ほうき星 上

  • 角川書店 (2008年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784048739047

作品紹介・あらすじ

70数年に一度現れる「ほうき星」が江戸に輝いた天保6年。さちは絵師・黄泉とさくらの娘として深川に生まれた。両親の愛情と周囲の人情に包まれ、幸せな子ども時代を過ごすさちを、思いがけない不幸が襲う・・・。

みんなの感想まとめ

主人公は深川で生まれた聡明な少女、さち。彼女は愛情豊かな両親と祖母に囲まれ、幸せな子ども時代を過ごしますが、幼くして両親を失うという不幸に見舞われます。その後、祖母と共に暮らすも、再び別れが訪れます。...

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は深川生まれのさち。聡明で器量よしな女の子。
    父は人気の絵師、吉田黄泉。穏やかでどんな人にも優しい。
    母は、元は日本橋の大店、土佐節屋の娘のさくら。
    上巻では、土佐出身の祖母と商人の祖父の出会いから両親の馴れ初めなども語られる。
    鉢金の祖母がすごくかわいい。

    長屋の皆も優しく気持ちの良い人たちばかりだ。
    幸せに暮らしていたさちだったが、幼くしてその両親を失ってしまう。
    その後、隠居した祖母とともに暮らし始めたさちであったが、その祖母、こよりもまたたった3年たらずでなくなってしまう。
    その後は現在の土佐節屋主である、さくらの姉夫婦の元へいくことになる。
    父と母、そして祖母と暮らした深川から離れ、よくしてもらった幼馴染や長屋のみんなともお別れせねばならなくなったが、叔母のききょう、いとこの大助などの優しさに包まれて幸せに暮らす。
    そして、父の師であった岡崎の元へ奉公に上がることになる。
    そこで、兄弟子で料理番をしている永承を手伝いながら、さちは絵の稽古を始める。


    幼い頃から辛いことをたくさん経験してしまったけれど、運のとても強い子だな、という印象。
    両親や親類の人柄もあって、皆からかわいがられ、きちんと大切なことを教えてもらっている。また、それをきちんとやる賢さも持っている。

    絵師としての道を歩み始めたさち。
    おばあちゃんの珊瑚細工のお店はどうするんだろうな…。
    奉公先で料理番見習いもするさち。
    絵師の奉公なのに!とも思ったけれど、やっぱりお料理の場面は読んでいて楽しいですね。
    鰹の土佐造りとそうめんがむしょうに食べたい。
    さあ、これからどうなるのか、下巻が楽しみです。

  • 山本一力先生が描く人間模様
    今回も「さち」が深川の人から
    愛される生き様を存分の筆致で
    描いてくれてます

    江戸屋の秀弥は・・・めずらしく
    出なかった(笑)

  • 久しぶりの一力節を堪能。
    幸多かれとの願いを込めてつけられた「さち」はほうき星が落ちてきた歳の生まれ。両親の死後も人の善意に囲まれて精一杯生きる。絵師の父の才を受け継ぎ同じ師の元で絵を学ぶ。深川の人情の濃さが味わえる。

  • ほうき星の流れる日にうまれたさち。
    上はさちを取り巻く家族などの話が多かったが、
    今までに読まなかった絵師の物語は興味深かった。
    人物描写はいままでの山本作品のそれだったので、
    読みやすく1日で読了。

  • h21.04.02

  • この表紙のイラストレーターさんは、最近よく見るなぁと思って手に取った一冊。
    イラストレーターさんの名前は「さやか」さんです。耽美でしっとりとした線と色使い。
    顔の表情も自己陶酔はいっている感じが好きなのですが(笑)、残念ながら後姿のみ。

    と、表紙を語るのはおいておいて。

    内容は、とにかく運が強い女の子が、一人前の絵師に、珊瑚を商う商人になっていく、苦労物語・・・・ではない。
    苦労っていう苦労ではなかろう。
    確かにおさないころに両親をなくしたのは悲劇だけれど、食うに困らないお金は残されていて、親切な親戚はいて、なおかつ本人は美人で・・・それで運が強いとかなったら、いくら努力しました、がんばりました、というところを描かれたところで、ちっともわくわくしない。
    唯一幼馴染の、両思いの相手と結ばれるのを断念したところで、おおちょっとは波乱万丈かと思ったら、最期は・・・・・・・・・・orz

    なんだかなぁ、という上下巻でした。
    そういう主人公の人生以外の細かいところがおもしろかった。
    料理とか、クジラの漁とか。

  • すーっと読める。後味も悪くないが、残るものがあまりなかった。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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