球体の蛇

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.35
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本棚登録 : 1554
感想 : 291
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739849

感想・レビュー・書評

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  • ん〰・・・
    冒頭のあたりは他の作品と同じく笑えるし、途中乱歩っぽい展開で期待する部分もあったのですが・・・
    最期は悲しい青春ドラマ的になってしまったかな?道尾作品は結構当たっていただけに個人的にはもの足りなさが残ります。

  • 著者の作品は、どれも読み易く、登場人物たちはキャラクターが立っていると感じます。一方で、著者の作品に期待する仕掛けの類が今作は無く、肩透かしを食らった思いは読後にありました。

    登場人物たちそれぞれが、傷を負い嘘をまとっていく姿は切ないです。

  • 嘘をついていたのは誰だったのだろう?面白かった。

  • 最後まで暗い話。結局何が嘘で何が本当だったのか…。やっぱりナオのは嘘?

  • どんでん返しがあるのかと思ってた読んでたけど、全然そんな感じではなくてミステリではなかった…
    なんか暗い話でもやもや…

  • なにが真実でなにが嘘かなんて、最終的にはわからないのかもしれない。
    ずっしりと重い、隠しごとと後悔の話。
    ここまで劇的ではないにしろ、人に言えないことをたくさん抱え込んで生きていたころの自分を生々しく思い出した。

    真実(?)を知ってしまい後悔するというくだりは山川方夫の「夏の葬列」を彷彿とさせる。

    これが初めての道尾作品だったのだけれど、レビューを見た感じではこの作品は著者にしては珍しいタイプの話なのかな。ほかの作品も気になる。

  • 今まで読んだ本がどんでん返しが面白かったので、それを期待したのが間違いだった。違うんだよね、ジャンルが。結局みんな自分を責めて少しの嘘ついて。最後は?って終わりかたで、なんかモヤモヤした。

  • 人間の暗い部分を徹底的に描いているからかえって共感できる。
    些細な過ちや嘘や欺瞞が積み重なって、深い悲しみや後悔、罪悪感に変わっていく様がとても恐ろしく切なく感じられた。
    それでもこの作品は救いの物語なんだと思う。
    道尾さんの作品の中で一番好きなのだが、いまいち評価されていないのがちょっぴり不満だったりもしてる。

  • 何の巡り合わせか、こんなにも繋がるなんて!!と、やられた感満載♡途中暗く沈んで読みにくいかもと思ったけど、最後の最後でほっこりした感が味わえた(○´∀`○)

  • 悲しい勘違いが悲しい出来事を引き起こす。一つの勘違いがまた新たな誤解を生んで、結局みんな悲しいだけだ。誰かが素直になっていれば防げたのかな。すごい悲しい。正直でありたい、正直に生きたいって思う。まあ難しいんだろうけどね。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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