球体の蛇

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 286
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739849

感想・レビュー・書評

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  • 『月の恋人』彼らしさが感じられない作品と思ったが
    この本は彼そのものといった感じ。
    キャンプでの火災が様々な人々に暗い影を落とし
    不幸になっていく。
    なにが本当でなにが嘘なのか。

  • 本当はどうだったかではなく
    どう受け止めるか。

  • 物語に魅せられて一気に読めました。

    人それぞれ背負ってる物があって、背負うからこそ悩むんだろうな〜

  • 道尾さんの本の中で一番好き。
    道尾さんは変態だなーと、道尾さんはド変態だなーと思います。

    そんな、道尾さんが僕はすきです。

  • 結局本当のことなんてそれぞれの中にしかない。そういう話。

  • 意外性があって楽しめた。

  • キャンプ場の火事の後自殺したサヨ。
    トモ、乙太郎、ナオそれぞれが抱える思いと嘘で、結局火事の原因はあいまいなまま。。。
    最後はあれが一番いいのだろうけど、終始暗くて分かりにくい話だった。

    サヨが怖い。

  • お見事!!他に言葉が見つからない。道尾さんの筆力は知っていたが、それをはるかに超える傑作だった。僕が思う道尾さんのキーワードは「主観」「孤独」「郷愁」「すれ違い」なのだが、そのすべてがここに凝縮された作品であった。多分に心理描写を主眼にしており、いわゆる鮮やかな道尾ミステリーを期待しているともしかしたらそれは裏切られているのかもしれない。明かされる真実の数が多すぎて、ひとつひとつのインパクトは徐々に弱くなってくるかもしれない。いったい何が本当のことだったのか、煙に巻かれる結末に充たされない人もいるかもしれない。でも、言葉の端々、情景描写の端々に、実に見事な表現がいくつもなされており、おそらく主眼であった主人公の心理描写はものの見事に達成されている。著者の言葉に対するセンスの良さがあらためて感じられた。そして、一人称ってのは道尾さんのためにある形式なんじゃないか、とまで思った。「主観」の魔術師、道尾秀介ここにあり。
    「球体の蛇」ってなんだろう?と思った不思議なタイトルだったが、なるほど「球体の蛇」なのであった。あなたも僕も。

  • 相手を慰めるための優しい嘘、自分を守るための悲しい嘘、相手を傷つけるための冷たい嘘。
    たくさんの嘘が重なって、そのたびに人々は幸福と不幸に翻弄される。
    人間の内に秘める汚いものが、本を通じて私の心の中を抉ってくるような感覚に襲われた。
    楽しくはないが、面白い本だ。

  • 小さい嘘がやがて取り返しのとかない出来事へとつながる
    でも、嘘で救われることもあるのかもしれない。
    何がホントなのか最後までわからないままの結末だったけれど
    それが逆に現実に近い感じもする。
    結局そんな曖昧な感じの事の方がおおい気がするし
    嘘がすべて悪意とも思わない。
    ただ、なんだかセツナイ理不尽さもある。

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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