、みたいな?
    にしても、いやあーいいなあ青春!って感じですなあ。
    これは楽しいわあ。
    続き読むぞ。

  • 四編からなる連作短編集。
    まったくタイトルからは内容の想像がつきませんでした。
    米澤穂信の「古典部シリーズ」のような、高校を舞台に生徒や先生が日常に潜む小さな謎を解いていくお話です。

    千夏とハルタは高校一年生。

    元気いっぱいのハリキリガール、千夏。
    小柄な美少年、上条春太(ハルタ)。

    この二人をメインに話は進みます。

    二人はいずれ恋に落ちちゃうの?
    いえいえ、だって二人は恋のライバルなんです。しかも相手は・・・ね(笑)!

    そんな千夏とハルタの恋のライバル争いにぶふふっと笑いながらも、謎が解ける度に胸が熱くなりした。
    特に「エレファンツ・ブレス」は格別でした。「象の寝息」という色の名前だけが残り色見本が存在しない謎の色。その色に込められた長きに渡る悲しく辛い記憶・・・。大切な人を救うためには人は強くなれるんだな、と思いました。

    一方、「退出ゲーム」では最高に笑いました。ガチャピン最高です。

    読み進めば進むほど彼らと一緒にいたくなる一冊でした。
    続編楽しみです。

    お気に入り度:★★★★☆   (2009年3月30日読了)

  • これは...面白いぃー! まさしく青春ミステリの決定版と言っても
    過言ではないんじゃないでしょうか?
    登場する生徒にまともな生徒がいなく、ほとんどコントのような
    アホの子ばっかですが、それが上滑りしていなくて、ちょっとした
    寂しさと温かさと優しさに溢れていて、読書中もよても気分が
    晴れやかになりますねー。
    なんか愛しいです。
    坂木司の「夜の光」に近い匂いのするの青春小説かしら。

    最終話で展開される夢と色の関係も普通に面白く、興味深いし
    特に文句や茶々を入れるところがないような気がします。
    さすがに評判の高い作品だけありますね。

  • 日常系ミステリー小説。
    チカのキャラづけが面白い。

    それにしても、ハルタのスペック高すぎである。

  • 読了日 2018/04/12

    談話室で紹介いただいた一冊。
    一連の短編集。

    結晶泥棒
    クロスキューブ
    退出ゲーム
    エレファンツ・ブレス

    高校生チカと幼なじみの同級生ハルタの学園ミステリー、といったところか。
    まだ拾われ切れてない複線がある。たぶんこの後あかされると思うのでメモ。
    ・ハルタの一人暮らしの理由
    ・草壁先生の挫折の理由

    紹介では「マイノリティへの優しい視線」とのことだったが、
    チカはハルタをマイノリティと思ってないだろうし、その他登場人物を「変人」とは言ったが「異常」とは断じなかった。

    他人が自分とは別物だとわかる、ということは、
    先入観を抱かないことが必要なのかもしれないと感じた。

  • 思ったよりサクサク読めて面白かった。エレファンツ・ブレスが1番印象に残りました。最後の章だったからということもあるかもしれませんが、他のより重みがあった気がします。登場人物はハルタとチカちゃんも好きだったけれど、個人的にはマレンが気に入りました。

  • 事柄はそれぞれ胸が痛くなるようなことだったり、切実で重いのですが、その謎解きの過程はコミカルな場面も多くて、私はこの重さと軽さのバランスが好きでした。結構笑って読んでました。この学校、変人が多いですが、いやハルタとチカの周りに変人が集まるのか…楽しそうな学校生活(笑)青春だな★

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プロフィール

1973年静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『1/2の騎士』『退出ゲーム』がある。

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