県庁おもてなし課

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.08
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本棚登録 : 11797
レビュー : 1709
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741828

感想・レビュー・書評

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  • この本を読めば、100%高知県へ行きたくなる。そのような本。

    観光特使に任命された吉門が有川さんモロモロ・・・。
    最後の、対談のところでは「実話なんですよ(●^o^●)」みたいなことを仰っていてやっぱりか・・・と感じられた。

    しかし、その観光としてはいい作品だが、小説としては内容がだいたい読めてくる。
    空飛ぶ広報室に似た感じ?頭の中で、ずっと空井くんとリカさんが思い浮かんだ。(発売的には空飛ぶ広報室が後だが。)

    観光としては、よし。

    文庫本をカバンの中に忍ばせて、高知へ行きたい!と思うのは、私だけ?
    そして、文庫本って・・・まだ、出ていない!?

    • kuroayameさん
      凄く気になっていた本なので、レビューを拝見させていただいた瞬間、早速図書館で借りたいと思いました。
      凄く気になっていた本なので、レビューを拝見させていただいた瞬間、早速図書館で借りたいと思いました。
      2012/10/20
    • しをん。さん
      >まろんさん
      ですよねー♪高知!サイコー(笑)

      【このあいだ同窓会で会った友達が、
      ご主人と四国一周の旅をしたときに、あまりに高知の山奥...
      >まろんさん
      ですよねー♪高知!サイコー(笑)

      【このあいだ同窓会で会った友達が、
      ご主人と四国一周の旅をしたときに、あまりに高知の山奥の川がきれいで
      誰もいないのをいいことに、ふたりで生まれたままの姿で気持ちよく泳いできた♪】

      って、え!?凄いですね(●^o^●)
      さぞかし、綺麗な川だったのでしょうね。
      確かに、仁淀川って凄いきれいな川だと知ってびっくりしました。
      私も、まろんさんのお友達のように、機会があれば、生まれたままの姿で泳いできます♪
      2012/10/21
    • しをん。さん
      >kuroayameさん
      ありがとうございます(●^o^●)
      こんな、下手なレビューを読んでくださり…。

      確かに面白くて、ほとんどが高知弁...
      >kuroayameさん
      ありがとうございます(●^o^●)
      こんな、下手なレビューを読んでくださり…。

      確かに面白くて、ほとんどが高知弁。
      この本も、良いですし似たような内容で自衛隊バージョンもあるのでそちらも未読でしたら読んでみてはどうでしょうかね?
      いらない、お節介ですが(笑)
      2012/10/21
  • 高知県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員の掛水は観光立県を目指すべく地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。しかし彼からは容赦ない辛らつな言葉を浴びせられ、掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!?掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける奮闘が始まる。

    私が読んだことのある有川浩作品はどれも随所に胸キュンポイントがちりばめられている。この物語も例に漏れず。しかしそのスパイスのおかげで、教科書的になりそうなテーマでもちゃんと楽しめる物語に仕上がっており、そのさじ加減が絶妙だった。

    「おもてなし課」は高知県庁に実在する部署であるが、この物語ではお役所仕事と民間感覚の差を厳しく指摘している。高知県出身の著者は実際に県から観光特使を依頼されており、登場人物たちのいらいらするようなやり取りも本当にあったエピソードをもとにしている箇所もあって、お役所の仕事感覚に改めて呆れてしまう。しかし真の観光立県を目指すのであればお役所感覚では何年たっても実現しない、と気付いた掛水が吉門や観光コンサルタントの清遠和政のアドバイスを受け、外部から雇った掛水のサポート役の女性・明神多紀と奮闘し、形式的で非能率的な仕事から脱却して成長していく様子が気持ちいい。物語の途中はどうなることかとはらはらさせられるが、最後はちゃんと爽やかに終わってくれるのも著者の作品のお約束である。物語として楽しみながらも「地方活性化」というテーマの教科書としても読める、おもしろくてためになる本だった。

  • 高知県庁のおもてなし課が、とりあえず作られたお仕着せの部署から、ほんもののおもてなし課になっていくまでの成長のストーリー。
    おもてなし課は実在しているし、作中の小説家が特使を引き受けたものの一か月放置されて呆れたり、おもてなし課を盛り上げるために小説を高知新聞に連載したり、というあたりは、事実と連動しています。

    公務員の体質が散々こき下ろされているので(もちろんフォローは入っているけれど)、連載中は県庁の方々の心境はいかがなものだったろうかと、余計な心配をしてしまいました。
    それでも、作中で吉門が言うとおり、新聞に小説として連載され、さらにこのたび映画化もされたので、これほど効果的な宣伝はないんじゃないかと思います。著者は本当に高知を愛してるんだな、と思いました。自分はアウトドア派ではないですが、実際高知に行ってみたくなったもの。

    素敵な恋愛も織り込まれています。吉門がかっこよくてでも惚れた女の前ではヘタレで、魅力的。主人公・掛水もいい恋愛をしていますが、吉門への屈折した憧れもかわいらしかったです。

