燃ゆる樹影

  • 角川書店 (2009年8月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784048739580

作品紹介・あらすじ

沢村信治は八王子在住の55歳の樹木医。消費者金融の創業者、藤代に、八ヶ岳の麓の集落にあるアカマツの治療の依頼を受け上諏訪の均衡に沢村は、そこで、かつての恋人、美枝子と再会する。

みんなの感想まとめ

大人の恋愛を描いたこの作品は、主人公の樹木医がかつての恋人と再会することで、過去の思い出と現在の感情が交錯する様子を描いています。特に、物語のラストシーンでは、しだれ桜が燃え上がることで、儚い恋の終わ...

感想・レビュー・書評

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  •  久しぶりに読み応えのある恋愛小説(不倫小説ですが、敢えて恋愛小説とw)を楽しみました。藤田宜永「燃える樹影」、2009.8発行、全396頁。家庭を持つ樹木医沢村信治55歳と離婚し膵臓癌の娘陽子21歳と暮らす母親安住(旧姓塚越)美恵子46歳の物語。20代の頃の燃え上がる恋から抑制された静かな愛へと。物語はラストに急展開し、なるほどと思える終息を。

  • 樹木医が過去の自分と向き合う話

  • 藤田さんの恋愛小説は、50代の大人の恋愛だから、なぜかアラフォーの私には読みやすいのです。最後はくっつかず、いつも別れで終わるのですが。それが切ないのですよねー。でもこのストーカーの娘にはむかつきまくりです。早く死ね。

  • 藤田 宜永さんの大人の恋愛小説は抜群。

  • 陽子が美枝子と主人公を引き合わせた動機がイマイチ弱い。
    でも、それでも、昔の恋人と再会するのは、読んでいる方も、心が騒ぐ。
    ゆったりと時が流れる静かな土地で、いろいろな人間模様が渦巻く。

    いいなあ、藤田さんの小説は。

  • 樹木医を主人公にした中高年の恋愛小説。

    「いのししや鹿に農作物を荒らされて困っているとき、オオカミがいのししや鹿を襲い、農作物を守った。ところが、一匹のオオカミが村の娘を襲い食い殺してしまった・・・」

    秩父のオオカミ信仰

    山も神の祟りと救済のドラマ

  • 諏訪が舞台で主人公が樹木医ということで手に取る。
    話の大筋は妻帯者の不倫愛だが乾いた描写でそれほど苦にならなく割と楽しく読めた。

  • さすがは藤田宣永先生です。たっぷりとした充実感。若い頃の恋人同士が再開し、あらゆる壁がありながらも再び愛し合う話。自分のパートナーにはこうなってほしくない、と思いつつも、やはり若い頃に激しく愛し合った男女の間には独特の感情があることを再認識。その落ち着き具合と激しさが絶妙で、ついつい読み進めてしまいます。エンディングには思わず脱力でした。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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