コロヨシ!!

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740142

感想・レビュー・書評

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  • ✓「掃除部」に所属する主人公の奇想青春小説

    コロヨシ!!とは掃除開始の発声、頃よしのこと。
    競技や演舞としての掃除もある、日本。この物語の創意工夫は掃除だけじゃない、歴史や政治、全部だ。
    これ映画化してくれないかなぁ。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/709624

  • 50:三崎作品と高校生スポーツの組み合わせ、というのがまったく想像できなかったのですが、いざ読み始めてみると、こう来たか、そう来るか……! と唸らされてばかりでした。おなじみのキーワードが散りばめられた三崎世界で繰り広げられる「掃除」の描写は、幻想的で絵としてとても綺麗。
    読み進めるほどに、三崎世界が完成されているがゆえの気持ち悪さみたいなのが浮き彫りになってきて、掃除の奥深さや伏せられた歴史をどんどん知りたくなります。
    三崎作品の常としてキャラクター小説としてはやや弱いので、単なるスポ根・青春ものを期待すると、がっかりするかも。個人的には大ヒット!

  • おもしろかった!!
    三崎作品とあって、どんな世界観かと構えて読み出したが、スポーツ青春小説として、単純に楽しめた。
    次作も気になる。

  • 図書館本で三崎亜記。
    掃除がスポーツとして存在している世界。
    というのを見たらなんだか面白そうじゃない。
    コメディなのかと思ったら、思った以上に真面目でシリアス。
    世界観は失われた町と同じ。
    まあ前回よりは少しは情景がうかぶようになったけどまだまだだなあ。
    難しい。
    しかしストーリーは面白い。
    掃除以外にも、肩車スポーツとか跳ね剣とか変なスポーツがたくさん。
    面白いが想像力がついていかないのでエネルギーを使う作品だな。
    しかも3部作の1巻目だった。
    頑張って残り2巻も読もう。
    大変だけど結構面白いしな。

  • タイトルと装丁からは想像もできませんでしたが、これは古来より伝わるスポーツ「掃除」を巡る青春スポ根小説。
    なかなかに熱いものがありました。

    戦争に負け、国技を失った国で、国から管理されるスポーツ「掃除」。
    長物を振り回し、塵芥を操り、ある時は相手を倒すため、ある時は美しさを競うために繰り広げる演舞。

    普通に考えた時の「掃除」とはあまりにもかけ離れた競技ですが、まるで映像を見るようにありありと想像することが出来ました。

    そして、登場人物も魅力的!
    親に掃除をしている事を内緒にして部活する主人公樹。
    彼の親友で天性の運動神経の持ち主だが、途中で転校してライバルになる大介。
    居留地出身で樹の良き理解者になってくれる偲。
    「掃除を知らない顧問」と呼ばれるものの、まどろっこしい手段で樹を導いてくれる謎多き寺西先生。
    …う~ん、他にも色々!

    最後は全国大会に出場するものの、「掃除が国技になる」という衝撃のニュースを受け、大人の思惑に嵌り、祭り上げられようとしている所で終わり。

    この「大人の思惑」というのが、イマイチ掴みきれなくて気になる!あっという間に読んでしまったので続きが気になります。

  • 高校のクラブ活動を通じた青春もの、と思いきやそれが『掃除部』という種目で新国技候補という国をあげての騒ぎに…と主人公の成長だけではない展開に。
    私個人としては肩ぐるまスポーツをやってみたいけど。続き気になります。

  • 「掃除」は、この戦後の統制された日本では、高校生にのみ許された「活動制限スポーツ」である。掃除部員は「特定スポーツ管理法」に基づき国防省国家保安局によって監視される…

  • 掃除がスポーツとして普及ってとんでも設定。万城目学の『鴨川ホルモー』のようなイメージ。こんなに長いのに、結局いろんな謎が解けないという消化不良感をどうしてくれよう…。続編も読めということか?発想は嫌いじゃないんだけど、この人の文章の書き方あんまり好きじゃないんだよなぁ。2012/180

  • 掃除が部活動として採用されている近未来の話。掃除といってもクリーンではなく、格闘技のような感覚で描かれていて、新鮮。活字を頭の中でイメージしながら読み進めていくと、とんでもなく面白くて、かつ斬新。

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著者プロフィール

1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞しビュー。同作は18万部のヒットとなり直木賞にもノミネートされた。著書に『廃墟建築士』『刻まれない明日』『コロヨシ!!』『決起! コロヨシ!!2』など。

「2021年 『博多さっぱそうらん記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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