スリーピング・ブッダ

  • 角川書店 (2010年9月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784048741088

作品紹介・あらすじ

僧侶は、人を救うためにいるんじゃないのか? 旧弊な世襲システム、そして仏教そのものに疑問を抱く若きふたりの禅僧。『ひゃくはち』で鮮烈デビューを飾った著者が描く、まったく新しい青春パンク小説!

みんなの感想まとめ

テーマは、仏教の修行とその実態についての新たな視点です。若き禅僧の主人公たちが、旧弊な世襲システムや仏教自体に疑問を抱きながら、ストイックに追求する姿が描かれています。物語は予測不可能な展開を見せ、読...

感想・レビュー・書評

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  • 完全にもっていかれました。
    仏教周辺のお話ですが、とてもおもしろかった。主人公コンビの行く末はそこかい!と突っ込んでしまったけど、二人の突き詰めた先を考えるとそうなってしまうのかなぁ。

  • ■タイトルに挽かれて借りたんだけど、なんていうか想像以上に面白かった。仏教の修行(というよりキャリアパス?笑)の実態や、ストイックに追求する僧がいる反面、そのまた真逆があったり...。

    ■ストーリーがどっちに転がっていくのかまったくわからず、でも(変な意味じゃなく)生々しい感触が残るなんとも印象深い作品。

    ■涅槃像のことをスリーピングブッダと呼ぶんだって。

  • 面白くて一気に読んでしまった。
    理想を高く持った能力ある若者が、理想と現実の間で葛藤し、気づくと現実はどんどんグロテスクな方向に転がって行く。漫画やアニメである、悪役側のエピソードのようで面白い。何が善か、悪かは判断できない。
    胸糞悪いとも違う、なんともモヤモヤする結末。
    後半で椿の言葉として「あの女を引き入れなくては意味がなかった、、、」のようなコメントがあるが、あれはのちにあの教団が摘発されたということだと私は感じました。何か問題を起こすんだろうな。
    統一教会やその他カルト宗教問題のことにも想像が及ぶ大変面白い小説だった。

  • 育った環境の違う2人の若者が出家、修行、そして独立。
    修行の場面は曹洞宗、永平寺がモチーフになっている感じがする。
    厳しい上下関係やいじめなど修行僧の生活はどこまで事実なのかわからないが近いものがありそうだ。
    後半は寺を持つことになり、カルトを題材にしたもので問題提起しているようだけど、どうも煮え切らない感じがした。急な展開がところどころあり少し違和感がある。
    最後の偶像崇拝に対する考えの議論は面白かった。

  • 思った展開ではないけど若者の葛藤が描けていて面白かった。もっと深く人物を掘って欲しかったかな。

  • 最近、気になる早見さんだったけど、読んでいて集中できませんでした。内容が…というより趣味嗜好性の問題ですが。というわけで、ひさびさの途中パッタン。

  • 図書館で借りた。

    涅槃像のことをスリーピングブッダと呼ぶ
    もう少しコメディな内容かと思ったけれど
    意外と重かった。

  • 寺の跡取りとして育った広也とバンド活動に挫折し安定を求め仏門を目指すことになった隆春が修行を続ける中で宗教とは?について考えていくというストーリー。重いテーマを扱ってはいるものの広也と隆春の視点で語られることでさほど肩ひじ張らずに読むことができたが、ラストに関してはやや疑問。それだけ宗教というものについての答えが見つからないということなのかもしれないが、やや拍子抜け。

  • ふーん、というかんじでした。

  • 「なあ、坊さんって安定してる?」

    バンドの夢が破れ、将来も考えていなかった隆春。
    とにかく安定した進路を目指したい。
    実家が寺だという大学の友人、宏也の話を聞き、厳しい修業の道を選んだ!!

    対照的な隆春と宏也。
    二人が目指したのは、人間を救うために人々に寄り添うような仏教。
    修業に入った寺での先輩のイジメ、派閥やらそんなこんな。

    修業を終え、山を降りた二人が再び同じ道を歩み始める時!?

