お台場アイランドベイビー

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 270
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741125

作品紹介・あらすじ

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。彼の背後に浮かび上がるいくつもの謎-消えていく子供たち、埋蔵金伝説、姿なきアナーキスト、不気味に姿を変えつつあるこの街-すべての鍵は封鎖された「島」、お台場に-!?震えるほどリアルな「明日」の世界に、守るべきもののため全力で挑む人々の姿を描いた、フルスケールの感動ミステリ!第30回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 横溝正史ミステリ大賞受賞作ですが、ミステリ要素よりもエンタメ性を感じた。
    初版は平成二十二年九月、何度も確認。震災前に書かれているが、どうしてもよぎりました。

  • 第30回横溝正史ミステリ大賞受賞作伊予原新氏の「お台場アイランドベイビー」を読了。横溝正史ミステリ大賞は角川がテレ東と組んで作った新人文学賞なのだが、残念ながら選考基準がユニークすぎるのか賞自体の知名度が低すぎるのか、過去の受賞者でのちのち大きく世に出た作家のいないちょっとマイナー賞である。逆に考えると埋もれている面白い作家を探すというところでは役にたつ賞でもあるが。

    お話はお台場付近を震源とする地震で東京は崩壊、都内のそこかしこに危険地帯が出来スラム化しているて、震源のお台場も液状化で崩壊し封鎖されててしまっている街がぐちゃぐちゃの街が舞台だ。そんな中、元刑事で今はヤクザの手伝いをしている巽丑寅(たつみうしとら)は動物の気持ちがわかるという少年・丈太と出会う。丈太に数年前病気で亡くした息子を重ねて見ている巽は、別の組のヤクザに追われている丈太を助けたことをきっかけに巨大な陰謀に立ち向かうことになるといったものだ。

    ネタバレにならぬようミステリーの肝の部分には触れないが、元刑事の巽が権謀術数を駆使する震災後の政治家と組んだ闇組織のたくらみを暴いていく筋書きの中で封鎖されたはずのお台場でみつかる少年少女がなぞを解くカギになっている。

    作品自体の質というと、不必要な人物設定とか震災後なはずなのにこのシーンはないよなといったちょっとひっかかるところは散見されるが(実は本作品は東北大地震前に書かれているのでそういう意味では仕方ないのかもしれないが)、なかなかの求心力をもって読み手を引っ張てくれる文章で構成された高作品だとおもった。

    で、この作者が化けているか?というとこの本が2010年発効なのですでに7年たっており数作出しているようなので、どうだろう。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻。博士課程修了後、大学勤務を経てからの作家デビューで各作品ではその理系地知識が生かされている感じなのでひょっとしたらひょっとするかも。。

    そんな不必要に力を持ちすぎ、自分の力を過信しすぎてしまった政治家が暗躍するも最後には粛清されるという近未来小説を読むBGMに選んだのがLee Ritenourの"Captain Fingers"。今聞いてもキレがいい。メンバーがメンバーだからね。
    https://www.youtube.com/watch?v=Fb2ZvknNzjQ

  • 予想外に面白かった。近未来の大地震後。

  • 最近はまっている伊予原新のデビュー作。横溝正史ミステリ大賞受賞作。ミステリ感は少ないけど、どんどんはまる感じがした。最初は読みにくい感じで、やっぱデビュー作だからなーとか思ったけど、中盤から面白くなった。お台場、カジノ、地震。本当にありそうな近未来。巽が死んだのは本当に残念。無国籍の子ども、というのも今まで考えたことがなかった。そういう意味では読めて良かった。結局オオスギは子どもたちを集めて何をしたかったのか。ずっと平和に暮らせると思ってたのか。丈太に乗り移るってのもイマイチ納得できなかった。しかし東京にこんな地震が起こったらほんとおしまいだよな。

  • #読了。第30回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。首都直下型地震に襲われた東京。震災ストリートチルドレンと呼ばれた無国籍・多国籍子供たちが街から消えた。。4年後、子どもたちは政府により封鎖されたお台場に戻ってきていた。元刑事の巽は少年・丈太に亡くなってしまった息子を重ね、助けるべく奮闘するが。。。読んでいる途中で知ったのだが、震災前に書かれていた本と知って驚いた。リアリティもあり、テンポもよく面白かった。

  • 有りそうで無さそうな設定が読んでいて面白かった、
    ラストの攻防もう少しページをとってもいいなーと思う、前半の内容少し長かった気が知る  
    読むことが面白い本だった。

  • 設定の細やかさに比して、役どころがあまりに勧善懲悪で物足りない。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/7083363.html

  • オオスギのくだりはちょっと残念。そして最後が少し悲しくも心温まる。いい作品でした。この人の作品はほかにも読みたい。

  • 大地震後の近未来を予想する東京お台場でのミステリー。
    親の居ない子供達が廃墟のお台場で生きる。
    そしてそのお台場には、10年計画と称された大掛かりな汚職事件が絡み合っていく。
    途中までは良かったのだが、最後の方はあっさりと終わってしまい、ちょっと尻切れ的な感じは否めない。そんなにミステリーという感じではなかった。

    横溝正史ミステリ大賞受賞作なので、今後の活躍に期待したい。

  • まあまあ

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プロフィール

1972年、大阪生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻。博士課程修了後、大学勤務を経て、2010(平成22)年、『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞。著書に、『磁極反転の日』『蝶が舞ったら謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理』(ともに新潮文庫)、『博物館のファントム 箕作博士の事件簿』(集英社文庫)、『ブルーネス』(文藝春秋)、『ルカの方舟』(講談社文庫)、『梟のシエスタ』(光文社)などがある。

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