ラスト ラン (カドカワ銀のさじシリーズ)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048741637
作品紹介・あらすじ
「残された人生でやっておきたいこと」七十四歳のイコさんの場合それは、バイク・ツーリングだった。目的地は、五歳で死別した母の生家。東京から岡山まで、往復1200キロ。着いたのは、寂れた一軒の船宿だった。無人のはずなのに、そこには不思議な少女が住んでいた…。『魔女の宅急便』の著者が贈る、書き下ろし自伝的小説。
感想・レビュー・書評
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年代的に共感はできないものの面白かった。
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あっという間に読んでしまいました。少女ふーちゃんの存在がすごく切ない!
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74歳のライダー・イコさんは、真黒な皮のライダースーツに真っ赤なフルフェイスのヘルメット、そして、真っ赤なバイク『オオタ』くんを操ります。
買い物にでかけて、同年代のおばあさん(?)に声をかけられお仲間扱いされて憤ります。
穏やかな最後なんて…!
やりたがり、冒険したがりぐせがふつふつと湧いてきて「もう一度、バイクで思いっきり走りたい!」と、ツーリングを決意します。
バイクからスーツ一式まで一気に揃え、いざ岡山へ!
とにかく、イコさん、かっこいいです。
無鉄砲なようで、ちゃんとわきまえているところは年の功。
そして、岡山の母の生家で出会った少女…。やっぱり真っ赤なワンピースで可愛いです。 -
また逢えるって素敵だ。
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74歳のイコさん。もう人生終盤だけど、まだまだ老人らしく暮らすなんて性格が許さない。そこで今やっておきたいこととして思いついたのが…バイク旅!真っ赤なバイクで、当て所なく旅する。けどどうせなら旅に目的を、ということでまたまた思いついたのが、5歳の時に亡くなった母のルーツである、母の生家を見に行くこと。その目的は簡単に達成したけど、そこで意外な出会いが待っていた…
まるで自分のルーツを探る、ロードムービーのような物語。主人公が74歳のおばあさんだけど、このおばあさんのバイタリティは半端じゃない。しかし、歳を重ねたことの深さも持ち合わせている。そして、もう一人の主人公もまた、このおばあさんに負けないキャラクター。この二人のくったくない珍道中、しかし悲しさも寂しさも儚さもある旅。まさに良いロードムービーって感じなんですよね。ただ、ロードムービーは得てして退屈さと背中合わせなんですよね…この雰囲気に読み手、特に子どもが入っていけるか難しいところ。なので、星みっつにじした。 -
『魔女の宅急便』の著者の自伝的小説。
複数の新聞で評価が高かったので、期待して読み出したが……期待し過ぎたのか、私には合わなかった。
そういや、魔女宅も原作読んだことなかったわ(やっぱり、「魔女宅=ジブリ映画」のイメージが強過ぎる)。 -
74才のイコさん、バイクに乗っておそらくは最後になるだろうラストラン。母親ふうちゃんの12才の時の写真を頼りに岡山へ。生き生きしたイコさんとふうちゃんの会話も楽しく、怖くない幽霊たちで楽しく読めました。
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12歳のおかあさん、ふーちゃんの描写がすごくかわいい。
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74歳になったイコさんは、この先ちんまりおだやかにすごすなんてがまんできなかった。
大好きなバイクに乗って、ラストランしよう。
行き先は1枚の古い写真を手がかりに、5歳のときに亡くなった母親の生まれ故郷へ。
あっさりと探し当てた母親の実家。
そこで不思議な女の子に出会った。
その女の子は、あの古い写真に写っている12歳当時の母親にそっくりだった。
ふーちゃんと名のるその子は、なんとゆうれいだという。
もしかして、映画『シックスセンス』っぽい?と思ったけど違いました。
意外なラストシーンに、ファンタジーを感じました。