ヤングアダルト パパ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740401

作品紹介・あらすじ

夏休みもあと数日。中学2年生の静男は、生後5ヶ月の赤ん坊を負ぶり保育所を探していた。10以上年の離れた花音と恋をして、優作が生まれた。しかし彼女は幼い父子を残し、消えてしまったのだ。もうすぐ二学期が始まる。急がなきゃ。しかし、中学生の保育所探しはどこからも相手にされない。途方に暮れながらそれでも、静男は優作を守ろうとするのだが…。14歳の父、5ヶ月の息子、幼い父子の、家族物語。

感想・レビュー・書評

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  • 赤ちゃん描写が上手い=大変さが甦ってくる。でも淡々と愛情持って育児する静男クンのアダルトさ。反面、たまらずみせる涙の場面。14才って若過ぎ…。
    周りの人物もそれぞれで。ラスト、じんわり泣けた~。

  • 中学生だけどお父さん。

    主人公の静男は、父親の知り合いだという「花音さん」と同居を始めた。
    やがて結ばれる静男と花音さん、二人のあいだにできた子供に「優作」と名付けるも、夏休みのある日、花音さんは突然失踪してしまう。

    どうする!中学生お父さん!

    ※今から読むなら、文庫本の方をおすすめします。あれから数年後を書き下ろしした「かぶになれ」を収録!好みはあるけど、ぼくは好きな終わり方でした。おすすめ!

  • あり得ない。あり得ないけど、主人公は良い父親。

  • 思わぬ展開で・・・
    面白かった~~

  • 中学2年生で父親になった静男と生後5か月の息子優作の話。

    う~~ん。
    これはどうなのかな~。
    最後に、ホントの息子ではなかったというオチを期待したのですが、期待を裏切られ、花音さんへの嫌な印象しか残りませんでした。
    中学2年生ですからね。
    息子想いの、しっかりしたトーサマですが、やっぱりなしでしょう。

  • 山本幸久らしくない設定で
    ほんとは優男の子供じゃないという
    オチだと思って読んでいたけどちがった

    出てくる人物は
    悪女も含め今までの山本作品の登場人物に
    似てどこかいい人

    新機軸ということか

    現実には
    優男みたいに子供の面倒を
    みることなんてできないだろうけど
    優男と優作を異色の設定にすることで
    父子関係とか父の子を思う気持ちとか
    それが際だってくる

    山本作品らしくなく
    性的な部分も描写される

    山本作品を従前から読んでいるほど
    いろいろ考えてしまう作品

  • 山本幸久さんの本はこれで4冊目なんだけど、今までのに比べてイマイチだなぁ…
    ユーサクと宮島のキャラはすごくよかったんだけど、ちょっと設定が。

  • ヤングにもほどがある。
    花音さんの良いところが見つけられず。
    しかも、オチなし?
    実写化するなら静男役は綾部守人くんで!

  • 男子中学生が自分の子どもの面倒を見ながら、保育園を探すのだが、こんな男子中学生がいるのだろうか。小説だから、いなくちゃいけないわけではないが。十分に、父性もあり、今ニュースを騒がす虐待を繰り返すオトナとは、正反対で、作者はそれを描きたかったのだと思う。こんなに立派な中学生なら、父親になるのに年齢は関係ない。

  • 5ヶ月の息子・優作をもつ中学2年の父親・静男の二人ぼっち!?育児記。平行して失踪した妻・花音との馴れ初めが語られる。冷静にみれば花音、静男の両親が身勝手過ぎるのだが、良識ある大人や友人たちに助けられ今後の見通しが立ちそう♪静男の奮闘ぶりと、良い子優作のホンワカさに物語の出来は打ち消されそうだ。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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