私立探偵・麻生龍太郎

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.56
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739269

感想・レビュー・書評

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  • RIKOより少し過去にあたる短編。練との決別も知っていたけど、想像してたよりずっと悲しかった。麻生が「聖母」で自分の手を汚して練を守ったから、たとえ一時嫌になって別れても大丈夫だと思っていたけど、そうじゃな
    ったんだね。麻生が冷めて別れるなら「聖母」で、ああよかったと救われたのに。
    しかし練を幸せにできるのは麻生しかいないんだよとしみじみ。あと練の見方も少し変わったなあ。可哀そうだと終始思っていた「聖なる」、堕落しながら龍が龍がというのが可愛いRIKOシリーズ、それで今作。練ももっと素直になればいいと思うよ。なんだかんだで麻生も練の気持ち分かってるし、ちょっとほろっとすれば麻生なんていちころだ!

  • 好きなシリーズなので、とても楽しんだ。また、麻生が主人公の話を読みたいです。

  • この作者さん、食べ物あり旅あり警察ありで許容範囲広!麻生龍太郎も広範囲に登場らしいけど、今のところ食指動かずw

  • たぶん知恵の環館で借りた。と。思う。

  • 作者のデビュー作「RIKO」に出てくる探偵・麻生の過去編。「聖なる黒夜」「所轄刑事・麻生龍太郎」の続きで「緑子シリーズ」に繋がっています。探偵の話を作者は何本も書いていて、普通なら全てが似たパターンになりがちなのだけれど、そしてこの作者にしてもそれは否めないのだけれど、同じテイストでありながらも、それぞれに光るものがある。それは、作者が登場人物をしっかり作っているからなのだね。そして、物語は彼らを生き生きと描く。やはり、好きな作者です。心の痛い話が多いけど(^_^;)

  • 着々と再読。柴田よしきのこの気軽に読めるけどちゃんとエンタメしてるとこが好き。でも麻生さんのこの優柔不断さは好きになれない(;´Д`A

  • 警察辞めて探偵になっても天才ぶりは変わらず。
    沖田さんも警察やめちゃってるし
    本人の強運、引きの強さに加えて
    周りにもすごく恵まれてる人だなと。
    とりあえず山内練とのあれこれを文庫で読もう。

  • 2015.2.5

  • 田村の言うようにどっか遠くの国で全部投げ出して楽しく暮らす、なんてあの二人にできるわけがないよなあ…そもそもそんなことができるならあんな関係になっとらんだろうしなあ…だから、しょうがない。こうなることはわかりきったことだったのだ…。
    しがらみの中で窮屈そうな麻生さんも良かったですが私立探偵だといきいきしてますね。練視点もちょっと欲しかった。あと及川さんがいなくて寂しい。

  • 私立探偵になった麻生龍太郎が主人公の短編が4作品。

    全体通して、山内練との関係も書かれていますが。
    事件と探偵・龍太郎のキャラはおもしろく読めました。

  • 龍太郎と練はこれからどうなるんだろう……。
    ハッピーエンドで終わってほしい!

  • (392P)

  • 思い出を楽しむのに証拠なんていらない。
    とても裕福になり、上品になった。地域社会から疎外されていた家のみじめな泣き虫が今や美しい蝶なのだ。

  • 麻生龍太郎が私立探偵になってからのお話。
    私立探偵として舞い込む事件と、その隙間に山内練のこと。
    あぁ、ここからRIKOシリーズにつながるのか、と納得しました。これから麻生龍太郎と山内練がどうなっていくのか気になる!

  • 探偵の話もそれなりにおもしろかったけど、やっぱり麻生さんと練の絡みがいいですね。
    恋人同士って感じで良かったわー。ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

    聖なる黒夜もRIKOシリーズも読んじゃったので、もう麻生さんと練の二人に会えるのは読み終わっちゃった。。悲しいです。。゚(゚´ω`゚)゚。

    柴田先生!
    麻生さんと練のストーリーをまた書いて欲しいですー。

  • 麻生さん、ものすごい引き力!

  • 煩わしい女が出てこなくて読み易かった(すまん緑子、好きになれない)。
    ちらちら出てくる練のやらしさ。二人の関係がじりじりしててエロいのか。連作が先行くにつれ複雑化していく感じがじれったい。田村みたいに単純に考えればいいと思っちゃうんだけど。
    故郷が無いのなら麻生が故郷になればいいしというか故郷どうこう考えさせない生活しちゃえばいいんだと思うよ。
    事件は普通に面白かったです。はい。