  • 作者の本を単発で読んでいるうちは、すごく好きだったのですが、だんだんつらくなってきました。

    有川浩さんの本は正義感に満ちているようで、実は結構偏っているような気がするのは、私だけでしょうか。

  • この「おもてなし課」は実在するみたいだ。おもてなし課という、ネーミングセンスは素晴らしいと思う。私の住んでいる市にもこの様なユーモアのある課があれば楽しいのにと思う。
    パンダ誘致って大変みたい。町の活性化って、こんなにも頭を捻らなければいけないものなのね(°∇°;)

  • 登場人物達は相も変わらず「こんな気の利く奴、あんな目端が利く奴、絶対居ねー!」と声をあげたくなるような「人物」揃い。出るキャラ出るキャラ誰も彼もイイ奴ばかりで、一時漫画チックな印象を受けた。
    けれど、どこまでが事実でどこまでがフィクションなのかわからなくなる程リアルな組織の描写は流石有川浩といったところ。
    行政の悪気無い(?)お役所仕事っぷりには苛々させられたが、その度に民間側の誰かがキビシイ言葉でバッサリそれを切っていくので、その語り口はとても気持ちがよかった。行政批判に終始することなく、行政側にも理解を示した上でおもてなし課にかけられた言葉は、郷土愛を際立たせていた。

    中盤からは恋愛色も徐々に濃くなっていくが、個人的にはおもてなし課が民間意識を持ちつつ突っ走る内容で最後まで突き抜けても良かったかなあと思う。恋愛といえば、ファーストキスのシーンを見事に読み落としていた!!二週目でキャッチしたい。


    高知に行きたい!ツガニ汁を味わいたい!!と、まんまと作者の術中にハマってしまう作品だった。

  • 高知県のおもてなし課は実際にあって、フィクションとノンフィクションを織り交ぜている。

    短大卒のアルバイトの多紀がしっかりしていて頼もしい。あと、おもてなし課のことを小説に書いている吉門さんもかっこよかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「県庁おもてなし課」の印税は、東日本大震災の被災地に全て寄付されるんだよ。
      そんな訳で、文庫派の私も購入しました!
      「県庁おもてなし課」の印税は、東日本大震災の被災地に全て寄付されるんだよ。
      そんな訳で、文庫派の私も購入しました!
      2012/06/04
  • ーー彼らは実に、悲しいほどに、どこまでも「公務員」であった。



    という、実在の高知県庁おもてなし課をモデルに書かれた、地方観光再生の物語。


    自然以外になんにもない高知県という田舎をどうすれば観光立県として盛り上げられるか。
    ひいては外貨収入を増やして自治体破綻を回避し、先細りの見えている現状を打破出来るか。
    頭の固いお役所に、それをさせるには、どうすればいいのか。

    ちょっと緩めのプロジェクトX的お話でした。

    これが面白いかっていうと、面白い。
    まず語り口が上手い。
    やはり有川浩という作家は上手い。

    前半の、お役所をボロボロにけなしながらも次々とその代案が出てくる展開は、主人公に感情移入してしまって苦しくなるけど、こうなればいいのに、が実現していく楽しさが溢れていて凄く好きです。

    後半はもうちょっと先まで描いて欲しかった。
    成果が出るところまで行ってないので消化不良です。
    現実のほうに合わせると仕方なかったのかも知れませんが。
    これが小川一水だったら最後の「夢」のところが実現した上で宇宙人が現れて地球テーマパークプランくらいまでやってくれるのになあ…。

    現実的なところが面白いところといえばその通りです。
    これ、全国の田舎県でこぞってやってくれないかな。
    パラグライダーやってみたくなりました!


    以下役体のない愚痴。





    吉門さんが有川浩をモデルにしてると思うとちょっとなんだかなあと思ってしまったり
    「パンダ誘致論」が有川浩のパパの発案だと2回も言っちゃったりだとか、
    この人、もうちょっと裏事情は隠しておいてくれないかな…。
    あと主人公がBL思考なのが…。

  • 観光立県を目指す高知県庁に実在する課をモチーフにした物語。

    観光ガイドブックの販促方法に学ぶくだりは筆者の経験からなんだろうなと思ったのだけど、県庁から観光特使を依頼される流れがまるっと実話だったことに驚いた。
    がっつり盛り込まれた高知県の紹介が魅力的。特に主人公がパラグライダーに挑戦するシーンには高いところ得意じゃないのにわくわくしてしまった。

    しかし日頃から民間企業の販促や誘致取り組みを追っており、さらにそこそこ旅慣れている立場から見てさほど目新しくないことが「これぞ民間ならではの視点!」と自信満々に熱っぽい説明をされるのに乗っていけなかった私…。
    頭が硬い方々のために折角の企画が中途半端なとこに着地してしまう描写はとても共感できたんだけど。

    物語には満足感が薄かったのだけど、筆者が人のために行動できる方であることが印象付けられた。この本の印税を震災被害への寄付に充てた心意気は素晴らしい。

  • 地元が舞台の小説。いわゆる第一次産業くらいしか無い、高齢化が進んでいる代表的な『地方』です。

    県庁の職員が県外からの観光客を呼び込むために、県出身の作家の助言を貰いながら頑張る話。
    そもそも地域おこしって、行政主体で行うものなんだろうか?

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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