天地明察

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740135

感想・レビュー・書評

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  • はぁ。おもしろかった。すごいね。
    言葉に対する理解の深さが物語を重層的にする。

    日本の暦を 中国の暦とのずれを
    解明する。
    囲碁で 職を成り立たせながらも
    数学に興味を持ち・・・
    星の位置を知り 日食と月食を予想する。

    コンピュータもないときに これだけのことを
    やり遂げた人物がいたとは 驚きであるが、
    そのことを 深く掘り下げて 物語にした手腕は
    驚くばかりの才能。

  • あっぱれーー⭐⭐
    日本にこんな偉業を成し遂げた人がいたなんて知らなかった。囲碁打ちの渋川春海の生涯をかけ改暦に挑む傑作時代小説。春海の情熱的でまっすぐな生き方が羨ましい。
    日本には72の季節があると言われているが、季節と旬を感じ、楽しんで生活したいなと改め感じた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「まっすぐな生き方が羨ましい」
      何かと出会ったら、まっしぐらに進んでいけるのかなぁ~その時のために自分に力を蓄えなきゃね!
      「まっすぐな生き方が羨ましい」
      何かと出会ったら、まっしぐらに進んでいけるのかなぁ~その時のために自分に力を蓄えなきゃね!
      2012/12/20
  • 当たり前すぎて意識していなかった時間や暦の歴史を知りました。改暦は渋川春海さんの多彩な興味が統合されて成せる大事業だったのですね。面白くて4回読みました。主人公をとりまく人たちが皆、志があり優しい人たちで心が温かくなります。

  • なぜだか自分でもよく分かっていないのだが、
    この本は、今、読まなくてはいけない本だった。
    それが昨年でも来月でもいけなかった。
    明確な理由があるわけでもない、でも、それが自分にとって絶対だという
    ことだけは分かっている。

    春海のすごいところは、碁打ちとしてのお勤めを、
    きっちり守ったことにあると思う。
    沢山の偉い人たちに翻弄されながらも、
    ちゃんと自分のやるべきことをやって、
    その上で、やりたいことを大成させている。
    一手一手、悪手でも自分の糧としていく。

    かっこいい、とても。それでいて、愛らしい。

    なんとなく天文学の偉人というとガリレオにはじまる
    西洋の方ばかりに目が行くけれど、ちゃんと
    日本人の中にもやり遂げた人がいるんだね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「悪手でも自分の糧としていく」
      見習うべきコトですよね。
      明日から映画公開!またファンが増えるよ絶対に。。。
      「悪手でも自分の糧としていく」
      見習うべきコトですよね。
      明日から映画公開!またファンが増えるよ絶対に。。。
      2012/09/14
    • 咲子さん
      nyancomaruさん>コメント有難うございます。映画もさっそく観てきました。原作とはまた違った内容ですが、確実にファンが増えること必至!...
      nyancomaruさん>コメント有難うございます。映画もさっそく観てきました。原作とはまた違った内容ですが、確実にファンが増えること必至!でした。
      2012/09/16
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「確実にファンが増えること必至!でした」
      おー私も早く観に行かなきゃ!
      「確実にファンが増えること必至!でした」
      おー私も早く観に行かなきゃ!
      2012/09/21
  • もうめっちゃ面白かった〜〜〜〜!!!


    ★で表したら文句なしの★★★★★です!!!
    渋川春海(またの名を安井算哲)っていう幕府お抱えの碁打ちさんが、なぜか日本の暦を作っちゃうお話です。ザ時代小説ですね!
    この春海さんのキャラがとっても親しみやすく、囲碁以外に算学や天文学に没頭するさまが本当に可愛いwそしてその情熱は本当に見習いたいところです。


    時代小説なので歴史的な用語がたくさん出てくるので、最初は読むの大変かもしれないけどすごく面白かったです。特に碁打ち衆に関する用語がちょっと苦労したかな。
    でもどの登場人物もすごく魅力的で飽きないです。有名どころだと水戸光圀とか出て来たり、結構知った名前が多数出てくるので夢中になって読めます。
    この本のおかげですっかり渋川春海のファンになってしまいました。


    また最初から読みたい♪


    時代小説やっぱいいですね〜。
    今度は時代小説を発掘しようかな〜。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どの登場人物もすごく魅力的で飽きないです」
      大きな仕事が成し遂げられるまでには、様々な人の有形無形の助けがあってのコトなんだと、改めて思い...
      「どの登場人物もすごく魅力的で飽きないです」
      大きな仕事が成し遂げられるまでには、様々な人の有形無形の助けがあってのコトなんだと、改めて思いました!
      2012/06/18
    • cecilさん
      >nyancomaruさん
      コメントありがとうございます♪私も渋川春海のような、やりがいのある仕事してみたいと思った本でした。色んな方にこの...
      >nyancomaruさん
      コメントありがとうございます♪私も渋川春海のような、やりがいのある仕事してみたいと思った本でした。色んな方にこの本を読んでいただきたいです。
      2012/06/19
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「やりがいのある仕事してみたいと」
      周りの協力が得られれば、きっとkanakoyoshidaさんの創意工夫が活きて、遣り甲斐のある仕事に変る...
      「やりがいのある仕事してみたいと」
      周りの協力が得られれば、きっとkanakoyoshidaさんの創意工夫が活きて、遣り甲斐のある仕事に変るでしょう。
      そのためにも日頃から、仕事について熱い思いを抱いているコトを知って貰うよう頑張りましょう!
      2012/06/19
  • 難しそうだと思って、興味はあったが手が伸びなかった作品。読んでみると非常に読み易い文章で、台詞も時代物にしては今風の分かりやすい言い回しが多く、登場人物に感情移入することが容易い作品。読み終えて大河ドラマを見終わったような感覚を覚える。

  • ここ2年ほど読んだ本の中で一番面白く、毎晩ここまでと読み終えるのが辛かったくらい。映画も見てみようかな。

  • 題名の通り、読み終えた後は心が晴れ晴れして感無量です。
    ただ事実を描いた歴史モノではなく、改暦という大事業を成し遂げるまでの成功と失敗、関わった人たちの心を詳細に、また現代の私たちにも想像しやすいよう描かれた本でした。思わず所々で涙してしまったのが自分でも驚きです。
    今の暦があるのは彼らの不断の努力の賜物なのだと感謝の気持ちでいっぱいになります。また、この歴史上の事実を知るきっかけを与えてくれた冲方さんにも感謝したいと思います。

  • 映画のキャストをイメージして読んだ。歴史ロマンを感じられ、概ね満足。ただ校閲に疑問の残るところあり。

  • 歴史と算術、どちらかと言えば苦手なものだったので、読み終わるのに時間がかかりました。終わりかけの、えんさんと結婚するところ、改暦がうまく行きそうなところは見届けたという感じがして、読み終えて良かったです。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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