本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784048739948
作品紹介・あらすじ
日常に厭き果てた男が南の島へ旅に出た。密林へ分け入った彼は池に落ち、耐え難い空腹と絶望感、死の恐怖と闘いながら生き延びようとして、やがて……。端正な文体で完璧な世界を生みだしたホラー大賞史上最高の奇跡
みんなの感想まとめ
日常に厭き果てた男が南の島での過酷な体験を通じて、恐怖と生への執着を描く作品は、圧倒的な生命力と人間の適応力をテーマにしています。密林に分け入った主人公が、池に落ちた後の絶望感や死の恐怖と闘いながら生...
感想・レビュー・書評
-
化身 星4
引き込まれて一気に読んだ
難なく文章が映像化されて面白かった
あれほど変化した人間にばったり遭遇でもしたら、怖すぎて気絶するだろうな、、
などと考えてしまった
雷魚 星3
可もなく不可もなく
幸せという名のインコ 星2
ダメ男にイライラする
奥さんと娘さんが幸せに暮らせますように、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホラー小説大賞受賞作品。選考委員は好きじゃないけれど(^^;;、ホラーはやっぱりグイグイ読めちゃう。
表題作他、「雷魚」「幸せという名のインコ」の3篇。
「化身」が圧倒的に面白かった。
南の島で休暇を過ごす男。密林に分け入り、池に落ちてしまいます。
周りは5mはあろうかという大理石状の壁にぐるりと囲まれ、脱出は不可能。
死への恐怖、生への執着。
これは進化?それとも退化?適応?順応?とにかく恐るべき生命力。
蟹を捕まえ、魚や貝を獲り、猿や大蛇が落ちてきて…。鳥を捕まえ、そして自分の死を待つ黒い鳥を狙い…蝶が訪れ、竜巻に乗り、蟻の襲撃に遭い…。
いやはや、目まぐるしい展開に息つくひまもあません。
肉体的にこれだけ適応できるのに、社会生活に適応できないのはナゼ??(笑)
とにかく面白かったです。
他の2篇は、やりきれなさが残り後味スッキリとはいきませんでしたが、「化身」のように前向きホラー?は好物です♪ -
第16回日本ホラー小説大賞受賞作品。
(表題作のみ読了)
素晴らしいの一言に尽きる。
一人の男が人ならざる者に変化していく過程を、こんなにも無理なく自然に表現できるなんて。同じ環境に置かれたら私も変化できるんじゃないかと思ってしまいそうになるほどだ。だからこそなんともいえない恐怖感が、読んでいる最中
ずっと頭の中に留まっていた。
主人公の男がおかれている状況にそんなに絶望しないで恐怖しないで順応していく。だからこその恐怖。よくある小説なら、主人公の男の絶望に読者を共感させる形で恐怖を与えるのに、この小説は全く逆だ。 -
フルハイビジョン不条理ホラー!主人公の視点で色鮮やかに、『化身』が描かれていきます。ものすごく新鮮で、またひとつホラーの幅が広がった感じがしました。とても美しいです。ホラーはちょっと苦手な方にも!この作品は安パイですよー!
-
図書館より借り。極彩色の映像が頭の中にぐるぐると。暑さ、におい、味までもイメージされてしまうのに驚き。こんな本があったのかとびっくりしました。
「化身」は好きだったけど、他の話がいまいちだったのが残念。 -
どうなってしまうの?!?って思いながら、読みました。読んでいる最中は、自分も生ぬるい水に浸かっている感じでしたね…
-
ホラーなのか?動物園の観察日記みたいだった。ラストはなかなかユニークな終わり方だと思う。おもしろかった。
-
「化身」「雷魚」「幸せという名のインコ」収録。
情景が浮かぶだけでなく、文章自体がすごく綺麗でした。
その代わり淡々としがちだから、シナリオ自体も淡々としてる書き下ろし二点は少し冗長に感じました。
でも全体的に読んでて楽しかった!特に「化身」はかなり個人的にヒットです。 -
-
五感で読むという経験を久々にした気がする。
淀んだ空気やら背中にひりつく岩やら怠惰な水の匂い云々。 -
表題作はページをめくるごとに事件が起きる。
手に汗握ると言う感じではないけど、淡々と、しかしかなり重大なハプニングに襲われる。
そしてやはり淡々と物語は閉じられる。
シュールだなぁ…。
他の短編は少し退屈だった。ホラー?なのかなぁ…? -
2009年日本ホラー小説大賞を受賞した短編集。ジャンルはホラーではない気がするけれど、池に落ちた主人公が適応変化していく描写力が素晴らしく引き込まれました。まあ賛否両論ありますが、想像力を掻立てられ、私は好きな作品です。
-
短編集。
受賞作の化身はよかった。 -
命あるものは、生に執着するだけでこんなにも柔軟に変化を遂げられるものなのかと、怖いというより不思議な思いをいだいた。ラストは一瞬がっくりしたが、もしかしたら戻ったようでいて実は自分の想像をはるかに超えたものへ変化していたとしたら……今後さらなる進化を迎えていくとしたらと考え直し、はじめて寒気が走った。二話目はいまいち凡庸な気がするが、三話目は予想できる結末ながら、人の業をうまく描いていると思った。
-
ホラー大賞受賞作。表題作、確かにすごいな。ホラーとしての怖さはあまりないけれど、とても不思議な雰囲気に満ちた作品。こんな状況、想像するとなかなかぞっとする光景なのですが。生きるための適応力って素晴らしいよなあ、とうっかり思ってしまいそうです。
お気に入りは「幸せという名のインコ」。これぞホラー。ただし怖いのは、起こる不可思議な現象ではなく。人間の中にふと湧いてくる邪な考え……なのかもしれません。 -
表題作はよかった。文章がきれいだし、世界観もいい。ホラー大賞受賞も納得という感じ。ただ併録の2作品は並みの出来かなという気がする。
-
3作入ってる中で、一際異様な空気を醸していたのはタイトルにもある『化身』。身が竦むような怖さとは違い、じわじわと浸食してくるような怖さがある。『雷魚』は怖いというよりも、切なさを感じた。一番直接的な恐怖を感じたのは、『幸せという名のインコ』だったように思った。
本棚登録 :
感想 :
