白い月の丘で (カドカワ銀のさじシリーズ)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048741644
作品紹介・あらすじ
ハジュンは、強国アインスに滅ぼされたトール国の王子。ひそかにシーハン公国へと脱出し、過去を捨てて成長したが、十年ぶりに、故国に帰ってくる。アインスに虐げられ、音楽まで禁じられたトールの現状に穏やかではいられないハジュンだが、美しく成長した幼なじみで笛の名手のマーリィと、心通わせていく。しかし、マーリィの元に足しげく通ってくる謎の青年カリオルが、実は、仇であるアインスの王子だと知って-。
感想・レビュー・書評
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亡国の王子・ハジュンは幼なじみのマーリィと再会し心通わせるが、征服された国の現状に心穏やかでない。さらにマーリィの元に通うカリオルが、仇であるアインスの王子と知って。
いい意味で地味に面白い話でした。
目新しい展開はなく、ハラハラする大きな起伏もそれほどありませんが、退屈さは感じさせませんでした。なんでもない場面もおもしろい。
登場人物はいい人ばかりなのですが、それが作り物っぽく嫌味にならないのがこの作者さんの持ち味だと思います。 -
碧空の果てに、の続編。とはいえ、前作を知らなくて十分に楽しめます。
少女漫画がのような、甘酸っぱい三角関係を描いたファンタジー。更に前作のようにそこに政治が絡んでくる、という内容でした。いやー久しぶりにドキドキしながら、三人(ともう一人)の関係を見守りました。
しかし、やはり後半過ぎたあたりからかけ足になって、急激に話がトントンと進みます。折り畳みすぎです。
あと前作と同じ世界観なので、前作ファンの人はにやにやと楽しめる箇所も勿論ありますよ! -
次期王子と元王子に思われるという設定がありえない!かもしれないけど、十分面白い。濱野先生のリアルものも好きだけど、ファンタジーもイイね。
国造りの物語。
リアルものでは、絶対書けないよなぁ。特に児童書では…と、この本とは関係ないことをしみじみと感じました。 -
ファンタジーの世界に仮託して、子どもたちに、この世界のさまざまな問題を考えてもらおうというスタンスは前作と変わらない。こうだったらいいなという理想を理想のままに空想の世界で実現させてしまうのではなく、理想を求めると必ず発生してくるような問題に、きちんと立ち向かう姿勢に好感する。
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ハジュンは、強国アインスに滅ぼされたトール国の王子。ひそかにシーハン公国へと脱出し、過去を捨てて成長したが、十年ぶりに、故国に帰ってくる。アインスに虐げられ、音楽まで禁じられたトールの現状に穏やかではいられないハジュンだが、美しく成長した幼なじみで笛の名手のマーリィと、心通わせていく。しかし、マーリィの元に足しげく通ってくる謎の青年カリオルが、実は、仇であるアインスの王子だと知って―(「BOOK」データベースより)
これ『碧空の果てに』とリンクしてたのね、色シリーズで今後も続くのかな?
個人的にシーハン公国のカップル(死語)好きなので、そうだとうれしいな~。
今回のトール国のカップルは初々しいなー。
お互いがお互いを想い合っている様子がよくわかって、微笑ましかったです。
完全当て馬のアインスのカリオル君がかわいそうなくらいww
亡国の王子と強国の王子に見染められるほどの魅力がマーリィにあったのかはちょっと疑問だったけど、気の強い庶民的なふつーの子が王子様に求愛されるのは少女漫画のセオリーよね!
ラストも王道で爽やかだったし、少女向けファンタジーとして文句なしですよー。
次回はどの国が舞台になるのかな、次の作品も楽しみです。 -
2014.3.12
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同作者の「碧空の果てに」の世界。で、十年後、前作とは違う人が主人公。前作の登場人物もちょいちょい出てくる。つながりが分かるとさらに面白そう。
ハジュン マーリィ ソンボ エクサル
面白かったー
ソンボかっこいい
愉快愉快