ラスト ラン (カドカワ銀のさじシリーズ)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 321
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741637

作品紹介・あらすじ

「残された人生でやっておきたいこと」七十四歳のイコさんの場合それは、バイク・ツーリングだった。目的地は、五歳で死別した母の生家。東京から岡山まで、往復1200キロ。着いたのは、寂れた一軒の船宿だった。無人のはずなのに、そこには不思議な少女が住んでいた…。『魔女の宅急便』の著者が贈る、書き下ろし自伝的小説。

感想・レビュー・書評

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  • 年代的に共感はできないものの面白かった。

  • あっという間に読んでしまいました。少女ふーちゃんの存在がすごく切ない!

  • 74歳のライダー・イコさんは、真黒な皮のライダースーツに真っ赤なフルフェイスのヘルメット、そして、真っ赤なバイク『オオタ』くんを操ります。

    買い物にでかけて、同年代のおばあさん(?)に声をかけられお仲間扱いされて憤ります。

    穏やかな最後なんて…!
    やりたがり、冒険したがりぐせがふつふつと湧いてきて「もう一度、バイクで思いっきり走りたい!」と、ツーリングを決意します。

    バイクからスーツ一式まで一気に揃え、いざ岡山へ!
    とにかく、イコさん、かっこいいです。
    無鉄砲なようで、ちゃんとわきまえているところは年の功。

    そして、岡山の母の生家で出会った少女…。やっぱり真っ赤なワンピースで可愛いです。

  • 角野栄子の中では☆☆ですが、普通でしたら☆☆☆です。
    小気味よさは変わりません。

  • また逢えるって素敵だ。

  • 74歳のイコさん。もう人生終盤だけど、まだまだ老人らしく暮らすなんて性格が許さない。そこで今やっておきたいこととして思いついたのが…バイク旅!真っ赤なバイクで、当て所なく旅する。けどどうせなら旅に目的を、ということでまたまた思いついたのが、5歳の時に亡くなった母のルーツである、母の生家を見に行くこと。その目的は簡単に達成したけど、そこで意外な出会いが待っていた…

    まるで自分のルーツを探る、ロードムービーのような物語。主人公が74歳のおばあさんだけど、このおばあさんのバイタリティは半端じゃない。しかし、歳を重ねたことの深さも持ち合わせている。そして、もう一人の主人公もまた、このおばあさんに負けないキャラクター。この二人のくったくない珍道中、しかし悲しさも寂しさも儚さもある旅。まさに良いロードムービーって感じなんですよね。ただ、ロードムービーは得てして退屈さと背中合わせなんですよね…この雰囲気に読み手、特に子どもが入っていけるか難しいところ。なので、星みっつにじした。

  • 『魔女の宅急便』の著者の自伝的小説。
    複数の新聞で評価が高かったので、期待して読み出したが……期待し過ぎたのか、私には合わなかった。
    そういや、魔女宅も原作読んだことなかったわ(やっぱり、「魔女宅=ジブリ映画」のイメージが強過ぎる)。

  • 74才のイコさん、バイクに乗っておそらくは最後になるだろうラストラン。母親ふうちゃんの12才の時の写真を頼りに岡山へ。生き生きしたイコさんとふうちゃんの会話も楽しく、怖くない幽霊たちで楽しく読めました。

  • 12歳のおかあさん、ふーちゃんの描写がすごくかわいい。

  • 74歳になったイコさんは、この先ちんまりおだやかにすごすなんてがまんできなかった。
    大好きなバイクに乗って、ラストランしよう。
    行き先は1枚の古い写真を手がかりに、5歳のときに亡くなった母親の生まれ故郷へ。

    あっさりと探し当てた母親の実家。
    そこで不思議な女の子に出会った。
    その女の子は、あの古い写真に写っている12歳当時の母親にそっくりだった。
    ふーちゃんと名のるその子は、なんとゆうれいだという。

    もしかして、映画『シックスセンス』っぽい?と思ったけど違いました。
    意外なラストシーンに、ファンタジーを感じました。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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