植物図鑑

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.22
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本棚登録 : 19287
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739481

作品紹介・あらすじ

ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「-あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる-。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製"道草料理レシピ"も掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛小説ってなぁ〜と思っていたのに読んでみたらすごくステキで衝撃でした。有川さんの作品だからかなぁ?さやかの心の声には、思わず吹き出してしまいそうになったりイツキの言葉にこちらまでドキドキしてしまったりしながらも2人の進展が気になり一気読みでした。
    2人の気持ちがすれ違ってケンカになってしまうところは、涙ボロボロ。さやかがついイツキのこと好きだもん!と言ってしまった辺りは、何回も読み直してしまいました。イツキが姿を消してしまったところは、号泣。切なかったなぁ。さやか、よく耐えたなぁ〜。ハッピーエンドで本当によかった。大切な人を想う気持ち...忘れちゃいけないなぁと思いました。夫のことも今まで以上に大切にしたい!と思いました。
    外を歩いていると、つい雑草(じゃなかった...)に目が行ってしまいます。天ぷらやパスタ食べてみたいなぁ。

  • 作者重視で、内容は確認せず、タイトルやカバーに惹かれて本を選ぶ傾向がある。なので、今回も、読み始めてわかったちょっと苦手な恋愛小説だった。

    主人公・河野さやかは路上で行き倒れの男性に「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」「咬みません。躾のできたよい子です」──。酔った勢いで拾たイケメン犬・イツキは、家事万能の植物オタク。突然の同居生活が始まり、お互いが惹かれあっていく恋愛小説。

    本作の中で、昭和天皇のお言葉、「雑草という名の草はない。すべての草には名前がある」が、何度か登場している。この言葉は、属にいう「お母さんと言う名前ではない」と同じ意味なのか?人間だったどのように言い換えれるか?この言葉がどんな状況のときに発せられ、どんな意味があるのか知りたくなり調べてみた。

    この言葉は天皇の侍従長・入江氏が「宮中侍従物語」で記していたお言葉であることがわかった。

    昭和天皇が留守中に、お住まいの庭の草を刈った侍従の入江相政氏に天皇は尋ねられた。
    「どうして草を刈ったのかね?」入江は、ほめられると思って、「雑草が生い茂って参りましたので、一部お刈りしました。」と答えた。
    すると天皇は、「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。注意するように。」と諭された。

    このお示しは、仏教に関わるようで、それぞれが持つ個性や生命も大切にしなさいと言う意味のようで、「…すべての草には名前がある」に続く言葉があった。

    それがわかると、作者が、この言葉をここで出した意味はもしかしたら別の意味もあるのかなぁと考えると、恋愛小説は、推理小説と化した。
    また、イツキが名前を明かさないのは何故か?何故か?と考えると、ひょっとしてローマの休日の逆バージョンかもという仮説を立て、さやかが部長から「登来柳明:現代生花の世界」の招待券をもらい、イツキを誘い断られたとき、これは確定!絶対、華道家と関係がある。だから草木に詳しいのだと、半ば推理小説の如く読み進め、想像通りの展開に満足した。(イツキが詳しかったのは、地べたに咲いているような花にのみ詳しかっただけのようであったのが判った)

    そしてイツキは華道家として生きることではなく、植物に携わることが個性(適正)であり「雑草という名前の草はない。すべての草には名前がある」に私の中では繋がった。

    そう考えると、何故か、自分が恋愛小説は苦手と思い込んでいるのが、滑稽に感じれ、小説の不思議マジックに改めてほくそ笑んだ。

    最後に…有川先生の描く男性が、私の中で一貫しており、きっと先生の男性像なんだと推した。

  • 2021/03/01読了
    #有川浩作品

    マッタリした恋愛小説。
    野草を使った料理シーンがベース
    になっていて面白い。
    ツクシやわらび、イタドリなんかは
    わたしも小さい頃採って食べたなぁ。
    外に出たくなる気分にさせる。

  • 今回も好きなやつでした
    中身はほんとこつちが恥ずかしくなるくらいベタなんだけど芯のところが斬新すぎてそっちにも食いつき要素があるところがいいんですよね
    最後のおまけ短編2つも良かったです

  • とってもさわやかで悲しい恋愛小説ですが、季節の野草の食べ方が紹介されています。
    とても面白い本でした。

  • 現実にはありえないはじまりですが、『イツキ』と『さやか』の素直で一途な恋愛が微笑ましい、いや、うらやましいです!!

    時には下を向いて歩いてみるのもいいですね。
    実は美味しい『雑草』を発見できるかも知れません。

    私もちょびっとだけ、二人の真似をしてみましたよ。アップルミントティーとピーマンの胡麻和え^^;ソレダケカヨ…

  • 2人のやり取りにきゅんとなったし、彼の爽やかさ、彼女の可憐さがひしひしと伝わってくる。
    この中に出てくるお料理が美味しそうでお腹が鳴りました、、。

  • 食いしん坊な感想で申し訳ないけど、
    ノビルのパスタをいつか食べたい、、ってなる。

    有川さんの本の中でも、何度も読んだ本だけど。

    読んでいるといつも、美味しそう、、食べたい!ってなってくる

  • とろけるような甘~い恋愛物語。
    甘く幸せすぎる毎日は、壊れてしまいそうで怖かった。
    そしてついにその時が!と思ったが…
    ラストも好きな感じ。
    男の子を拾う、という、ありえない場面から始まる物語。
    読んでいる時間は、本当に幸せで楽しい時間だった。
    草花にもちょっと詳しくなったりして。
    カーテンコールの「ゴゴサンジ」「午後三時」も、とっても良かった。
    個人的にサンジソウは好きな花なので、嬉しかったです。

  • ヒロインは会社勤めの河野さやか。26歳で一人暮らしだが家事は嫌い。
    都会っ子のヒロインが、ふと部屋に入れた行き倒れの男。
    それはある意味、本能的な勘だった。
    名前しか名乗らない謎の男・樹(いつき)がお礼に作ってくれた朝食に惚れ込み、ルームシェアを申し出る。
    家賃代わりに家事をしてくれればという申し出を受け、礼儀正しく暮らす樹。
    どんどん惹かれていくさやかは、はがゆい思いをするが‥
    この男が実は知識の宝庫だったのだ…
    旬の野草を摘みに、ハイキングに出かけるようになる二人。
    身近な野草の特徴とその旬、食べ方が次々に。
    ツクシは楽しくて採りすぎると始末が大変で、雰囲気がいい割には味がないとか、フキノトウは苦みが強すぎて天ぷらにはあまり向かないとか。
    作者自身、野草を摘んで食べるのが好きなんだそうです。
    花冠の作り方なんか、上手くできたことがないので、ちょっとやってみたくなりました。シロツメクサが丈夫なのでベースにして、3本重ねた所へ一本を巻き付けて結び、編み込んでいくとか。
    お勉強になります。
    ‥まあ個人的には、親が田舎育ちなので、下拵えや料理などはある程度はずっといぜんに経験済みなので、そんなの知ってると言いたくなる部分も。だけど、正確に説明は出来ないし、最近はない‥自分でたくさん摘んだことは記憶にないなあ‥
    そりゃあ彼氏と一緒なら楽しいでしょ!
    会社勤めで起きるちょっとした悩みやもめ事なども、実感込めて盛り込みつつ。
    恋愛としては、かな~り甘あまで、一度は別れている期間もありとじれったいけど、ちゃあんと満足させてくれる読み応え。
    それにしても、家事が得意で紳士的、才能はあるが実家からは距離があるって。こういう彼、ある意味、理想?

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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