ほのかなひかり

著者 :
  • 角川書店
3.49
  • (5)
  • (29)
  • (19)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 139
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741378

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホントにほのぼので・・・
    みんなこんなだといいのにねえ

  • 泣きたくなくても
    泣くので電車では要注意です!

  • 家族をテーマにした短編集。
    ほんのりした味わい。ドラマ仕立て。

  • なにげない日常生活、
    仕事と家庭の往復で過ぎていく平凡な時間。
    普通に暮らしている私たちの毎日はこんなにも単調です。
    けれども、その中でも
    小さなドラマはしょっちゅう起こっていたのです。

    「聖夜のメール」「想い出バトン」「噛み合わせ」
    「リリーフはいない」「じゃあまたな」「ワイシャツの裏表」
    「褒め屋」「トイレットペーパーの芯」

    事故死した夫を思う傷心の妻へ届いたクリスマスプレゼントの話、
    別れた恋人同士が再会しその前途に明るい手ごたえを感じる話や、
    夫の不倫を確認しながらもその真実に気がついた妻、
    娘を嫁に出す父親の切ない気持を書いた話、
    退職をせまられながらも家族の将来を考える父など、
    悲しみや失望しがちな出来事に対し、
    明るい前途を感じさせる話ばかりを集めた短編集でした。

    作者は作詞家でもある森浩美さん。
    放送作家も経験されたとあって、
    すらすらと気持ちよく読める文章でした。
    初めてこの方の作品を読んだのですが、
    ほのぼのとしたあたたかい気持ちになりました。

    ハラハラ、ドキドキのお話も好きですが、
    こういう心温まるお話も大好きです。
    欲をいうならば、
    この方の長編物も読んでみたいと思いました。

  • 人間って本当に弱いものだなぁと思います。だからこそ、愛おしさも感じます。それぞれが精一杯の事々を抱えながらも、愛する者を、家族を、友人を支えようと必死になるもまた、己も誰かに支えられながら生きている。

     全8編の其処此処にあり得る「家族」をテーマにした短編集。ドーンと押し寄せる感動話ではないが、さざ波のように優しく心を撫で、温かいもので満たし、そして小さいけれど目指す「ひかり」を見せてくれる。

     震災後の数日を闇の中で暮らした。漆黒の闇...えも言われぬ不安。そんな中で灯される小さな小さなロウソクの「ひかり」がどんなにか夜の明ける希望へと勇気づけてくれたことか。そんな事を思い出しながら、どんなに頼りない「ほのかなひかり」であっても、歩む先に見出すことができたら、もうひとたび踏ん張れる、生きていけるんだよなぁ...って思わせてくれた一冊でした。

  • 初森浩美さん。
    って、男性でしたか…!(あとがきで知りました)

    悲しかったり切なかったり、苦しかったりもして、全部が全部幸せじゃないけれど、「ほのかなひかり」のそのとおり、小さな幸せがあれば前へと進んでいけるよ、と教えてくれるような短編集だった。

    私も、いつも心にほのかなひかりを灯し続けていたい。

  • 人と人の関係が
    なんとも ゆったりしているのが
    うれしい
    どっちにも決めたいこと
    どっちにも決められないこと
    そんな
    人情の機微が
    そこはかとなく
    描かれているのが
    よいのです

  • 亡き夫の携帯にメールを送る私に夫の携帯から届いたメール。娘の婚約者に冷たい態度をとる父からのプレゼント。ほんの小さな光で人は幸せになれる。また前を向いて歩けるようになる。心の奥がほんのり暖かくなるような物語の数々。

  • 安定したほのぼの路線。
    芯から嫌な人も悪い人も出てこない。
    日常のささいな、でもほのかなひかりを感じさせるお話。
    この間読んだ陸奥A子さんの「花かご便」のような感じ。
    心が疲れているときに読むと癒されると思う。この家族シリーズはときどき不意打ちのように涙腺を攻撃されたりするんだけど、今回は大丈夫だった。たぶん今の私のツボではなかったんだろう。でもまた違う時に読んだらどうかはわからないな。

  • いい歳をしたオヤジ(自分の事です)が思わず涙してしまいました。心をくすぐられているのは良く分かるのですが、それでも掌の上でもてあそばれるがごとく、気持ちが入り込んでいってしまいます。サラリーマンって悲しい生き物ですなぁ。

著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

森浩美の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×