県庁おもてなし課

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 1709
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741828

作品紹介・あらすじ

地方には、光がある-物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署"おもてなし課"。観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。「バカか、あんたらは」。いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む-いったい何がダメなんだ!?掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった。

感想・レビュー・書評

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  • ーー彼らは実に、悲しいほどに、どこまでも「公務員」であった。



    という、実在の高知県庁おもてなし課をモデルに書かれた、地方観光再生の物語。


    自然以外になんにもない高知県という田舎をどうすれば観光立県として盛り上げられるか。
    ひいては外貨収入を増やして自治体破綻を回避し、先細りの見えている現状を打破出来るか。
    頭の固いお役所に、それをさせるには、どうすればいいのか。

    ちょっと緩めのプロジェクトX的お話でした。

    これが面白いかっていうと、面白い。
    まず語り口が上手い。
    やはり有川浩という作家は上手い。

    前半の、お役所をボロボロにけなしながらも次々とその代案が出てくる展開は、主人公に感情移入してしまって苦しくなるけど、こうなればいいのに、が実現していく楽しさが溢れていて凄く好きです。

    後半はもうちょっと先まで描いて欲しかった。
    成果が出るところまで行ってないので消化不良です。
    現実のほうに合わせると仕方なかったのかも知れませんが。
    これが小川一水だったら最後の「夢」のところが実現した上で宇宙人が現れて地球テーマパークプランくらいまでやってくれるのになあ…。

    現実的なところが面白いところといえばその通りです。
    これ、全国の田舎県でこぞってやってくれないかな。
    パラグライダーやってみたくなりました!


    以下役体のない愚痴。





    吉門さんが有川浩をモデルにしてると思うとちょっとなんだかなあと思ってしまったり
    「パンダ誘致論」が有川浩のパパの発案だと2回も言っちゃったりだとか、
    この人、もうちょっと裏事情は隠しておいてくれないかな…。
    あと主人公がBL思考なのが…。

  • どこにでもいそうな感じなのに、実際にはなかなかお目にかかれない魅力的なキャラクターが有川さんの小説のポイントの高いところ。
    恋愛小説は最近あまり読まなくなってしまったけれど、ふとした拍子に手を伸ばしたくなってしまう。
    本作は有川さんの出身地である高知県が舞台となっているが、キャラクターをあれだけ魅力的に描く作家さんが本気で「高知」をアピールすれば、一度は行ってみたい場所になるのは必然。
    うっかりパラグライダーまで挑戦してみたくなったけれど、本を閉じて冷静になって「それはない」と思い直した。

  • 箱物を作って終わりではなくて、その土地にしか無い価値を見出して、活かしていくことがいかに難しいか、県庁の目線で描かれていて、興味深かったです。いつも思いますが、有川先生の作品は難しい題材も誰もが理解できるように分かりやすく表現されていて、すんなり頭に入ってきますね。

  • 高1 ◎

  • ☆2019.05再オススメ☆
    高知県庁に新しく設立された「おもてなし課」。そこに配属された若手職員、掛水史貴と‘’柔軟な民間感覚‘’を補うべくスカウトされた、明神多紀。そんな2人を中心におもてなし課のメンバーがふるさとを盛り上げるため、立ちはだかる壁を越えていく。恋愛、家族愛、仕事愛にふるさと愛。愛があふれた1冊です。読めばあなたもきっと高知に行きたくなるはず!!【中央館/913.6/AR】


    ☆2011.10オススメ☆
    「県庁おもてなし課」って何やねん?と思ったそこのあなた!ぜひぜひ読んでみて下さい!!
    高知県庁に実在するという「おもてなし課」を題材に、有川さんが小説化!!(もちろんフィクションですが)
    県庁職員が「お役所」スタイルを脱ぎ捨て「高知レジャーランド化」を目指して奮闘します。その成長も見所です。
    これを読んで、高知に出かけよう。
    高知出身の方にも読んでもらいたいです。

  • 日本っていい国やなぁ

  • 「観光にしろ商業にしろ、成功してる都市は変化を恐れてないんだよ。西日本なら例えば神戸。福岡。確かに発展してる、金儲《かねもう》けが巧い。けど、成功ばっかり重ねてああなってるわけじゃない。クローズアップされるのは成功例ばかりだけど、失敗だってたくさんしてる。けどそこで守りに入らない。成功したときの金を無難な事業に回すんじゃなく、殖やすことを考えてる。賛否両論あるだろうけど、見習うポイントは多々あるんじゃないの」 (P145)

  • いっき読みした

  • 有川節炸裂でした。
    ちょうど、地方創生についてのイベントに出たりディスカッションしたりという活動をしていた時期に読んだので、色々と共感したり、参考になったりすることが多く、そういう意味でも面白く読めました。
    また個人的にも高知県は縁のある土地だったので、そうなんだ!とか、そうそう!と思いながら読みました。日曜市大好きです。馬路村行ってみたい。

    私は作家さんの恋愛模様を切なーと思いながら楽しんで読みましたが、時を同じくして読んだ主人は、恋愛方面の記述が一切要らなかった模様。そこは好みが分かれますね。私はエンタメ的な要素がなかったら、読了できなかったかも。
    有川さんの恋愛物は結構独特だと思うので、苦手というのもわかるなぁとも思いますが。
    お役所仕事が相当バカにされていますが、私は有能な県職の方も知っているので、ウーム…と思いました。有川さんが出会った高知県職員の方はそうではなかったようですが。

  •  高知県庁観光部おもてなし課。掛水らがPR依頼した作家吉門からはお役所体質でスピードが無い、お客視点が無い事を
    散々指摘される。民間の視点を持つ多紀、吉門の義父高遠、その娘佐和、職場同僚らと高知観光PR方法を作り上げる。
     見慣れている風景が実は宝石、という視点を変えて外部へのPRが重要、という地方観光全般に通じる考えを柱に物語が
    展開される。
     気楽に読める作品。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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