結論はまた来週

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 93
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741781

作品紹介・あらすじ

人生はつまらなくて結構、生きがいなんて必要ない、生きてるだけで、おめでとう。若者と、かつて若者だった人たちに贈る、ヒデミネ流人生訓。

感想・レビュー・書評

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  • 正直最初から三分の一くらいまでは「そんなに面白くないかも」と思っていたのだ。「びっしりの字がちょっとつらいなあ」って。でもちょびちょび読んでいくうちにその語り口になじんできて、読み終えたら、続きはないの?と、まだまだ読みたいような気持ちになっていた。

    何というか「さあ、面白いことを書きますよ」という風ではないのに、結果的に面白くなっているという感じ。ご本人はいたって真っ当だが、世間とはちょっとずれている。そのずれが独特のおもしろみをかもし出している。もちろん、筆者はプロのライターであるわけだから、計算がないわけがない。でもあざとさのない書き方で、楽しく読んでいける。

    最もインパクトがあったのは、「なぜ『全部愛してる』ではダメなのだろうか?」と題された章だ。筆者は既に五十代だと思うが、何と毎日奥さんから「私のこと愛してる?」と訊かれ、その答えにダメ出しをされて日々苦闘しているそうだ。いやあこの手の話をこういう風に書ける人ってあんまりいないだろう。(奥さんもすごいけど。筆者が「僕のこと愛してる?」って逆に訊くと「愛してない」ってきっぱり言うそうだ。うーむ)

  • フリーペーパーのR25に隔週で連載されたものの書籍化。
    忌憚なく淡々とした文章で、いい意味で地味で、落ち着いて読める。
    フーンと思うこともあれば、そぉかな?と思うこともあり、
    何やら考えるきっかけ、考えるネタを提供してくれてるような、感じ。

  • R25のこの連載で、秀実さんを知った。
    本一冊にまとまると、結構なボリューム。

    秀実さんの面白さは、普段わたしたちが見過ごそうと
    していることを掘り下げて考えることかな。
    淡々としていて気張らない、脱力系のユーモア。
    そこが好き。

  • 思索
    ビジネス

  • 高橋秀実さんの本を他人に薦める時は『弱くても勝てます』『ご先祖様はどちら様』の2冊にしていたのだが、今後は『結論はまた来週』も加えることにしたい。ただし、これは他の本を読んだ人向けかも知れない。

    脱力感ある文体は著者の他の本とも同じだが、字数制限(たぶん)のせいでテンポが良い。他のノンフィクションを読んだ人なら、ああ、あの本の話ね、と分かるのも楽しい。やや強引にオチを付けている所はエッセイのパロディのようにも感じてしまうのだが、まあそこはご愛嬌。日常の気分転換に本を読みたい人にオススメです。

  • 友人の村上春樹はダラダラと書いても、というか内容がない方が文章の面白さで魅せてくれるけれど、この著者は内容が全てというか、ノンフィクション作家だけあって取材対象が無いとただのジジイの愚痴になる。

  • R28で連載されているコラム。まとめて読むことができてお得感あり。内容は著者のひねくれた観点で社会を論じてる。決して貶してるわけではなく、本当に面白い観点の持ち主だということ。この人の書く文章大好きだ。最後にちゃっかりとオチをつけるところもすばらしい。

  •  フリーペーパー「R25」誌に連載されていたコラムの集成。

     面白いと言えば面白いんだけど、原則見開き2頁の分量は、著者には少し短すぎるように感じました。
     字数制限が厳しい分、コンパクトにまとめなければならないのはわかるんですが、それは「ああでもない、こうでもない」と取材を深めれば深めるほど思考のドツボにハマるトホホ感という著者の味を減殺してしまうことになっていて、それがちょっと残念。
     一部のコラムは紋切り型というか、ちょっと教条主義的な説教になっていたりして著者らしくないなぁ、あるいは結論を急がされてる? と感じました。この点については、「若者に向けたメッセージを」みたいなオーダーをした編集部にも問題ありだと思います。

     だけど、それでも全体的には十分楽しめました。肩肘張って正論を大上段に主張する「ご説ごもっとも」型のコラムと違って、読み手の常識的な価値観をひっくり返してくれる筋運びが随所に見られ、脱力系の結論に「え? そこ!?」と半ば唖然とさせられながら笑わされました。が、この半ば唖然とするその「ポカーン」感こそが、既に著者の脱力系な結論・主張に巻き込まれていることの証左なわけで、それって説得されてるってことなんですよね。そういう意味では著者らしい文章はしっかり堪能できたように思います。冒頭ゴチャゴチャ書きましたが、上記は「ヒデミネファンの細かい好み」とご理解下さい。
     コラムの中には、著者の本をフォローしていると「ああ、あれの話か」というネタがちょくちょく出てきます。そういうコラムは著者の本のダイジェストになっているので、興味が湧いたら著者の単行本を探してみるのもいいと思います。

     コラムってまとめて読むものではないように思うので、本書は枕元かトイレに置いておき、毎日少しずつ読み進めるのがオススメの読み方です。

  • ★★★「R25」連載中。面白かったのはこれ。物事にあたっては先ず「それは面白い!」と言ってみる。すると、どう面白いのか述べずにいられなくなる。なーるほど。

  • 面白いし新たな視点を与えてくれるけど
    これだけ続けて読むと
    なんだか難しい人のようで・・・
    うなずけることもあるし
    そうでないこともあるし
    ひとつひとつは面白いのだけど

  • R25向けのエッセーだからでしょうか。理解できる内容より、なかなか理解できない切り口の方が多く感じられた。

  • 話題豊富です。R25の連載なので1つ1つが短く、そのせいか、見出しがすばらしく見出しを読むだけで中身もすっかり読んだ気になります。

  • 脱力系エッセイストの高橋サンが何故か若者に喝を入れてくれ、と頼まれR25へ連載したエッセイのをまとめたもの。当然のことながら青年よ大志を抱け、などという言葉は出るよしもなく最近の若者にちょっとばかり苦言と云うよりも不満をぶつけて、自分の人生を振り返りさりげなく助言するという形。ある意味では高橋ワールドなのだが、流石にこうした雑誌ではとことん脱力に徹するわけにはいかなかったようだ。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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