GEQ

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740234

作品紹介・あらすじ

1995年1月17日午前5時46分阪神淡路大震災勃発。事実を積み重ねれば、恐るべき"真実"となる。GEQ(大地震)の裏に隠された陰謀とは?読む者を震撼させずにはおかない驚異の長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 全ての物事には裏があり、理由がある。「事実」を積み重ねれば、「真実」となる。ここ最近で起こる様々な事件、災害の際に必ず囁かれている論だけど、ここまで事実を積み重ねるとホントに軽視はできなくなる。著者は当初、ノンフィクションとしての発表を考えていたらしい。その意欲が感じられる一冊。
    最初に目次を読んでいた段階では最後に中国に行きつく理由を全く考えられなかったが、終盤で気付いて身震いした。
    フィクションであれ、この「真実」を覚えておこうと思う。

  • 再読作品なのだけれど、やはり衝撃を受ける。
    阪神淡路大震災から始まり、
    世界で起きた大地震を検証していく主人公。

    アメリカで起きた9.11がヤラセだという事は、
    割と大々的に言われているので知っている人も多そうだけれど、
    地震までそうなのか…と思うと物凄くガックリくる。

    一応フィクションとして出している本だけど、
    もうこれはノンフィクションの括りで良いのではないか。

  • 阪神淡路大震災は人為的に起こされた人工地震だった。
    さらには世界各地で起こった大地震や9.11テロに至るまで、時代を変えた震災は、人災だった。
    その背景で得をしたのは。その被害を一番被ったのは。

    あまりにも細かく描写されているため、フィクションであることを何度も疑ってしまうほどだった。

    本当にフィクションなのだろうか?

  • 2017/10/10 60読了

  • 2016.12.16

  • 再読。
    阪神淡路大震災の裏には恐ろしい陰謀が・・・。
    主人公のアメリカ脳とか,謎の女CHISATOのポンコツヒロインっぷりとか,唐突に始まるこだわりの小物紹介コーナとか,柴田哲孝節が濃い目で楽しめる。
    でも後半ひたすら中国バッシングでダレる。
    なんだかんだと柴田哲孝は良い。

  • 2015.03.11
    ちょうど4年前の今日、あの東日本大震災が発生した。折しも20年前に発生した阪神淡路大震災をテーマにした本がこれだ!何処まで真実でどこからがフィクションなのか?呼び込まれて行く感じだった。面白い!物語りの繋がり、続きがきちんとあるのがいい。
    やはりこと人の本を読み続けよう!

  • この小説はフィクションであるが、主要なエピソードは事実に基づいたものであるし、登場する架空の団体などは実際のモデルが存在する。GEQは阪神大震災やその他スマトラ沖や四川大地震等を指す。日系アメリカ人ジャーナリストが阪神大震災を調査しているうちに、途轍もない事実に気付く。それは911のアメリカ同時多発テロと同じ構造であった。911がとんでもない茶番劇であったことはよく知られたことである。例えばNYで崩壊したビルはツインタワーを含めて3棟であるが、この所有者であるユダヤ系富豪ラリー・シルバースタインはこれらを911の僅か6週間前に手に入れたおかげで、保険金46億ドルを手にしたとか、ツインタワーの崩壊理由をアメリカ政府は飛行機のジェット燃料が燃えてビルの鉄骨が融解し崩壊したと説明したが、鋼鉄の融点は1500度であり、ジェット燃料は1000度以上にはならない(1500度になったらエンジンが溶けてしまう)ことなど矛盾が多く存在する。これと同じように阪神大震災にも多くの不可思議な点が存在するのである。はたして我々は真実にたどり着くことが出来るのだろうか。

  • 人工的に地震を起こすなんて…あり得るかも。
    この小説はノンフィクションでは⁈と勘違いしてしまう内容。ただ、ここに女性の登場はいらなかったな。

  • 阪神淡路大震災を題材とした小説。
    著者は「フィクションである」と断言しているし、主人公とヒロインのロマンスなどはいかにも作り話っぽいですが、読み進めていくうちに「阪神淡路大震災とスマトラ沖大地震、四川大地震は人工地震の可能性が…!?」との疑念を抱かざるを得なくなりました。
    人工地震だとか「911はアメリカの自作自演」だとかいう話は、単なる風評だとは言い切れないほど怪しい点があるので……。
    もし『2』が発表されるのなら、NZ大地震や東日本大震災がどう描写されるのか……興味深いところです。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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