ジェノサイド

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • / ISBN・EAN: 9784048741835

作品紹介・あらすじ

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

感想・レビュー・書評

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  • 2020/08/30読了
    #このミス作品43冊目

    高度な知識を持った新人類の誕生に
    恐れを抱く現人類の国を興した抹殺計画。
    学生に委ねられたタイムリミット付きの
    難病ワクチンの創薬。
    2軸で進む壮大なストーリー。
    とにかく頭フル回転で読み進めたい。

  • 難解な専門用語に打ちのめされながらも、先が気になって読み進めずにはいられなかった。

    ・強欲と権力と傲慢が渦巻くホワイトハウス
    ・濃密なジャングルの湿度と血なまぐさい戦闘に渦巻くコンゴ
    ・荒削りでそしてフレッシュな頭脳をフル回転させている2人の若い科学者が潜む日本の小さな1部屋

    この3つの拠点で、新薬と未知なる生命を巡りそれぞれが命をかける。

    これでもかというほどの残虐な描写が続くストーリーのラストは、暗雲の中から一筋の美しい光が射すような思いがけず爽やかなものだった。

    なんといっても魅力的だったのは大学院生2人の愛おしいまでの情熱だろう。
    時間との戦いとなる後半はハラハラしどおしであった。「無理だ」と言わなくなった研人が自分の命を顧みずに薬を届ける場面では手を握りしめながらページをめくった。窮地でも柔らかく笑ってきっちり仕事をこなす正勲がまたパートナーとして素晴らしい。余談になるが、韓国の「情(ジョン)」の考えにもとても惹かれた。

    エマの敵への報復もまた見どころである。
    大統領にも思い切り報復を与えて欲しいとおもったけれど、未来永劫の恐怖を与えることが1番の報復なのだなぁと解釈。

    本編中、人類とは人類の歴史とはなんと強欲と血にまみれた穢らわしいものなんだろうと悲しくなった。
    日本では報道されない理不尽な紛争が世界にはあふれているのだろう。

    ラストに研人がアキリに言った「この国の人たちは、もう戦争はしないと決めたんだ」という言葉が嘘になりませんように。と願ってやまない。
    ピグミーのような愛すべき民族も平和で暮らせる地球であってほしい。

    この著名な著者の作品を読むのは今回初めてだったが、なかなか生気を吸い取られる作品だった。
    読み終わってしばしぼーっとしてしまった。
    また他の本も読んで生気を吸い取られてみたい。笑

  • 最後の最後まで綱渡りの連続。
    ドキドキハラハラの読書時間だった。

    著者の人間という生き物に対する評価は厳しく、それに反論する術がないように私には思える。
    この物語の中では研人と正勲の存在が何よりの希望だった。
    終盤、逃げろという警告に逆らう研人の姿に感動した。
    薬を届けるために危険だと分かっている場所に乗り込む姿にも。

    たくさんの人が死んでいくけれど、死んだ人が悪人で生き残った人が善人だというわけではないのだろうと思った。
    物語を読んでいるとどうしても助かってほしい人と、この人さえいなければと思ってしまう人が出てくるけれど、それは読者の視点がある程度固定されているからではないかという気かがする。
    感情移入しやすい相手としにくい相手がどうしても出てきてしまう。
    日本人であること以外の情報がほとんど明かされなかったミックは、感情移入しにくい相手の典型ではないか。
    それでも私は彼が死んでしまったことが悲しかった。
    チームの誰とも心を通わせられなかった彼のことが悲しくて仕方なかった。