    修業のあたりはまだ面白く読めたけど、途中からぐだぐだで・・・(笑)

  • 図書館で見かけて、何となく表紙にひかれて、読んでみることに。
    内容は、“宗教”について。お寺の生活や、修行といった、普段全く知る機会のない話は新鮮で面白かった。
    ただ、なかなか読み進めるのは、大変だった。

  • 仏教の世界で生きるということ。人間らしく生々しく足搔き、真の信仰を求める精神の旅。
    スリーピング・ブッダとF●ck you!の組み合わせに笑ってしまった。そんなパンクな仏様もたまにはいいかなと思う。

  • 実家の寺を継ぐことを心に決めた青年と、メジャーデビューの夢を絶たれた結果「坊主って安定してる」と考えたギター青年の物語。

    青臭くて悩みまくる二人に、つい応援しちゃう感じで物語は進みます。
    老師の言葉で
    「頭で考えることをしちゃいかんよ。心の奥深くから聞こえる声に耳を傾けるんだ。泉のように湧き出してくる景色に触れることだけが、真の禅の意と私は思うんだよ」
    と、あります。

    ネタバレになるので結末は書きませんが、二人は最初は頭でっかちなぐらい考えるけど、後半部分は老師の言葉に忠実だなと感じました。それが結果的に他人の反感を買ったり、悪い目に出てしまったとしても。

    ただ、この物語は後半失速ぎみで、後味も微妙。
    良かったことは参考文献に興味が湧いたことぐらいか。
    次はノンフィクションを読みたい。

  • このジャンルは歪んだ描写が多い中、非常に理路整然と書かれていて良かった。ラストも交換が持てる。

  • 未来の束縛から逃れたい。将来を考えても仕方ない。人の心が充たされるのは、結局今を真剣に生きることだけなのだ。

  • 早見 和真
     角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/9)


    知らない世界を知ることは読書の魅力
    仏教界のこと 興味深く読みました
    禅寺の修行のこととか、世襲とか
    ただ 仏教のことを知る内容とは ずれてるかな?
    所謂青春小説として面白いなと

    ≪ 時を越え 深い瞑目 涅槃仏(ねはんぶつ)≫

  • 仏教を学び、修行をし、僧侶になる、悩める二人の青春物語

    兄が事故で亡くなり、実家の寺を継ぐことになった広也、ロックバンドでプロになることを諦め、安定を求めて僧侶になることを目指す隆春。

    理想を求めつつも、思い通りにはならない人生。どこか心では通じ合っていも、違う道を歩むふたりだけど、お互いがお互いを認め合っていることで、また何時か会えると思っている。そんなふたりの友情物語。

  • ゆくゆくは実家の寺を継ぐため、真摯に仏門に身を投じていた小平広也と、バンドのメジャーデビューを目指すも挫折し、安定した職業を求めて仏門をたたく水原隆春。まったく境遇の異なる二人の僧が、三大禅宗の一つである敬千宗の大本山・長穏寺で修業をするため上山した。ところが、熱い想いを胸に、やってきた彼らを待ち受けていたのは、信仰どころか利権ばかりを求め、いじめや旧弊な世襲システムが横行する理不尽な世界で…。
    たとえどんな結果になろうとも、理想と現実の狭間で葛藤しながら、それぞれの涅槃を求道する姿が熱く、眩しかった。

  • 僧侶を目指す2人の男子が出会い、修行を積んでお互いを高め合う、青春小説です。宗教とは何か僧侶の役割とはと真剣に悩む硬派な社会派小説ですが、面白くてぐんぐん引き込まれます。読者に生き方を問いかける壮大なストーリーを存分に楽しめます。

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著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。
2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2020年『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA賞馬事文化賞と山本周五郎賞を受賞。同年の『店長がバカすぎて』、2025年の『アルプス席の母』は本屋大賞にノミネート。
その他の著作に『95』『笑うマトリョーシカ』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』などがある。

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