  • 2013.1.3読了

  • 刑事を辞めて私立探偵になった麻生の事件簿。
    各依頼毎の話で章が成り立っていて、その間に練との絡みを入れている。

    BL読みとしては“聖なる黒夜”後の二人の関係を読みたかったので、所々に付き合っている片鱗が出てきてホッとした。

    でも、最後は…。
    ここに来るまでの練の話や心情、この二人のその8ヶ月(だったかな)だけで作品が読みたくなりました。
    無理か…。


    今回、練の視点での話は出てこないままなのでそれが読みたかったな。

  • 7

  • 春日組大幹部の殺害事件が解決した後、警察を辞めた麻生龍太郎。彼は私立探偵として新たな道を歩み始めた。麻生は、裏社会で生きようとする美貌の男・山内練に対して引き起こした罪を背負い、全てを捧げることを誓う。その麻生の想いに呼応するかのように、今日も人々の切実な依頼と事件が次々と舞い込んでくる…。傑作の呼び声高い『聖なる黒夜』の“その後”を描いた麻生と山内の物語がついに明らかに。そして警察小説の金字塔「RIKO」シリーズ『聖母の深き淵』『月神の浅き夢』へとつながる心揺さぶる連作ミステリ。

  • 警察を辞めた麻生さんの話です。聖なる黒夜読んでないので普通に探偵ものとして読んだ。最後の中編はいまいちかな。

  • いくら何でもこの短編集に「麻生と山内の新たな物語」という帯をつけるのは詐欺ではなかろうか、と思ってしまうほど軽いミステリ短編集。会話の長さと不自然さは相変わらずでしたが、全体的には楽しめました。細かい事を言えば、時代背景がかなり杜撰なような気がします。

  • 2011.7.26

    麻生が私立探偵になってからの事件を描いた短編集。

    もともと短編ものがあまり好きではないせいか、あまりハマれませんでした。

    例えば、最後の指輪にまつわる話では、ラストで説明的な会話が多すぎ。

    あまりよく分からないまま、終わってしまった感じがあります。

    リコシリーズのように、じっくり味わいたかったなぁ。

    残念です。

  • 練たーーーーんっ❤ …麻生…許せん( `_ゝ´)
    BL的私情はさておいて、探偵麻生さんの話。
    刑事となんらお変わりないです^^

    この2人には幸せになって欲しいんだけど、この後RIKOシリーズがあって、はなちゃんシリーズだとすると、まだまだ前途多難なのですね…。練と麻生さん、お二人が好きな人には楽しめると思う。

  • ……麻生さんのはやっぱり恋じゃないんだなあと。贖罪とか後ろめたさとか禁じられた怒りとか、そういうものが鬱屈してひね曲がって、許されざる恋っていう形で本人は投げようとしてるだけじゃなかろうか…。このひと、及川相手でもそうだけど、言葉にならない微妙で複雑な気持ちがあって、相手が恋って名前を向けてきたら自分もそうやって安易に流しちゃうんだと思うのです。
    でも及川も、練も、麻生がダメ男だって分かってるけど彼らが向けてるのは紛れもなく恋であり愛情であり、だから麻生がそれに乗ってくれれば嬉しいと思ってしまう気持ちと、でも真実はそうでないことを分かってしまっていて、だから結局自分が身を引くしかなくなってしまう。
    そこで麻生が一緒にどこまでも落ちるって言ってくれれば、それだけで救われるだろうに。たとえそれが永遠に果たされない約束であったとしても。

    結局、麻生は自分自身にしか視線が向かないひとだと思うのです。
    練に対しても、自分が近づくのではなく、練を自分の世界に引き寄せようとする。けれど練にとってみたら、麻生の世界というのは自分を傷つけ排斥した世界で、逆にやくざの世界は彼が生き続けることを許してくれた世界なんですよね…。麻生の恋情は今を受け入れようとする練を否定するものなのかもしれない。
    だから、彼が最後にこういう選択をしたということが、痛いほどに分かります。
    最後、人生をやり直したいとは思わないと笑った練の強さを、麻生はもう少し真摯に受けとめなくてはならないのだ。その言葉そのものが、麻生の罪を許しているのだから。

    それにしても、だから練が緑子や花咲へあれだけ執着するんだなあというのもすごくよく分かります。ほんと麻生たらダメ男…。

  • 春日組大幹部の殺害事件が解決した後、警察を辞めた麻生龍太郎。彼は私立探偵として新たな道を歩み始めた。
    麻生と、美貌のゲイ、練の恋は?!

    あくまでも頑固な天才元刑事、麻生の連作短編集。

    なんかね、麻生も練も素直じゃないんだよね
    好きならいいじゃん!なんで意固地になるかなぁ
    終わり方は、かなりせつないです。。

  • 最後の終わり方がとても好き。

  • (収録作品)OUR HOUSE/TEACH YOUR CHILDREN/D´EJA VU/CARRY ON/Epilogue

  • 聖なる黒夜のその後の話です。
    正直、麻生の探偵ぶりには興味がなかった。
    練との絡みがあるから読みました(笑)
    内容は可もなく不可もないって感じですね。
    っていうか、麻生さんさあ、意固地過ぎなんだよ!
    練もだけど。
    最後は、読んでて、切なくなっちゃった。
    田村の言う通り、2人でどっか隠居しろよ!って言いたくなります(笑)
    でも、2人ともそういうの望んでないんだよなあ。
    やっぱ、切なかったな。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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