    私が毎日同じ時間に起きて、同じ時間に電車に乗って、ほぼ同じ時間に会社を出て帰宅しているのと同時刻に、生きるために病気と闘っている人や自分を殺そうとする相手から必死で逃げようとしている人がいる。
    知らないわけではない。
    でもそれは実感には程遠くて、今日あった小さな嫌なことよりも私の脳内での重要度は低くなっている。
    時折思い出しては、私は一体何をしているんだろうと自己嫌悪に襲われるけれど、だからと言って何が出来るというわけではない。
    この物語の中で行われるジェノサイドに気分が悪くなりながら感じたことは、私にはこの残忍な行いを非難することは出来ないのではないかということだった。
    自分の手で誰かを殺したことはないし、人の尊厳を踏みにじったこともないと思っている。
    でも、私はこの世界でのうのうと生きているではないか。
    苦しんでいる人の存在を知りながら、テレビの映像に眉を顰めながらも自分の欲望を優先しているではないか。
    ひどいと感じながらも、では自分は?という問いかけにさらに気分が沈んでいった。

    どう生きるべきなのかなんて、考えれば考えるほど判らなくなる。
    誰かが正解を提示してくれたとして、それを実行出来る自信がない。
    あまりに無力で、臆病で、怠惰で、ずる賢いのだ。嫌になるくらいに。

    心に残ったセリフがある。
    「もう安心だよ。ここには戦争はないからね。この国の人たちは、もう戦争はしないと決めたんだ」
    この言葉を読んだ時、いつまでもそう言い続けられる国であってほしいと心から思った。
    周辺国の動きであるとか、国内の事情だけでどうにか出来ることばかりではないのだろうけれど、「やめたんです」と言い切ってしまう頑固さがあってもいいのではないだろうか。
    誰がどうするとか、どう言ったかなんて関係ない。ただ私はやめると決めたんです、と。
    自分が正しいと信じたことのために命を懸けたこの物語の主人公達のように真っ直ぐに、そして頑固に、言い切ってしまってもいいのではないだろうか。
    それはこの国に生きる人間が善良であるとか、高潔であるとか、そんなことではなくて、それによって罪悪感が減じるとか考えているわけでもない。
    ただ、研人が口にしたその言葉はどこまでも優しくて、強いと思った。
    ちょっと泣きそうにもなった。
    生きるための闘いが、戦争という手段を選ばなくなってほしい。湧きあがってきたのはそういう思いだったのかもしれない。

    • 九月猫さん
      takanatsuさん、こんにちは。

      takanatsuさんが選びそうにない本(わたしの勝手なイメージですが)
      だったので、オドロキ...
      takanatsuさん、こんにちは。

      takanatsuさんが選びそうにない本(わたしの勝手なイメージですが)
      だったので、オドロキました。
      この本、とても気になってるんですけれど、
      恐ろしいタイトルに腰が引けまくりで・・・(^^;)
      やっぱり死人が多そうですけれど、読後感はどうでしたか?
      読後感がよさそうなら、読みたいです。
      2013/07/20
    • takanatsuさん
      九月猫さん、コメントありがとうございます!
      ご想像の通り、最初はタイトルが怖そうだからと避けていたのですが、ブクログの高評価のレビュや会社の...
      九月猫さん、コメントありがとうございます!
      ご想像の通り、最初はタイトルが怖そうだからと避けていたのですが、ブクログの高評価のレビュや会社の人の「面白かった!」の一言で読む気になりました。
      最後は爽やかに閉じられていますが、途中の戦闘シーンや殺戮シーンは気持ちが悪くなりました。
      私は救いが欲しくて続きを読まずにはいられなくなりました。

      興味深く読めるところもあるし、ドキドキハラハラして面白いところもあるし、人間も捨てたものじゃないよ!と思えるところもあります。
      でも、気分が沈むところもたくさんありました。

      読後感はどうだったかと言われると、そんなには良くなかったかもしれません。
      物語のハッピーエンドに良かったなと思う一方で、どよんと何かが沈殿している感じがあったように思います。

      …ううむ。プラスなことが書けなくてすみません。
      でもすごく引き込まれる作品でした。
      2013/07/20
    • 九月猫さん
      takanatsuさん♪

