地球の上でビザもなく

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739801

感想・レビュー・書評

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  • 新進気鋭の映画監督のGは、自作を出品したカンヌ映画祭で、日本映画の巨匠監督・高遠精一からの辛辣な批評を受けた後、自殺をはかる。
    Gの親友であり映画批評家であるナシダは、Gの死に決着をつけられないまま、映画雑誌のインタビュアーとして高遠と対峙することになるが―!?
    圧倒的な才能を前にしたときの人間の狂おしいほどの葛藤と解放を、映画界を舞台に鮮烈に描く、著者渾身の書き下ろし。
    (アマゾンより引用)

    う~ん??

    私には難しかった…
    感想という感想も持てなかった…

  • 半分以上読んだけど途中放棄。
    監督ならではの複雑想いをぶつけているようだけどそこに面白みがなくて。
    エンターテイメントの世界で生きているんだからそこは割りきって面白くしてほしかったな。

  • 著者が映画監督ということもあってか作中での映画論がものすごく深かった。特に巨匠の高遠精一。思わず実在する人物かと思うくらいその生命力を感じた。インタビュー部分は引き込まれたし、映画とは何か、その力、そして底知れなさがよく表現されてたかも

  • 映画監督であり親友のGが自殺した。映画批評家の主人公ナシダは、親友の自殺の原因に関わっている、映画監督の巨匠・高遠に取材をすることになるが。

    主人公達の映画に没頭し、充実していたであろう日常の回想から話は始まります。
    Gの話は読んでいて胸が痛みました。映画の世界というのは、やはりこんなに怖いのかと思ったけれど、改めて映画は奥が深い! とも思いました。
    主人公が離婚に至る話が好きです(笑)。ナイフを腕に突き立てて、「俺が死ぬ前に行け」と言う場面には痺れました。私なら行きたくなくなる。
    劇団を舞台にした小説なら読んだことがありますが、こっちのほうが好きです。映画監督だから書ける話なんだろうなあ、と思います。

  • カンヌ受賞新鋭映画監督の小説を借りた、映画論。架空の巨匠映画監督のロングインタビューの形式で、映画論を披瀝。タイトルと表紙から想像する内容とは全く違った。(セカチューみたいなもの)。

  • 雑誌のインタビュー欄だと思って読むと、クオリティ高いと思いました。
    話自体はいまいち。

  • 映画に対する情熱が詰まりまくってるという印象。
    チャップリンとキートンの話が興味深かった。

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著者プロフィール

1964年7月13日、福岡県北九州市門司に生まれる。立教大学英米文学科卒。
1996年『Helpless』で劇場映画監督デビュー。2000年『EUREKA』がカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞。同作の小説版が三島由紀夫賞を受賞。2011年『東京公園』でロカルノ国際映画祭金豹賞審査員特別賞受賞。2015年度まで4年間、多摩美術大学映像演劇学科教授。2016年度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科の学科長を1年のみ務める。2020年公開の『空に住む』が遺作となった。2022年3月21日逝去。

「2023年 『青山真治クロニクルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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