Another

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  • Amazon.co.jp ・本 (677ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740036

感想・レビュー・書評

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  • ーー気を付けた方がいい。もう始まっているかもしれない。ーー
    何年も前から呪われている夜見山北中学三年三組。このクラスは「“死”に近いところにある」という。
    “災厄”がない年も、始まって止まらない年も、途中で止まった年もあるとか。
    「もう一人」がいる年のクラスでの対策、残されたテープ、見崎鳴の“虚ろなる蒼き瞳”を手がかりに、謎を探り核心に迫る。

    面白い!こういうミステリアスなホラーは好き。ただのホラーではなく、鳴ちゃんの生い立ち等所々の疑問の伏線回収もなされ、納得。でももっと怖がらせてほしかったなぁ。

    そっか…三年三組は危ないクラスだったんだ。
    私は六組だった。担任は新米男性体育教師で、席替えをマラソンで決めるようなクラスだった。
    教室からスタートして校庭を周り、ゴールは希望する席。みんな必死w。体育が苦手な者にとって、担任が体育教師って初っ端から不安だった。でもお弁当の時間は「お茶配りは俺がやる!」と言って先生が生徒一人一人の席を周りお茶を注いでくれたのは、今思えば嬉しいことだったなぁ。話逸れた〜。とにかく呪いとは無縁な平和なクラスで良かったε-(´∀`*)ホッ

    表紙が好きです。目がきれい。同じく好みの表紙の相沢沙呼著「medium」の“翡翠ちゃん”と隣り合わせで並べてみました。似てるなぁ〜、好きだなぁ〜、と思い調べたら、遠田志帆さんというイラストレーターさんが手がけたのですね!
    今後も並べていきます。乞うご期待^^;!

    • なおなおさん
      土瓶さん、ヒラメ顔って…笑
      確かに横長にのぺ〜っとしちゃいますよね。単行本の方が美人さんです!
      続編を借りるのに単行本か文庫本か迷いました。...
      土瓶さん、ヒラメ顔って…笑
      確かに横長にのぺ〜っとしちゃいますよね。単行本の方が美人さんです!
      続編を借りるのに単行本か文庫本か迷いました。単行本を狙っていたのですが貸出中で、仕方なく文庫本を手にしたものの、眼帯をしている姿も気に入りました。どうでもいいですね^^;
      読んだら並べるので良かったら見てくださいな。
      (≖ᴗ≖๑)ウフフ♡
      2023/08/07
    • かなさん
      なおなおさん、こんばんは!
      遠田志帆さんのイラスト、ステキですよね(*´▽`*)
      綾辻行人さんの作品以外にも相沢沙呼さん
      白石智之さん...
      なおなおさん、こんばんは!
      遠田志帆さんのイラスト、ステキですよね(*´▽`*)
      綾辻行人さんの作品以外にも相沢沙呼さん
      白石智之さん、今村昌弘さん…
      このあたり、私も読んでます♪
      これから、なおなおさんが並べてくれるのも
      レビューを読めるのも楽しみです!

      それと、私の中学は2クラスしかなかったので
      私は1組でした。
      田舎ですし、平和でしたね(^-^;
      2023/08/07
    • なおなおさん
      かなさん、遠田さんの表紙、いいですよね。
      かなさんはかなり読まれていらっしゃるのですね。
      思えば昔、表紙が怖すぎるからと返却してしまった今村...
      かなさん、遠田さんの表紙、いいですよね。
      かなさんはかなり読まれていらっしゃるのですね。
      思えば昔、表紙が怖すぎるからと返却してしまった今村さんの「屍人荘の殺人」もこの方の表紙だったのですよね…勿体ないことをしてしまったものです。
      最近、表紙が似ている本を寄せ集めて、本棚の並び替えをすることが楽しくなっております。そのために読む、みたいな…^^;
      かなさんご出身の中学は三組はなかったのですね。それは平和でしたε-(´∀`*)ホッ
      2023/08/07
  • 超自然的自然現象として、人が死んでいく。
    呪いの3年3組は、このまま〈災厄〉を止められないのか。

    ホラーサスペンス。

    ホラー設定を前提としたうえで、why、what、who、howを追求するミステリ的視点が根底にあるからか、ホラーのわりには怖くなかった。

    前半を中心に話の進みが遅く、やや回りくどい。
    ボリュームのわりに読みやすいものの、やや冗長。

  • その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。



    3年3組だけに起こる謎の現象。生徒が1人増えて、それが誰なのか分からない。そして、毎月不幸が起こる。クラスの生徒が自殺・他殺・事故関わらずで亡くなり、生徒の二親等までに影響が及ぶ。怖くない?ってなった。絶対に3年3組になりたくないし、自分の子供が3年3組になったら転校させたい。結構、本気で。