      わっ、さっそくのお返事ありがとうございます!
      むむむっ、なんだか読んでいる間中、気持ちが、
      上がったり下...
      takanatsuさん♪

      わっ、さっそくのお返事ありがとうございます!
      むむむっ、なんだか読んでいる間中、気持ちが、
      上がったり下がったりぐるぐるしたりしそうな作品ですね。
      ラストは爽やかとのことなので(どよんともするようですが;)、
      すんごい元気でハデな映画を観た後なんかに、
      同じ勢いで読んだらいいかも、ですね。

      残酷な描写があっても、読んでいるかたが多くて、評価も高いってことは、
      それだけ心をつかまれる何かがあるってことですものね。
      うん、いつかチャレンジすることにします!

      教えてくださって、ありがとうございました(*´∇`*)
      2013/07/20
  • 急死した父親から届いたメール。
    そこには不可解な頼みごとが綴られており、その最後には、決して誰にも言わないようにとの言葉が書かれていた。
    理由も目的もわからないまま父の遺志を継ぎ研究をすすめる、大学院生の息子、研人。

    一方、難病を患い余命いくばくもない息子のための治療費を得ようと、アフリカへ向かう民間軍事サービスの傭兵、イエーガー。

    どこにも接点の見当たらない2人。
    東京の研人とアフリカにいるイエーガーの人生が交錯する。

    研人の行動を国防を阻害するものだとして排除にかかるアメリカの諜報部。研人の知人や友人、家族にもその手が及び、いよいよ追い詰められていく。
    行動範囲が狭められ大切な人たちにも近づけなくなっていき、その孤独は増す。


    読んでいると、はらはらする。息が詰まる。
    しかしながらすべてを投げ出して、その場から消えてしまいたくなるような、もうどうにでもなれといった投げやりな気持ちは湧いてこない。
    それは、研人のそばには、正勲という信頼できる友人がいて、彼の研究を支えてくれるからだ。彼は、研人が警察に追い詰められて、自分にも危機が迫ってきていると知ったときも、最悪の場合の結果よりも、うまくいったときに起こるであろう良いほうの結果を信じる明るさがあり、研人のことを決して見放すことはない。
    危険を回避できるようにアドバイスを与えてくれる人もいる。

    だからだろう。
    極限まで追い詰められていても、肉体的には厳しい状態であっても、
    信頼できる人が近くにいてくれて、自分がやり通したい使命があることが、未来を感じさせてくれる。
    必ず人を助けると決意した彼はますますタフになり、折れない心を持つことができた。

    多くの人たちが登場し、それぞれの行動は複雑で、それぞれの利害のためにランダムに動いている。それでも多いとはいえ、地球上には有限の数の人間しかいないわけで、驚くほど離れている人たちが絡まっていることを思わずにはいられない。
    あちこちに様々な伏線を張りながら、きっちりと回収されていき納得の結末が用意されている。

    バイオレンスもあり、目をふさぎたくなる部分もあった(きっと現実の方がもっと醜いことが多いと思うけど)
    現実の世界でも起こっているのでは、と恐怖を感じる作品でもある。
    それでも、大いに希望の持てる結末と普通の人が必死に生きるその先にある良心や使命を存分に堪能した。
    大きな仕事をやり終えたかのようにふぅと息を吐いて余韻を楽しんだ1冊。

    • だいさん
      試料解析室のおばちゃんは、機器の操作とデータを見て予測できる、という件がありましたよね。
      こういう人が研究を支えているのだなぁ~、と感心しま...
      試料解析室のおばちゃんは、機器の操作とデータを見て予測できる、という件がありましたよね。
      こういう人が研究を支えているのだなぁ~、と感心しました。
      2013/09/07
    • nico314さん
      だい▽さん、こんにちは!

      私もそう思いました。
      創薬って膨大な時間とお金をかけて実験を積み重ねても、
      完成したりしなかったりと気が...
      だい▽さん、こんにちは!

