トロイメライ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.36
  • (16)
  • (77)
  • (107)
  • (19)
  • (5)
本棚登録 : 525
感想 : 105
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741002

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 明るい琉球の風景が浮かんでくる。装丁のイラストも雰囲気を醸し出している。

  • 『唄う都は~』の方を先に読んでしまっていた。こっちを読んで、ようやく諸々の設定が分かった。

    池上永一は、去年、沖縄に旅行したことをきっかけに読み始めた作家。どの作品も沖縄独特の空気に満ちていて、さすがだなあと思う。

    『テンペスト』も含め、長編は、時間経過がやや分かりにくい箇所があるけれど、短編集ではその難が目立ちにくい。だから、この作家は短編の方が心地よく読める気がする。

    キャラクターは相変わらずよくたっている。一人一人がコミカルで、きらきらしている。小説に重厚感を求める人は好まないかもしれないが、このスピーディーさとポップさが持ち味だろう。
    そして、全体的に思う。女は強い。

  • 友人に進められて読んでみました。
    テンペストの続編ということでしたが、この本から読んでも問題なかったのではと思います。
    昔の沖縄の話で、旅行にいったことがある人には風景が浮かんできて、より楽しい作品だと思います。
    沖縄言葉が若干読みにくい部分がありますが、そういう作品だと思ってよみました。
    名前が最後まで読めない人がいましたけど。
    次はテンペストを読んでみようと思います。

  • イマイチ。人物が入ってこない感じかなあ。
    さくさく読めるけど気分は乗らない。

  • テンペストを思い出す。琉球の庶民の生活を漫画チックに描いた短編集。真っ直ぐな主人公を豪華な脇が固める。方言や漢字の読みが独特なので読みにくい部分もあるが、その分世界にハマれる。お前が憎い!は他の言葉なかったのかなー?毎回苦笑してしまった。

  • 昔の沖縄を描いた小説。
    きびきびとした働きものばかり出てくるので、人物はウチナンチューじゃなくて、江戸っ子みたいな人たちだと感じました。
    筑佐事(警察)になりたての武太が主人公で、いろいろな事件に巻き込まれ、成長していくという物語です。つくづく日本人はお役人が好きなんだなあと思います。事業家はジュリ(遊女)にだまされる悪人として描かれています。
    沖縄の食べ物の描写がうまくて、ジューシーやサーターアンダギーなど食べたくなります。

  • 三線以外に取り柄のない、新米築佐事の武太が主人公の話。
    話に出てくる人たちの人情味ある様子にほんわかします♪
    琉球王国の様子、国の構成や食文化について触れられているので、それらを知ることができて興味深い。
    また、最後にちょっとだけ「テンペスト」のネオンがでてきて嬉しかったです(笑)

  • 『テンペスト』の100倍良い。

  •  そして琉球王国にはまり続ける。。。

  • ドラマ化になったら、どうなるのかな・・・・。

全105件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池上永一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×