    1人を生贄ではないが、誰が増えたのか分からないなら誰か1人を「いないもの」として扱えばいいというなんとも強引な話で災厄を防ぐのは、まぁ、中学生らしいといえば中学生らしさがある。それを先生も一緒になってやってるのはどうなのか。過去に何度も生徒や生徒の家族などが亡くなっていることを考えれば仕方ないのか。というか、3年3組を欠番にするのはダメだったのか。



    この榊原くんたちが災厄に右往左往していた時代。実際にあった事件や携帯電話事情。いろいろ懐かしかった。電波…悪かったよな、あの時代。電波アンテナ3本中1本しか立ってない状態での電話。懐かしいなと違うところで思ってしまった。
    その時代だからこの「災厄」もリアルなかんじだったのかなとも思った。実際にあったあのセンセーショナルな事件。そして、クラスで起こる生徒の死。うん、怖い。


    辞書かなってぐらいに分厚い本だったが、一気に読んでしまった。読みやすかったし、面白かった。



    2023.8.6 読了

  • 恐らくこれまでで最長の一冊だったが、読みやすい文体だったので、意外に早く読み終わった。

  • 主人公榊原恒一は新しい学校に転校のする予定の初日に持病の肺気胸で入院してしまう。病院の地下2階へ向かうエレベータで出会った白い眼帯をした同級生、鳴と出会う。恒一の新しいクラス(3年3組)に彼女はいるが、彼女はクラスではまるでいないもののように扱われていた。

    推理小説とホラーが混ざった感じだけれども、読んだ後、すっきり「面白かった」と感じることができます。怖くはないけれど、うちの子(中2)がもし今年のクラス替えで3年3組になったら、おお…と思ってしまうと思います。

    とても読みやすく、頭に入りやすい文章。読み戻ることもなく、セリフなどを細かく思い返しながらストレスなく楽しむことができました。

    ——————————-
    中3の男の子の一人称で語られています。トークショーでご本人曰く、時代設定で流行りの言葉を入れると古くみえるので、若い子に共通する言葉を抽出し、学校の時間割などは辻村深月さんに訊いたそうです。

  • 学校の怪談としては、設定が面白かった。少しずつ分かっていく、クラスの謎。それを暴いていくと何が分かるのか。ラストのどんでん返しは分からなかったなぁ。死者は誰かということで疑心暗鬼になるのが人間らしさの醜さを描いててよかったと思う。主人公がダメだと言われても突き進んでいく性格なので、ホラー感はぶっこわしているような雰囲気だったけども(笑)

  • 描写が生々しく、ミステリーホラーの世界を作品を通して満喫できました!

  • 『感想』
    〇中ほどで、自分が真実だと思ったことは全く違っていた。

    〇650Pを超える作品でありゆっくり読もうと思っていたが、続きが気になってどんどん読んでいってしまった。

    〇なぜこんな結末になってしまったのか、理由がわからない。なぜ人が死ななければならないのかもわからない。呪いと言ってしまったらそれまでだが。

    〇6月のクラスのルールにとっても違和感。いくら恐れがあったとは言え、こんなこと許されるわけがない。

    〇そもそも物語の設定が、話のつじつまが、作者にとって都合の良いものすぎる。

  • 長編でしたが読みやすく苦なく読み終えられました。
    主人公の周りで起きた事については解決しましたが、夜見山市で起きる現象の根本の原因は解き明かされなくてモヤモヤモヤ・・。記憶も記録も改竄されるってどういうこと?!何で?どなたが?!
    こんなクラス恐ろしすぎる。

  • ホラーというかファンタジー?ものは好まないのだが、文ストの流れから読破。
    ただ恐ろしい存在が出てくるだけの薄っぺらいホラーとは違い、ミステリー的な要素もあり、その分は面白かった。でも結局犯人特定は推理じゃなくて超能力っていうのがね…やっぱりこういう、解答が理にかなっていない感が私には向いてないな…。
    そもそもの設定に違和感を感じ、集中しきれなかった感もあるが…。転入早々によく知らん女の子追いかける奴はストーカーだろ…キモイわ…とか、いや校長が事情に疎くとも転校生をそんないわく付きのクラスに入れないだろ…とか。

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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