      私もそう思いました。
      創薬って膨大な時間とお金をかけて実験を積み重ねても、
      完成したりしなかったりと気が遠くなりそうです。
      閃いたり何かを見つける人と、職人さんのように誰にも真似できない
      技を持った人たちによって成立しているのでしょうね。

      ちょっとだけ登場する人たちにも想像力がかき立てられて、
      映像を見ているようでした。
      2013/09/07
  • かなりのボリューム!

    1ページあたりの文字数が多く
    専門用語も多いため
    読むのに時間はかかるが
    読み応え抜群
    とても面白かった


    物語の全体像がわかってくると
    先が気になり
    パラパラページをめくってしまうことも。


    人間が嫌になるが
    人間のよさも感じる物語。


    そして自分も人間なのだと
    改めて思い知る。

  • すごい!!とんでもなくすごいスケールの物語だった!
    ”人類“というものの本質を考えさせられる壮大なお話でした。
    もう、面白くって面白くって!!
    残虐な辛いシーンもたくさんあるけれど…ラストは大感動でした。
    (図書館本で読みましたが、私は文庫を買うことを決めました!)

    日本で父を亡くしたばかりの研人、
    難病の子を持つ衛兵、イエーガー、
    ホワイトハウスのバーンズ大統領、
    優秀な頭脳を持ち分析官としてホワイトハウスに呼ばれるルーベンス、
    主に、この4視点から語られ、時折他の人の視点も入りますが、高野さんの文は読みやすく、混乱もしないまま、グイグイ読めます。(理数系おバカの私でも大丈夫だった)

    人類は100年で滅びると言ったのは、ホーキング博士だったよね。100年経ったら、自分は死んでるからいいや、なんて思ってる私ですが・・・「ヒト」というのは、善の心もいっぱいあるはずなのに、この世で戦争は無くならない。そういったことを、いろいろと考えながら読んでいました。
    息を呑むほどの傑作でした!!

    印象に残ったところ・・・
    ーーーーー
    不幸というものは、傍観者であるか、当事者であるかによって、見え方はまったく異なる。

    科学技術力こそが国力に直結する時代に、科学者や技術者を冷遇していては発展は望めない。

    戦争当事者の中で、もっとも残忍な意思を持つ人間、つまり戦争開始を決定する最高権力者ほど、敵からの心理的・物理的距離が離れた位置に置かれているということである。

    「生物は、長い時間をかけて微細な変化を蓄積させていく一方で、ある時突然、大きく形質を変え得る」

    仲間を窮地から救え。この世界にはそんな人間もいることを、アキリに見せなくてはならない。

    「恐ろしいのは知力ではなく、ましてや武力でもない。この世でもっとも恐ろしいのは、それを使う人格なんです」

    私は人間という生物が嫌いなんだ。(中略)すべての生物種の中で、人間だけが同種間の大量殺戮(ジェノサイド)を行う唯一の動物だからだ。それがヒトという生き物の定義だよ。

    全知全能の存在を夢想し、異教徒を敵と見放すのは、ホモ・サピエンスに広く見られる習性だ。肌の色や言語の違いだけでなく、どんな神を信じるかも敵みかたを識別するための装置として機能する。その上、神は、悔い改めたと言いさえすれば、大量殺戮の罪感すらも消し去ってくれる便利な存在なのだ。

    世界はこんなに美しいのに、とイエーガーは思った。この星には、人間という害獣がいる。

    生命の脆さに、人間のおぞましさに、善の無力さに、そして善悪の判断すらつかないでいる自分自身に、イエーガーは苛立ち、哀しみ、声を殺して泣き続けた。
    ーーーーー
    この作品、以前から気になりつつ
    、なかなか手に取らずにいたけど(ジェノサイドという題名の怖さでかな)もっと早く読めば良かった「私のバカバカ!」という気持ち。間違いなく、今年のマイベストに入ります!それにしても、なぜ映画化されてないんだろう?ハリウッド映画化されてもおかしくないのになあ。読み終えてみると、私個人としては、題名は『GIFT』でも良い気がしました。

