スノーフレーク

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 476
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739276

作品紹介・あらすじ

「溶けない雪の欠片を見にいこう」その約束を果たせないまま、死んでしまった幼なじみ・速人。六年後、高校卒業を控えた真乃は、彼とよく似た青年を見かける。ほんとうは生きているのかもしれない。かすかな希望を胸に、速人の死にまつわる事件を調べ始めた真乃だったが-!?函館の街を舞台に描いた青春ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • タイトル「スノーフレーク」。作中にちょっと触れられているけど、似たような花「スノードロップ」に押されて知名度は低い。
    多分スノードロップの逸話が有名だからなんでしょうね(他の花に拒まれて困っていた雪に、自分の色を分け与えた・等)。
    でもスノーフレークの方が好きだという主人公の言葉になるほどなーと思いました。
    この前に読んだ「だいじな本のみつけかた」が明るい感じだったのですが、こちらはそんなに明るくない感じで、初めからいろんな人がある一つの事件がもとで傷ついたり迷ったりしている。
    大崎さんの小説はあまり悪い人が出てこない印象があるのですが、油断しているとちょっと足元をすくわれる感じで、謎解き要素もあります。

    割と初めから亨のことを猛烈に押してたのもあり(個人的な男性の好みでw)ラストは本当に良かった、
    終盤、速人の心の秘密(性同一性障害)が明らかになり、速人のことを一貫して「ハヤちゃん」と呼んでいたことにも納得。
    重ね重ね書くけど亨が本当にいいキャラだった。

  • 函館の高校3年真乃は春から東京の大学に進学。幼馴染みの田村亨とデート中、6年前に亡くなったと思われていた幼馴染みの遠藤速人に似た人を見かけ取り乱す。6年前、海から引き揚げられた遠藤一家の車から父母、祖母、妹の遺体は見つかったが速人は見つかっていないのだ。以来真乃の周りに速人がいるような情報が…

    ◆幼馴染みの男女3人、誰かが誰かに恋心。それが明かされる前に一人欠ける、しかも生死不明。悲惨な事件でありながら気がかりでずっと引きずる、自分の気持ちに決着がつかない、そういう内面の描写が丁寧でツライ

  • 話の筋としては面白いと思う。
    なんだけど、キャラクターに感情移入できなくて読み進むのが辛かった。
    真乃が好きなのは誰かというのがそもそも曖昧だったし
    (それを明らかにしちゃうと伏線にならないので仕方ないんだけど)
    シーコや琴美、及川夫人、亨、最初は味方かもと思っていた勇麻までが
    真乃の意思をまるっきり無視してゴリ押しする横槍要員だったのが
    話を進めるためとはいえ読んでいて痛々しいと思ってしまった。
    最後に真乃がホントは誰が好きだったのか明らかになるのだが
    その相手にも個人的には納得がいかない。

    個人的に大崎梢さんの作品は大ハマりするか読み終えてモヤモヤするか
    その落差が極端なんだけど
    この『スノーフレーク』は残念ながら後者だった。
    主人公の真乃を差し置いていちばん魅力的だと思ったのが
    伝聞でしか登場しない速人だった。
    なんか皮肉だな、と思ってしまう。

  • 嫌いじゃないんだけど、なんかしっくりこなかったな。
    はじめ読んだところで、ハヤちゃんのことをちゃんとけりつけて亨ちゃんとうまくいくといいなぁ、と思って読んでいたので、話の終着点は流れるままに行き着いた感じだったけど、いささか力技のような。
    肝心の主人公が、どーもはっきりしないのがいけないのか。
    それなりに謎解きも納得できるしおもしろく読めたんだけどね。

  • 函館を舞台に大崎梢さんが書いてくれた!というだけで、インフルエンザの熱にもめげず読んでしまいました。

    終盤で唐突に明らかになる「はやちゃんにまつわる秘密」をはじめとして、やはり書店を舞台にした作品にくらべると、いろいろな面で緻密さに欠けるかなあ、とは思うのですが。。。

    全篇にわたり登場するヒロインのまのちゃんより、数ページしか登場しないとおるくんを、「がんばったね!これからもこの子相手じゃなにかとたいへんだろうけど、がんばるんだよーー!」と、ひたすら応援したくなる作品です。

  • あんまり表紙がきれいでジャケ借り。
    宮崎あおいちゃんに似てる。

    スタンダードなミステリーです。
    さいごのどんでん返しにははっとしたし、
    亨君はかっこいいし。
    でも人物造形に無理あるかなーと思った。やっぱりそこは、ミステリー。

  • 高校卒業を間近に控えた真乃は、小学生の頃に一家心中に巻き込まれて死んでしまった幼なじみ、速人が忘れられない。進学のための上京を前に、自分に好意を寄せてくれているもう一人の幼なじみ・亨とデートした真乃は、速人によく似た青年を目撃し、速人は生きているのではないかと思い、事件のことを調べ始めるが・・・?というような話。
    速人の遺体は見つからなかったので、万に一つくらいは生きているかもしれないという可能性があり、その真偽を引っ張りつつ物語を進めるのが上手だった。結構ラスト近くまで結局どっちなのと思いつつ読めて謎解きという意味では面白かった。
    しかしラストでわかった主人公の好きな人はそれまでの主人公の態度を考えるとなんだか唐突な気がした。

  • 大学入学を控えた真乃。彼女は小学校の時に幼なじみを亡くしていたが、一家心中の中、彼の遺体だけは見つからず、死んだことを信じてはいなかった。そして、彼の従兄弟がやってきて…。「こうなるんだろうなあ」と思った通りに展開していくので、そういう意味では期待を裏切らない。まあ、青春ミステリーはそのくらい判りやすい方がいいでしょう。勿論、ミステリーだから謎解きも重要ですが、頭に「青春」がつく時は謎解きよりも登場人物の成長ぐあいに焦点を置くものだから。それからいくと、この作品は及第点でしょう。真乃の心の揺れがとっても上手い。ただ、ラストに向かっていきなり大人びてしまうのが残念っちゃ残念。ま、女の子はませてるからね、で済む範囲かなあ。

  • ミステリーだけど柔らかい。
    表紙に惹かれて読んだけど、表紙のイメージがあってる。

  • 自分の住んでいる場所が舞台だったので、いつもより想像がしやすかったです。お話は、謎だった部分があっさりしすぎだと感じました。謎を解くまでが長い分期待していたんですが、何だか少しがっかり。大崎さんの作品は長編より短編の方がいいかな。

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著者プロフィール

大崎 梢(おおさき こずえ) 
東京都生まれ、神奈川県在住。10年以上の書店員経験がある。2006年、書店で起こる小さな謎を描いた連作短編集『配達あかずきん』でデビューし、以降「成風堂書店事件メモ」としてシリーズ化、代表作となる。ほか、「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」、「天才探偵Sen」のシリーズがある。
原宿を舞台にエリート出版社員が原宿系ファッション誌担当となるコメディお仕事小説、『プリティが多すぎる』が2018年10月ドラマ化される。カンヌでワールドプレミア開催&アジア各国で同時期放送が決まり、新たな代表作となった。

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