  • 「現生人類の人口は76億人、人類は排他的な行為に対して、利他的な行為が上回ったと言えるのか?」この答えは今後、人類の取るべき道によって決められるべきだと思う。かつて現生人類がネアンデルタール人を殲滅した可能性が指摘されているが、その1人として気持ちは複雑。本題、アメリカ国家vs姉弟2名の新人類を守る者という明快な対立構造だった。さらに、新薬を開発する大学院生・研人と父親。私は研究者なので父親が息子に託す思いは理解できた。最後の遺書では涙が出た。「父さんの研究をやり遂げたか?子供の命を救ったか?」

  •  これはすごい。なんとスケールの大きい作品。万城目学の書評として、この本の帯に「これを書いた人はどういう脳みそをしているのか」と書かれてあったけど、確かにそう思う。

     まったく別々の3つのシーンが同時進行で展開していく方式で書かれているので、頭を切り替えて読むのがなかなか大変だったし、薬学の専門用語がばんばん出てくるので、序盤は読むスピードがなかなか上がらなかったけど、研人くんが警察の追及を逃れて自分のアパートから逃走して、新薬を作り始め、イエーガーたちが、ガーディアン作戦に着手したあたりから、もう、早く続きが知りたくてたまらなくなった。
     
     ただ、研人たちの日本シーンはともかく、イエーガーたちのコンゴシーンは残虐な描写が多くて、すごく怖かった。これ、現実?これが人間のすること?って何度も思った。
     ヒトは同属を大量に殺す唯一の生物であると書かれていた。おろかでちっぽけで、それを認めることもできない生き物。食欲と性欲から逃れられないのに、それを理性で制御できていると思い込んでいる生き物。なんて、悲しいことなんだろう。
     殺戮の描写、レイプの描写が出てくるたびに、「こんなの本の中の話だから」と現実逃避する自分が出てきたけれど、それは、私が知らないからにすぎない。実際にコンゴやルワンダでは、こういったことが起きており、何も悪いことをしていない人を、同属である人が殺しているんだろう。

     コンゴの大激闘を終えて、仲間を殺して失って、そんなイエーガーが「オレ何やってんだ。これって正しかったのか?」と考え、困惑して泣くシーン。つられて仲間4人全員が泣くシーン、私も泣けた。アキリまでもが泣いて。
     お願い、アキリ。お願いだから、人間に絶望しないで。自分と、そして自分以外の他者の命も大切に思ってほしい。

     人間は殺し合うけど、助け合うこともできる。見返りなく他者のために動くことができる、面もある。私はそう信じたいんだけど、それは甘い考えなのかな?人間まだまだ捨てたものじゃないって、思われたいし、思わせたい。私はそんな人間でありたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「人間まだまだ捨てたものじゃないって」
      私も同じように思ってます。きっと作者は同じ思いの仲間が増えるコトを願っている筈です!
      「人間まだまだ捨てたものじゃないって」
      私も同じように思ってます。きっと作者は同じ思いの仲間が増えるコトを願っている筈です!
      2012/09/19
  • 急死したはずの父から届いた一通のメール。それがすべての始まりだった…

    人類絶滅の危機とか思いがけない話でびっくりしながらも巻き込まれるように読んだ。専門用語と文字数に苦戦したけど面白かったな。
    オススメ!

  • 長かったー!
    でも最後まで楽しめた!
    作者はこの作品を作り上げるために
    どれだけの時間をかけただろうか。
    作家という仕事に改めて尊敬の念を持った。

    残虐な戦闘シーンは少し読み飛ばし、
    国を超えた友情に涙。

    人間よりももっと高度な生物の存在。
    それは決して絵空事ではない気がしてくる。
    いつか訪れるかもしれないそんな時代を思うと、
    怖いような、なんだか複雑な気持ちになる。

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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